小噺1 スサノオ様、怒られる。
更新とあとがきにてちょっとだけ
日本には、八百万の神様がいる。何にでも神を生みすぎた結果年に一度島根県で会議を開かざるを得なくなってしまった。職場環境の改善と名目で。しかし、トップである日本三神は定期的に会議を開いており、各管轄の情報を伝達する役割を担っている。
「それで、スサノオ。遺言を聞きましょうか。」
「待ってくれ!!姉さん、今回ばかりは本気で許してほしい!!そもそも姉さんがやらかした尻拭いを俺とクシナダがやったから、信幸は今生きてるんだからな!!」
「ちょっと待ちなさい。どういう事ですか?それは。」
「一先ず、話すので胸ぐら掴むのやめてくれ!!姉さん。」
今日の日本は少しだけ荒天だったとか。神様の喧嘩って碌なもんじゃない。天候それによって決まってるんだし。
「それで、どうしたら因果律の変更を行われるのですか。」
「神の成り損ないになってしまった信幸に神力が宿るのは当たり前の話だよな。」
「そうですね。成り損ないは私たち神々と違って神力を持つことあれども、人を操ったりなどの技は使えませんしね。」
「それで、神力を集める時に人の幸不幸を集めることによって」
「集めますね。後は信仰とかもそうですけど。」
「姉さんが、信幸の因果律の中でぶっちぎりに不幸値に偏らせすぎてしまって一歩間違えてれば小学生の時に、信幸は死んでたんだぞ!!」
「そうだったの!?ちょっと、誰か、真田信幸の因果律資料持ってきて!!」
姉さんこと、アマテラスはスサノオに言われたことを確認するために部下に、信幸の因果律を調べるために資料を取り寄せる。
その間の時間、2人はお茶を啜りながらも、少々険悪した雰囲気がまき散らされており、部下たちはめっちゃ入りづらそうにしていた。おいたわしや。
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「本当ね。これは、まずいことしてしまったわね。それで、どう因果律を変えたの?スサノオ。」
「あぁ、運命の人の欄をいじくって取り敢えずそれで逃れるつもりだ。」
「…………」
「ん?姉上。どうかしたか?」
「貴方、今一夫一妻の中で、運命の人を増やしたですって!!」
「………あっ、やべ。」
スサノオは、一つだけ(まぁ、色々やらかしているんだけども。)やらかしていた。今の時代は一夫一妻だということを。彼は色々とみていなかった。この世界の常識を。
「ま、まぁ待ってくれよ姉さん!!大丈夫だって!!こうやって因果律をまた変えれば。」
「そんなすぐに変えたら、それこそ本当に信幸は死んでしまいますよ!!彼の神力は後1年器として堪え切れればいいほうなのですから。」
「嘘だろ!?俺が見積もった限りでは5年は持つと………」
「違うのよ!!信幸の神力は胃痛が続く限り無限に溢れるのよ!!」
「はぁ!?それもう、死ねって言ってるもんだぞアイツにとって!!」
やらかしが増えた。しかも、信幸の知らぬところで破滅へのカウントダウンが始まっていた。
「一先ず、そうね。スサノオ、しょうがないけど、ツクヨミ、と父上母上を呼んできて頂戴!!」
「お、おう!!分かった。何するんだ、姉さん。」
「ホントはしたくないですが、日本の因果律を修正を入れます。一先ず信幸君が生きやすい環境を作りながら現代日本の状況を崩壊しないための会議を行います!!事態は一刻を争います。早く!!」
「分かった!!」
スサノオは、急いで弟ツクヨミ、父イザナギ、母イザナミを招集し、アマテラスから信幸の件についての説明を始める。
そこからは、色々と大変だった。因果律の修正を始めることによって、日本の天候は一時不安定になってしまい、信幸の胃痛が加速など、正直あと少しで滅亡まで有り得たのを何とか食い止めた。
この後、原因を作ったスサノオ夫婦と監督責任でアマテラスは先代最高神の両親にめちゃくちゃに怒られたのだった。
明日からはなろう先行で更新していきます。
応援のほどよろしくお願いします。
閑話についてこの話で様々なワードが出てきたと思いますが用語集などは一応出す予定なのでそこまで待っていてください。