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ようこそ大宇宙へ! 超古代の巨大宇宙船で宇宙を征く  作者: 稲葉小僧
超銀河団を征くトラブルバスター
525/813

偽ガルガンチュア現る その9

お仕置きターイム(笑)


反乱鎮圧部隊 大隊長ゾール 記す


大隊、壊滅。

鎮圧用兵器部隊、二小隊、壊滅(小隊単位で、師団規模の兵力のはずだった)

そのための時間、目標と邂逅してから、わずか10分程度……


そいつは音もなく、銀河の闇の中に隠れていたらしい……闇の中から、その巨体を現した時には、もう勝負はついていた。

何処の誰が直径5kmを超える機動宇宙要塞を相手に戦えるというのか?

我々が、たかが反乱軍風情とバカにして舐めていた相手の正体は、正に化け物と言うより他ない物と者たちだった。


特に恐怖したのは、その巨大宇宙要塞ではない。

鎮圧用兵器、巨大外部兵装(反乱軍の一部からは、巨大ロボットとも呼ばれる)の二機もあれば直径5km程度の宇宙要塞なら攻略方法はある。

実際に宇宙要塞を前にした巨大兵装二機は、戦闘意欲にあふれていた。


「おっしゃー!壊しがいがあるってもんだ。兵装のフルパワーと兵器の制限解除も隊長のボイスコードで成立!これで怖いものなんぞ、あるもんかい!」


「その意気だ、軍曹。巨大兵装扱わせたら宇宙一と豪語するその腕、見せてもらおうか」


「りょーかいです、隊長!まずは……あり?やけに小さい奴が出てきたな?何でしょうね、隊長」


「さあ?レーダー波を解析すると、どうも個人用救助カプセルに近い大きさらしいが……なんだ?」


「あまりに小さすぎて、標的になりませんよ、隊長。あいつの相手は大隊にしてもらえませんかね?」


「分かった、地上軍に連絡する……了解したとのことだ。俺達は、あのデカイ宇宙要塞を相手にすりゃ良いってよ!やれ、軍曹」


「オーライ!まかせてちょー……」


巨大兵装部隊の行動は、そこまでだった。

目前の宇宙要塞から発進したと思われる救助カプセル大の物は、いともやすやすと巨大兵装二機の動きを止め(どうやったら止められるのか?一機あたり50万馬力を超えるのだぞ?)その小さいサイズからは考えられない強さのビーム兵器で巨大兵装を切り刻んでしまった。

後で知ったが、切り刻んでも中の乗員には切り傷一つ無かったらしい(数十のパーツに切り分けられた鉄くずの中から、放心状態の小隊員が発見されたと聞いた)

一機、また一機と巨大兵装を、バターを熱したナイフで切るようにスパスパと切っていく小物体。


呆れて見ていた地上部隊の大隊も、任務を思い出して小物体に攻撃を加える……当たってるようだが、途中で何かに遮られているように、ミサイルもビームも効いていない。


「嘘だろ……なんで一個大隊が全力攻撃して、たかが全長2m弱の物体が破壊できないんだ?!」


《実力差が飲み込めたか?こちら、宇宙船ガルガンチュアの大型搭載艇より発進した個人武装、名をクスミという。このテレパシー通信は私の能力だ。ちなみに、巨大ロボットの動きを止めた力は、私のサイコキネシス能力である。サイコキネシスで一気に引き裂くことも可能だが、人命尊重のため、それは止めた。地上部隊の兵たちよ、まだやるか?命まではとらないが、まだやるなら、とことんまで破壊するぞ……個人武装まで》


頭の中に響いてきた声……軍の研究所で数m単位なら成功したとテレパシー実験の報告はある。しかし、これほどの強度と距離は聞いたことがない。

しかも、この声、部隊全てに届いているようで。


私は、この時点で、この存在に抵抗することを諦めた。

大隊長権限で、全員、そちらに降伏しますと念じたら通じたようで。

こちらの全武装(拳銃、警棒まで含めた)を一纏めにしたら、どこからか眩しい光が差し、次の瞬間には目の前に何もなかった。


軍を率いるものが言ってはならない言葉だが、我々は心が折れた……


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