偽ガルガンチュア現る その4
今回も短いですが、このままアップします。
「……それで?この星間帝国のトラブルを解決しに来られたと?」
ここは、星間帝国皇帝の執務室。
皇帝が相対しているのは、統一された意匠とカラーの制服を着こなした4人の男たち、と1人の女子。
彼らは星間帝国へ、巨大な宇宙船でやってきて、ここで起きているトラブルを解消してあげましょうと言ってきた。
跡継ぎ問題に頭を悩ませていた皇帝は、知恵を貸してもらえるなら好都合と、その話に乗る。
「いかにも、その通りです。話によると、ご長男とご次男、どちらに皇帝の座を継がせるか迷っておられるご様子。そのために、帝国がいくつにも分裂して争っていると」
トラブルシューターを自認する者たちは、核心を突く話をする。
「そうなのだ。典範によれば長男を選ぶべきなのだろうが、ここまで話がこじれてしまってはの。どちらを選んでも、どちらにも恨みを買う。どうすればよいのか……ワシには、もう分からんのだ」
苦悩を打ち明ける皇帝。
家族仲は良いのに、回りや親戚、外部勢力等がどちらかに肩入れし、影で戦いまで起きている。
さらには、この頃は暗殺まで始めるようになった……
「まあまあ、落ち着いて下さい、皇帝陛下。プランは、このようになります……」
計画は綿密、フォローも確実に組み込まれている。
トラブルシューティングの代金は高価だったが、皇帝は満足げに全額を支払った。
「おい、金はたんまりと稼いだが、えらく時間がかかっちまったじゃねぇか。大丈夫なのか?」
「ああ、大丈夫だと思う。伝説の船と存在には知られてないと……思うがな。あっちの力がどんなものなのか、どういう形でトラブルを解決していくのかも掴めていない以上、噂でも聞き続けなきゃ分からないだろうが。奇妙な、おかしな、見たこともない船や存在が出現したって噂すら無いから、まだ大丈夫だろう」
「そうかしら?伝説の船は巨大すぎるけど、伝説の存在って、どんな種族かも分かってないのよ?私達みたいな普通の人型種族だったらどうするの?街なかで出会ってるかも知れないのよ?その存在が、勝手に自分たちの先触れと言ってる私達の事を知って、どういう行動を起こすのかしらね?私、知らないわよ……どうなっても」
「ふふん、知られたら知られたで、どうにかなるさ。この宇宙に存在するもの同士、なんとかならぁな!」
この発言が、甘い予想だったと思い知らされるのは、後のことだった……




