銀河団探査船、5隻目登場! 一話目
膝の痛みが薄らぎ、創作に没頭する余裕が出てきました(笑)
いやー、健康って良いですねぇ。
ってことで、新しい話の始まり!
ガルガンチュアが、また大きくなるかどうか?
それは作者と物語の方向次第!(笑)
ガルガンチュアは、銀河間空間にいる。
「マスター、次の銀河が迫ってきました。今回は、ちょっと興味深いことになりそうですね」
フロンティアが、おかしなことを言い出す。
「何だ?久々だな、そんなこと言うのは。数百年、いや、数世紀ぶりか。えらく変わった銀河だとか?」
「いいえ、マスター。行ってみないと詳細は分かりませんが、同類がいる気配がします」
同類、とフロンティアが言うという事は……
「ん?もしかして、同じ銀河団探査船十隻のうち、どれか一隻がいるってことか?」
「当たりです、マスター。何も信号を発してはいませんが、我々の同類は気配といいますか、その存在は遠くからでも知覚できるんです」
ほぅ……でもまぁ、フロンティアの気配を察知してガレリアが動かない船を無理やり動かして、俺達の元へやってきたこともあるし。
テレパシーとかじゃないけど、同じ設計元だから同期回路でもあるのかもな……
俺、楠見 糺は、久々の大きな事案に心が動いていた。
目標の銀河が近づく。
銀河の縁に近づくと、例によってガルガンチュア保有の中型未満の搭載艇を放出。
情報収集と、できるものなら銀河団探査船シリーズの一隻を探したいという意図に基づくものだ。
できるなら中型以上の大型搭載艇も、搭載艇母艦も出したいところだが、
「この銀河が、どんなトラブル抱えているか、まだ把握しておりません。ガルガンチュア本体に危険は及ばないでしょうが、大型搭載艇と言えど破壊される可能性がある以上、ステルス性能の高い小型搭載艇や超小型搭載艇を送り込むのが適切かと」
トリスタンが返答してくる。
「お、トリスタン、久しぶり。このところ、現場に出ずに研究開発室に籠もってたようだが、何やってたんだ?」
前の銀河じゃ、フィーアと共に何かやってたみたい。
およそ100年間、二人の姿を見なかった。
「はい、フィーアと一緒に、これからのガルガンチュアの進化方向を検討しておりました」
ガルガンチュアの進化方向?
何だそりゃ?
「合体する銀河探査船が増えるってことじゃなくて、進化?どういう意味だ?まあ、ちょうどいい、そこにフィーアもいるな。説明してくれ、二人共」
「えへへ、お久しぶり、チーフ。あのね、合体するって方向だと、ちょっとマズイ事態になる事が分かってね……」
「え?フロンティアが巨大化してるから、最大合体で10隻合体になったとしても基礎として余裕はあるだろ?何が問題なんだ?」
「それがですね、楠見サマ。合体船方式ですと、各船のセンサー位置と感度、そして、それを最大感度で展開したときのジャミングが問題となることが判明しました」
あ、そうか。
フィーアの時に、合体位置がセンサーの邪魔になって、結局はフロンティアの方にセンサー群を移したんだっけ。
「そういう事か……フロンティアとガレリアは、この件について承知してるんだよな」
「うん、そうだよ、チーフ。私達は互いに離れてても超高速通信で会話できるんで、それを話し合ってたんだ」
ふーん……
「で?結論は出たのか?」
「それがですね。各船で試案を持ち寄って、それを楠見サマたちにも加わってもらい、最終的な改造案としようということとなりました」
そうか……
どうなるのか結論は出てないんだな。
「なるべく早めに改造案の最終結論を出してくれないか。そろそろ、5隻目も見つけ出せそうなんだ」
「え?そうなの?!分かったよ、チーフ。なるべく早く結論出すね」
「いやいや、そう焦らなくても良いよ、フィーア。5隻目が見つかったとしても、その船がマスター不在とは限らないし、マスターがいなくても合体?に反対するかも知れないから」
合体するなら、この5隻目が最終ですよとトリスタンが発言。
質量の集中度が大きすぎて将来的に事故や故障の原因になりかねませんとのこと。
うーん……合体方式じゃダメだとするなら、どうすれば良いのだろうか……
様々な銀河を回ってきたが、その中には大きな宇宙都市もあった。
その大きさは、最大ではガルガンチュアを超える大きさのものもあったが、あの宇宙都市方式では合体方式に比べて弱点が多すぎたんだよなぁ……
まあ、それは後にしようか。
現状、4隻合体版ガルガンチュアで問題は少ししか出てない。
5隻目が見つかるのにも、まだまだ時間がかかるだろうから、考える時間はあるはず……
あ、別の話で出てきたプルートって銀河探査船は、ガルガンチュアでは認識しておりませんので。
だから、6隻目じゃなくて5隻目ということですね。
こういう詳細説明しなきゃならないところが、まだまだ作者がメジャーになれない理由か(笑)