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聖地へ来た! M87星雲 その一

ついに、M87星雲編に入りました。

作者も興奮しております。

これから、どんなストーリーと登場人物が出てくるのか?


俺は……俺は今、猛烈に感動している!


目の前に見えるのは俺が幼い日に思い描いた聖地である。

そう!

俺は、ついに「M87星雲」を目の前にしているのである!


いやー、ここに来られる日が来ようとはなー。

感慨も、ひとしおである。


まだ遠くからではあるが猛烈な星間ジェットも見えるし、エネルギーに満ち満ちている銀河であることも分かる。

多分、ここでは数多くの生命と文明に出会えるだろう。


光の巨人は?

って、あーた、いくらなんでも、そりゃないって。


そりゃーさ、

自慢の(星間)ジェット、もあるし光の国(つーか、光の銀河っつーか)だし、条件は満たしているだろうけどね。

俺も、いくらなんでも空想と現実の区別くらいはつくよ。


まあ、ここまでエネルギーに満ちた銀河ならエネルギー生命体の一人や二人、存在してもおかしくないとは思うけどね。しかし眺めてるだけでも、いいなー、絵になるなー……


「マスター、スクリーン見つめてデレーっとトロけた目をしないで下さい。これから下準備で超小型搭載艇群を放出しますからね。こんなに猛烈なエネルギーの凝集場なんて、どんな生命体や文明があるか分かったもんじゃない」


フロンティアが注意してくるが、上の空。

なんと言っても地球人で、この場に立つものは俺が最初なんだから。

自己満足とは言え栄誉は充分に堪能させてもらう。


「我が主?だめですな、これは。完全に自分の世界に入ってしまってます。どうしましょ?」


「仕方ないんじゃないのかなー、ご主人様、この銀河に相当に入れ込んでたからねー」


「それまでも遠くに見えると言っては写真データを撮りまくり、近くに来たと言っては動画データを撮りまくり。果ては、すぐ近くまで来ちゃったら動かずに銀河に見入っちゃってるんですもの。今のキャプテン、使い物になりませんよ」


周辺から雑音が聞こえるが気にもならんもんね。

俺は今、M87星雲を記憶に焼き付けようとしているのだ。


見ているだけで、お腹いっぱいですよ、ホント。

銀河内に突入する気が起きるまで、後少し待って頂戴。


で、数時間後。

ようやく現実復帰した俺はフロンティアが収集した搭載艇群のデータを検討しているところだ。


「このデータを見ると、この銀河には生命体やら文明やら、うじゃうじゃいるようだな。さすが光の銀河!」


「マスター、そんな悠長なことは言ってられないかも知れませんよ。ちょっと、不穏な空気が感じられます」


「え?争いとか戦争とか、そんな事が起こっているとは報告に上がってないと思ったが?」


「我が主、まだ兆候にすぎません。実際に起きているなら、紛争も戦争も止めさせることは簡単なのですが」


「と、言うことはだ。情報収集に時間かけるより、実際に、そこへ行ってみるというのが正解じゃないか?」


「それはその通りですけど、ご主人様。危険地帯へ、わざわざ乗り込んでいくのも、ちょっと無謀というか何と言うか……」


「その意見に賛成です。とは言え、トラブルの未然防止という点からキャプテンが現場へ乗り込むのは適切かと思われますが……問題は危険度ですね」


そこからは、どうやって危険を回避して現地でトラブル発生を防止するか?

という点に集中することになる。ここで検討会議で出た問題点を書き出していく。


1,このM87銀河には生命体・文明が、これでもか、ってくらい存在する


2,大体は平和な、このM87銀河ではあるがトラブル(騒動、争いか?)の兆候有り


3、トラブルの事前防止を行いたいが、これだけ生命体と文明が過密状態のM87銀河である。どうやって現地情報を入手して防止策を実行する?


まずは、これだな。


「マスター、くれぐれも無謀な真似はしないでくださいよ」


と、早々にフロンティアが釘を差してくる。


「ああ、分かってるさ。細心の注意を払って潜入行動する。ところで、ここまで生命体や文明が多いとフロンティア本体は目立ちすぎてM87銀河内部には入れないよな、どうする?」


通信のタイムラグの問題だ。

超光速波というものが無いので星系外ならともかく銀河外で待機するには現場とのタイムラグがありすぎる。


「そこなんですが……超小型搭載艇を伝書鳩代わりに使おうと考えています」


フロンティアの説明を聞く。

ステルスモードで護衛を兼ねて、数10機の超小型搭載艇を俺達の側に着けておき、伝言があれば、その都度、一機づつ俺達とフロンティア本体の間を往復するという計画だ。

さて、通信の橋も確保する事が決定したしM87銀河内に潜入するとしますかね。


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