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惑星間航行の日常 内惑星群を抜け、外惑星群へ 圧縮空間ゲート到達!

ついに、小惑星帯アステロイドベルトに到着します。

そして、そこに存在する圧縮空間ゲートに突入しますよ。


プロフェッサーからの起床信号で深層睡眠状態から目覚める。


脳解放が全般的に一部解放されている現在の状態は脳が省エネモードで動いているようなもの。

全解放された、あの全能感や至福感から比べると残念状態なのは仕方がない。


「プロフェッサー、どうした?トラブルか?」


「いいえ、わがあるじ、圧縮空間ゲートに到着しましたので、お知らせです」


おお、ついに内惑星群より抜けるか。

じゃ、しばらくは起きてないと。

俺は通信やらゲートの通過申請やら様々な事を準備し始める。

まだ帆は畳まなくていいが、ゲートに近づいたら帆を畳んでゲートに入る大きさにならなければいけない。

幸いにして俺の宇宙ヨットは帆の広さ以外は超小型宇宙艇の規格であるから、通過申請の金額も大したことはない。

まあ、ここまで来たらゲートの通過時間くらいは帆を畳んでいても時間的ロスは大したことはない。


小惑星帯アステロイドベルトに飛び込む危険を考えれば安いもの。

そろそろ、距離的にいい頃かな?

俺は公的通信で圧縮空間ゲート管理局と連絡を取り、ゲートの通過申請を行う。

ゲート管理局が、こちらの宇宙船タイプを聞いてきたので宇宙ヨットだと答えると、

それは凄い!

と驚かれる。

さすがに宇宙ヨットで外惑星群へ向かう人間なぞ滅多にいないようだ。

大型(客船、貨客船、貨物船)や中型船までの宇宙船ばかり通過処理してきたが超小型宇宙艇に相当する宇宙ヨットが圧縮空間ゲートを通過するのは初めてだと言われた。

プロフェッサーに命じ、帆を畳ませる。

目的地が見えないくらいに展開されていた帆が見る間に畳まれてヨット内に収納されていくのは何度見てもすごい光景だ。


今までは、あっちやこっちが引っかかり、展開時はともかく収納時はえらく時間がかかっていたが、プロフェッサーの演算性能の違いか、今までの収納時間の30%以下の時間で帆の収納が終わる。

帆は収納されたが、今までに獲得した速度は宇宙空間なので落ちない。

圧縮空間ゲートは速度を保ったまま突入できる仕様のため、こちらとしては助かる。


「では、突入を許可する。さらなる旅の幸運を祈る!」


ゲート管理局からの通信。

応えて俺は、


「ゲートの更なる発展と、内惑星及び外惑星の平穏を!」


と返す。

ゲートに突入したら、あとは、しばらく星も見えない暗黒空間。

本当ならアステロイドベルトなので衝突する可能性のある小惑星に対して注意を怠ることが出来ないが、このゲート内では、その心配は皆無だ。

完全に浮遊物を除去した一定の空間エリア(チューブのようなものを想像して欲しい)を圧縮することにより、空間そのものを小惑星などの浮遊物からの遮蔽物(トンネルの壁だ、つまり)と化す技術が開発されなければ、今でも外惑星群の開発は初期のままになっていただろう。


地球でのゲート技術は、これが目的ではなく、空間を圧縮するという基本のほうが目的で距離の短縮の方なんだが。

これで、しばらくは俺もプロフェッサーも、やることがない。


ゲート管理局からの信号によりオートパイロットでチューブ空間を文字通り「飛び抜けて」行く。

さて、深層睡眠するのももったいないので、ESPやサイコキネシス能力の訓練でもするか。ということで俺は自分の中にあるESPやサイコキネシスの能力を訓練していく……


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