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惑星間航行の日常 木星到着!

いやー、この話で、ようやく木星到着!

FTL(超光速)をでっちあげれば、すぐに太陽系は脱出できるんですがねぇ……

物理法則を極力忠実に(まあ、空間圧縮うんぬんは添え物です(笑))しようと足掻くと、こうなりますって見本……


さてさて、ようやくというか何と言うか、目標である木星到着。


とは言えガス惑星である木星に着陸なんて不可能なんで木星を回る宇宙コロニーの一つに接近し、ドッキングという事になる。

このコロニーは木星開拓団の本拠地であり、イオやカリスト等の衛星開拓・植民局の事務所も兼ねているので俺としてはコロニーの方が都合がいい。

ドッキングと収容手順が終わり次第、俺は最初の派遣先、イオの開拓・植民局事務所へ向かう。

まずは、ご挨拶と仕事の打ち合せ。


「失礼します。今度、地球から派遣されてきました、トラブルバスター&エンジニアの楠見くすみ ただすです。よろしくお願いいたします」


と、まずは真面目にご挨拶。

初見で意地張ったり不真面目な態度をとったりすると、ダイレクトに仕事評価が悪い点数になるから、ここだけは気をつけている。


「あ、上司の方から聞いてます。火星で大きなトラブルを解決した凄腕のトラブルバスターだと聞いてます。こちらこそ、よろしくお願いいたします」


と、まずはお決まりの名刺交換。

そこから、今回の仕事の打ち合わせに入る。

事前に情報入手した通り、細々としたトラブルや事故(死亡事故までは至ってないが、怪我人は出ている)が頻発しているので、その解決をお願いしたい、との事。

報酬は俺の所属会社と木星企業(巨大なJV複合企業体であり、木星開拓・開発・衛星のテラフォーミングまで請け負う化け物みたいに超巨大な会社組織だ)との契約で、もう決定している。

ただし、仕事の内容によってはボーナスとして上乗せがあると聞いているので、そこのところを詳しく聞いてみると……


「トラブル解決が上手くいって開拓やテラフォーミングが順調に進むようになれば、ボーナスは倍まで支払うと聞いております」


だって!

凄い!

まあ、それだけトラブルや事故が足引っ張ってるってこと。

こりゃ、やる気が出てきたぞ!

って、仕事は金のためだけにやるわけじゃないけどなぁ(本音のところ、金は、やる気に直結します)

今日の所は居住スペースに荷物を置いて細々したものを買う(完全な都市や政府になってるわけじゃないので巨大企業の管理下にあるコロニーとして金銭は流通してない。全てが伝票で決済するシステム)のと、俺の信念として仕事は現場だけじゃなく周辺部も含めて視点を広げるようにしているため、現場だけじゃなくコロニーの内部を歩きまわり、様々な部門や作業を見て回る事にする。


一日(地球時間じゃなくて、宇宙標準時間で)買物とコロニー見回りに費やしたため、軽い疲労を憶えながら俺は簡単な夕食を摂りつつ、データ整理とトラブル解決の方法を模索していた。

この木星圏の仕事、かなり面白くなりそうな予感がする。

まあ、火星でも同じ予感がしたが、結果的には面白いを通り越して冒険活劇に近い(まあ、よく命が助かったと未だに思う)事になった。


さて、明後日からの木星圏での仕事、どんな事になるのやら。

俺は食事を終え、無水シャワーを浴びて、クリーニングシステムに汚れ物を放り込み、無重力ベッドへと身体を横たえ、久しぶりの広い空間内で眠りにつく。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] ご意見解りました、ここは議論をする場ではないのでおしまいにします。私には合わない作品だったようです、失礼致しました。
[良い点] >考えてみて下さい、アステロイドベルトを定期航行する宇宙船が危険に合う可能性を。 アステロイドベルトの小惑星同士の間隔って、それぞれ数万kmぐらい離れてるんですよ 全く無警戒に目をつぶっ…
[気になる点] 添え物のために「アステロイドベルトが危険地帯」というスペオペ設定を持ち込む必要は無かったのでは……
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