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憤怒の王  作者: スモーキー
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サイレント

竜也が歩けば少女も歩く。

竜也が止まれば少女は約3Mの場所でピタリと止まる。

無口で無抵抗、命令遵守の馬鹿と竜也は少女を格付けた。

二人とも無言のまましばらく歩き、服屋へと入る。

そこで竜也は自分と少女の服を数着購入し、サービスでもらった布の袋を抱えて店を出た。

さらに無言で歩き、今度は銭湯へ入った。

竜也は入浴料を支払い、少女を裸に剥いて女湯へと送り出す。

そして竜也も男湯に入ろうとしたが、その後ろ、律儀に少女が全裸で立っていた。

竜也は苛立ちを覚え、少女を女湯へ蹴り飛ばして、そそくさと湯を浴びに向かった。


サッパリとした気分で服を着た竜也が少女を迎えに行くと、少女は蹴り飛ばされた位置で汚いまま依然として立っていた。

竜也を見た少女は、小走りで竜也に近づき3Mに収まる。

呆れた竜也は無言で少女を見下ろし続けた。

そのまま見下ろし続け10分程経った頃、さすがに少女が挙動不審になり始めた。

上目遣いで竜也を伺う少女に、竜也は顎で風呂場を示す。

命令を理解した少女は、後ろ歩きで二歩三歩と竜也から視線を離さずに下がった後、振り返って急ぎ足で浴場へ向かった。

竜也はそれを見送り、溜め息をついた後、めんどくさ、と呟いた。


風呂から上がった少女に新しい服を投げ渡し、多少子綺麗になった少女と共に銭湯を出る。

また例の如く無言で歩き、竜也はパンと串焼きを購入、そのまま宿屋と向かう。

宿へ着くと竜也はパンと串焼きで早々に食事を済ませ、テーブルに少女の分を置いてベッドで惰眠を貪る事にした。


ちなみに奴隷店以降、竜也は少女に声を発していない。

会話ない楽しいいいいいい

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