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ようこそ大宇宙へ! 超古代の巨大宇宙船で宇宙を征く  作者: 稲葉小僧
銀河団を超えるトラブルバスター
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え?魔法のある星 1

新しい星の話の始まり。

ちなみに、様々な「なろうファンタジー」との合体話です。


魔法の科学的解説など、今回は作者も面白がりながら書けそうです。


また、新しい星系に来ている。

今度の星系は、ちょっと変わっているようだ。


「マスター、フロンティア本体への主砲搭載作業で私は船を離れられません。大丈夫ですか?」


フロンティアが心配してくるが、こっちは慣れたもの。


「まあ、大丈夫だよ。この星、まだまだ宇宙船を建造するような文明度じゃ無さそうだし」


ということで、小型搭載艇へ、プロフェッサー、エッタ、ライムと俺の3名と1体の降下要員が乗る。

今回も都合の良いことに酸素呼吸のタンパク質生命体、それも哺乳類の系統が、この星の主要支配生命体らしい。


まあ、様々な生命体の混合文明らしいが、昔の地球のように分裂国家形態で主要な国家すら10を超える。

島国まで数えると100近い数になるらしいので、とりあえず最大の領土を持つ「帝国」と呼ばれる国家へ降りることにする。


このような時代だと身分証明も緩いから、4名分の身分証明もすんなりと発行される。


数ヶ月もすると、俺は特殊な身分「錬金術士」の一人として、様々な道具や生活必需品を作り出す仕事で有名になる。

後の3名は、俺の弟子という扱いになる。

俺の創りだすものは、生産管理と品質管理が徹底されているためか評判がいい。

そのため、短期間で小金持ちに。


ものづくりの拠点として、屋敷も手に入れて、惑星降下から半年後、俺達は様々な計画を開始する。


「さて、と。まずは、帝国以外の国家情勢と、この惑星そのものの正確なサーチだな」


俺が、行動開始の発言をする。


「はいはーい!ご主人様がサーチしたいのって、この星独特の「魔法」についてでしょ?あれ、なんでしょうね、一体」


エッタが発言。

そう、この星には「魔法」なる特異現象がある。

呪文詠唱と発動体(剣や杖などが一般的だが、篭手や脚絆などの装具もある)により、生命体が発火したり、水を出したり、風を制御したりする。


最初に見た時、全く理解不能ではあったが、魔法使用者を詳細に調査(小型ビデオカメラで隠れて撮影)したところ、他の星では見られない特殊元素「魔素まそ」と仮に名づけたものが人体に働きかけている事が分かり、今回は、魔素を詳細に調査することになった。

ちなみに、俺達3名も、プロフェッサーも魔法を使うことは不可能でしたとさ(持って生まれた才能なのか、それとも、この星に長く居ると魔素が体内に浸透するのだろうか?)


「それにしても変な星ですよね、魔法なんて。銀河系や私達の銀河団じゃ全くと言っていいほどに聞いたこともない現象と能力です、キャプテン」


「普通、そう思うよな、ライム。魔素なんて元素も銀河系じゃ検出されたって話すら聞かないし。プロフェッサー、なにかデータを持ってないか?」


「そう言われましても、我が主。地球の大昔のビブリオファイルにある「ファンタジー小説」というジャンルには、そういう魔法の記述が残っていますが、これはあくまでフィクションですし……実際に魔法などという現象を見たのは私も初めての体験です」


そうか、そうだよなぁ、地球人や銀河系の生命体にとって魔法や、それを使う魔法使いなど、完全なるファンタジーの産物だもの。

ものづくりに特化した錬金術士なんて、この星では便利品の発明家扱いだものな。

あ、ちなみに錬金術士ってのは、この星では生産職のことを言う。

鍛冶とか薬師とかも錬金術士の職の1つと言い、つまりは魔法を使わず(使えず)に物を作り出す職業を指す。


面白いことに、魔法が使える星だけあり、この星には「魔物」が存在する。

どうも、この星の土着生物(動物や植物)が魔素に汚染されて体内細胞が変質してしまった生物らしい。これを退治、殲滅する仕事を請け負うのも魔法使いや魔術師の仕事らしいが……


この一風変わった星。俺もライムもエッタも、どうやらプロフェッサーも気に入ったらしい。

災害やら変な宗教やらも無いようで(真っ当な宗教の教会や神殿はある。ひどい腐敗も汚職も無いようで、こちらが介入しなくとも自浄できるものだ)

今回は、ちょっと田舎の星系で、のんびり休暇と行くか。


フロンティア達は主砲の整備や搭載作業が終盤になり、目が離せないようで、船からは離れることが出来ないと連絡してきた。


まあいい、今までトラブルシューティングの連続だったんで、この星で休暇としゃれこもう。

この星の料理も、かなり美味いので、いくら自然物と変わらない構成とは言うもののメニューに限りがあるガルガンチュア船内食には飽きてきたところだ。

エッタやライムが、ここの土着料理に、かなりハマっており、帰る頃には船内食メニューが、かなり増えるだろうな。

ということで俺達は、この星をエンジョイさせてもらうことにした。


トラブルシューティングが主じゃない惑星生活は久しぶり!

俺自身も、たっぷり楽しませてもらうとするか。


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