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ようこそ大宇宙へ! 超古代の巨大宇宙船で宇宙を征く  作者: 稲葉小僧
超銀河団を征くトラブルバスター
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偽ガルガンチュア現る その12

さて、ガルガンチュア久々の戦闘!

魂が口から出ちゃいそうになってる兵隊サン達はそのままに、俺達は(普通はやらない)ガルガンチュアで星間帝国本星に向かう。

ガルガンチュアほどの大きさの宇宙船が銀河内に入ると中小の衛星や惑星・微惑星が多大な影響を受ける恐れがあるので、滅多に銀河内に入ることはない。

今回、俺がいかに腹を立てていたかが分かると思う。


別銀河に移民するような種族が、こんなに差別と偏見に満ちているようじゃ困る。

他種族にも、銀河単位で生命体の監視をしている宇宙の管理者たちにとっても困りものだ。


ということで、今回ばかりは心底から悔い改めて性根から叩き直して差し上げないとダメな種族なので、ガルガンチュアでやってきたわけ。

大型搭載艇じゃ、舐めてかかる人々がいるのも分かったし……さて、本星がある星系の外れだ。

俺のフル出力テレパシーで宣戦布告と行こう。


《星間帝国の支配者たちよ!今から24時間の猶予を与える。今までの所業を悔いて真っ当な宇宙文明の担い手となるか、それとも、宇宙の塵にもなれずに滅びるか、どちらかを選ばせてやろう。自分たちが、何の罪を犯したのかと不審がる者たちもいるだろうから、こちらへ敵対してきた一個師団の兵隊と、巨大ロボットを使って攻撃してきた二個小隊の兵隊を全て、そちらへ送る。その者たちから、自分たちが如何に非人道的な存在だったか、如何にして師団と二機の巨大ロボットがやられたか、詳しい話を聞くが良い!ちなみに、お涙頂戴のような弁明は不要!こちらと戦って塵も残さず消え去るか、それとも性根を叩き直すことに同意するのか、どちらかの返答だけで良い。返答なき場合、交戦の意志あるものとする。以上だ》


転送装置により、倉庫に入れられていた兵は全て本星へ送られる。

武装解除はしてある……と言うか、個人武装から大隊、師団、巨大ロボットに至るまで全て、くず鉄と化してはいるが……


「二四時間後、どういう返事を返してくると思う?郷」


「そうですね……あのプライドの高さだと、経験者の体験談だけじゃ理解できないと思いますので、二四時間を待たずに仕掛けてくる可能性が高いかと。まあ、どんな攻撃力をもってしても、ガルガンチュアの四重防御バリアは貫通不可能だと思いますが……フロンティアだけの一重でも、それこそ太陽のエネルギーをそのままぶつけられるような攻撃力じゃない限り、船体に傷すら付けられないと思いますけど」


「よし。相手が交戦を選んだ場合に備えて、四隻分の多重防御バリア構築!それと、主砲を除く全ての砲はロック解除!いいかげん、憶えの悪い子供みたいな奴らと手加減しながら戦うのも飽きてきた。徹底的に思い知らせてやろう」


「マスター、久しぶりですね、そこまで怒るのも。ロボットの身ながら心配になりますよ、あっちの種族の未来が」


「情けをかけて良い場合と、尻引っ叩いても矯正しなきゃいかん場合があるってのを、今回はつくづく思い知らされた。まさか、数万年単位で偏った思想と偏見に満ちた星間文明が育つなんて知らなかったからな……こんなえげつない種族、想像もしなかった。最初は偏見と差別に満ちていても、宇宙に出るような文明が、まさか奴隷に近いような種族差別をしてるとは……」


「主、大丈夫か?いつもの優しい顔色が、いつになく厳しいものになっているんだが」


「ああ、ガレリア、心配しなくていい。これは俺自身の甘さを修正するチャンスでもある。常に飴だけ与えるような導きじゃダメってことなんだ。この状況だけ鬼になる」


果たして、二四時間も待たずに星間帝国の全兵力と艦艇で攻撃に出てきた。

が、四重防御シールドを破れるわけもなし……面白いので、こちらは防御のみに徹することにする。

ミサイル、レーザー、物理兵器(巡洋艦クラスの特攻を含む)……俺が予想していた太陽エネルギー利用の特殊兵器は開発されていないようだ。

そこまでの敵がいなかったのかな?

どれもこれも、いつまで経っても最初のバリアフィールドすら破れずに虚しくエネルギーを撒きちらしている。

さて、もう少しやらせて、撃つものが無くなったら、こっちの反撃にかかろうか。


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