精神生命体からの贈り物その3 乗員が増えました。
とうとう、メイド娘がフロンティア乗員となります。
名前は、もう適当でしたよ、ええ、適当。
ちなみに作者は未婚の独身者でございます。
(年齢=彼女いない歴だよ、どうせ。リア充は爆発しやがれ!)
全ての歴史を語っても消えることはなかったので、彼女(だよな?)をフロンティア乗員として迎えることにした。
「フロンティア、プロフェッサー、異論はないよな?」
「異論があったにせよ、どうせマスターが決めたことは絶対ですし」
「どのみち、我々の意見など聞く気もないくせに……ブチブチ」
「何か文句があるなら、はっきり言え。後の反論は受け付けんぞ、こら」
「「いいえ!ありませんです」」
「まあ、こんな時だけユニゾンしやがって、こいつらは全く……」
「ご主人様、私のことでしたら、お構いなく。こちらのロボットの方々とのデータ交換で、すぐに船にも慣れますゆえ、ご心配は無用です」
「あ、いや、心配してるわけじゃなくて……呼び名をどうしようかと思ってな。やっぱり名前は決めたほうがいいだろう。将来、部下が増えることを考えても」
「そうですね。では、ご主人様、私に名前を下さいませ」
「やっぱり、そう来るか。無限、永遠……分離前の本体だと的確だが今はタンパク質生命体で有限の生命だしな。ふーむ……いい名前がないかな」
「ご主人様、寿命は有限でも私は生体端末ですから情報的には無限ですよ?」
「いや、そういう意味じゃなくてだな。女性の名前なんぞ今まで考えたこともない奴が、なんで宇宙の片隅で頭抱えなきゃならんのだ?!あ、そうか。悩むことはないんだった。個人を区別できりゃ良い話だよな、そうだそうだ」
「で、わが主。決まりましたか?」
「ああ、決まったよ。新しいフロンティアの乗員、その名もエタニティだ。愛称エッタ、でお願いします」
「エタニティ?永遠じゃないですか?タンパク質生命に永遠?」
「フロンティア、こだわるな。直感だ。言葉の響きだけだよ」
「ご主人様、ありがとうございます。では、今から私はエタニティ、エッタとお呼びくださいませ」
「じゃ、これからよろしくな、エッタ。とりあえずエッタには今までの情報の整理と検証を頼む」
「承りました。では私は、ご主人様の身の回りのお世話と共に、その仕事もさせていただきます」
「おいエッタ!ちょっと待て。なぜに俺の身の回りの世話が第一業務になってる?」
「本体と分離する前に、ご主人様の潜在意識に、ご自分でも気づかないドロドロとした暗い衝動が感じられました。今の私でしたら、その相手に適していると思われますが?」
「おい、ちょっと待て。いくら何でも他人のプライバシーを、それも本人も自覚してない潜在意識まで覗くのは禁止する。事例によっては、そこまでやる必要があるとは思うが、それには俺の許可を取れ。通常は表層意識までのスキャンしか許可しないぞ」
「分かりました、ご主人様。で、ご自身の分離体を生じさせるのは、いつごろがよろしいでしょうか?」
「何?俺の分離体?何のこと……あ、おい!エッター!だからだな、そういうことは当事者同士で話し合ってだな……」
「ご主人様は、ご自分の分離体が好きではないのでしょうか?」
「赤ん坊は好きだよ!でもな、今は好きに宇宙を探索してたいの!まだ女房も子供も考えたくないんだよ!」
「では、欲しくなったら言ってくださいませ。お待ちしております」
おいおい、精神生命体ってのは近所の世話やきオバサンかよ。
押しかけ女房って次元じゃないぞ、この状況。
俺、いつまで理性が保てるかな?
ロボットの中に男一匹だったのに男女のつがいになった気分だな、こりゃ。
宇宙船での、この状況。
いわゆる密室状況で好みの女性と2人っきりになった形か……
それも女性の方は積極的と来てる……
な、なるようになれ!
の心境だわな、こりゃ。
宇宙は独身男にも優しかった……
じゃなーい!
理性はあるぞ、俺にだって!




