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ようこそ大宇宙へ! 超古代の巨大宇宙船で宇宙を征く  作者: 稲葉小僧
超銀河団を征くトラブルバスター
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銀河間空間の難破宇宙船団 その八

遅れに遅れました最新話!


年末から膝に抱えてた爆弾が破裂しちゃいまして、今は仕事するにも支障をきたす始末(泣)

歩けば歩くほど、膝の痛みがひどくなり、創作どころじゃなくなってました。

多少、改善しましたので、ゆっくりですが創作も再開します。


GK重軽工業株式会社。

ここの入社試験は、他のものとは一味違っている。

それが一年中行われているというのも相当に変わっているが、それはそれで人手が足りないということなのだろう……


「あーっ!惜しかったなぁ……今年も入社できなかった。はぁ、また三ヶ月後の社員募集にかけるかぁ!この点だけは、GK重軽工業に感謝するけど」


入社試験に落ちた者たちのグループだろうか。

学生、あるいは転職組か、どちらでも良いのだろうが、試験に落ちたにしては顔色が明るい。

目的の企業が一年中、社員募集をしているというのもあるのだろうが、よほど、この星の経済状況が良く、失業保険も潤沢に貰っているのだろう。


「そうそう、落ち込んだって仕方がない。入社試験に落ちたら最低でも三ヶ月経たないと次の社員募集に応募できないのは癪だけど、他の会社じゃ一年後だからな。それまで失業保険で食いつなぐさ」


「学生の俺なんか失業保険も出ないから、またアルバイトで三ヶ月だけどね……だけど、あそこの会社、なんで一年中、社員募集してるの?毎日毎日、数百人単位で試験受けてるよね。学生の卒業月なんて数万人単位になるっていうじゃない。下手すると、あそこの社員数、この星の住人の数より多いんじゃないかな?」


「ああ、それな。入社試験で面接レベルまで行った先輩が、面接の時に疑問だったんで聞いたんだと……答えは何だったと思う?」


「えー、もったいぶらないで話してくださいよ!大企業の7つの謎とかいうタイトルで、この前も下世話なメディアが受付に突撃してたんですから」


「それがな……人手が足りないから常時募集してるんだと。労務と総務の課長に、真面目な顔で回答されたらしいぞ。人手が余ってて普通の会社だろうに、いくら社員雇っても足りなくなるなんて、どんな仕事させてるんだろうな?」


「俺が大学で受けたGK重軽工業の会社説明セミナーでは、通常の研究、開発、生産が中心だって講師が言ってた。口さがないメディアでも、あそこは優良企業だと言うばかりで悪い噂を聞いたことがない。裏仕事はやってるんだろうが、どんな組織体系になってるんだろうなぁ……」


「こりゃ、都市伝説に過ぎないんだろうがな、こんな話が、まことしやかに伝わってる。年に一割ほどの社員が、部署異動とかで他の部署……まあ、他の星の支店や支所、営業所に行くらしいが、その中の数割が何処かに消えるらしいんだと。消えた奴は戻ってこないって話だ。この損耗?人員が多いんで、年中社員募集しなきゃならないんだってさ」


「その、消えたって人たち、今は何処にいるんでしょうね?」


「さあ?案外、会社から特別任務でも与えられたんじゃないのかな?それとも……それこそ、会社の裏任務で頑張ってるとか。ま、そんなことより、次のチャンスを目指して!」


かんぱーい!

の歓声に消されてしまったが、この会話。

半分当たっていた……


今日も今日とて、GK重軽工業の名を消して、その代わりにRENZ(簡易版)を身体の何処かに装着し、軽宇宙服を身にまとい、多少野暮ったく見える制服を羽織った、

自称「宇宙パトロール隊」の面々が、あっちの星、こっちの星とトラブル解決に走り回っている。

彼らの活躍はメディアでは語られない、ニュースになることもない。

影に生きる宇宙パトロールには、未来に待つ平和で自由な銀河宇宙のビジョンのみが生きがい。

トラブルが解決したら、跡を濁さずにその場を去る……

次の任務、新しいトラブルが彼らを待っている。


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