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第1話 何故、俺は今両親に謝罪されているのだろうか。

新作。タイトルを見ての通り、最近見たアニメに引っ張られすぎてる件。

「すまん。本当に許してくれ。信幸!!」

「……父さん。話が見えないのと、初手地の文無しで話が始まって誰も展開が分からないんだけど。」

「だそうだぞ、作者。それと、信幸お前もはよ、語れ。」

「あんたのせいで、こうなってるんですよね~。父さん。」


 はぁ、結局俺はこのまま苦労人の人生を送るのか?嫌だなぁ。そればかりは回避したい。……あっ、すいませんね。俺は真田信幸さなだのぶゆき、えっ?どこぞの戦国武将の影の薄いお兄さんかって?残念ながら平成生まれ、平成令和の境目で育ったバリバリの高校生だぞ。

 さて、普段一人暮らしをしている俺だが、今日は突然父さんに呼ばれて、実家に帰省していた。


「よし、よくやった。偉いぞ信幸。」

「語彙が小学生並しかない父親。悲しいなぁ。」


 考えるだけで胃が痛くなってきた。まぁ、やめよう。父さんが残念なのは元からだ。それに弟が顔を出していないだけまだマシだと思おう。思えば、あの2人と親戚のせいで、随分と苦労をしたなぁ。………高校生のはずなんだけどなぁ。


「話が進まないから、いい加減進めてくれ。父さん。」

「あぁ、そうだった。舞~。」

「どうしたの?昌幸。あら、信幸、おかえりなさい。」

「うん、ただいま。何か父さんから大事な話があるって言聞いて帰って来たんだけど、母さん何か知っていたりしない?」

「………あぁ~、取り敢えず。ごめんね?信幸。」

「それって、父さんがやらかしたってこと。」

「う~ん、これに関しては昌幸だけのせいじゃないのよ。信幸、ある意味貴方のせいでもあるのよ。」


 心当たりがないんだよなぁ。俺、何かやらかしたのか?嫌すぎるなぁ、逃げてもいいか?俺、ここで逃げてこの話打ち切っていいか。


「信幸、連載一話目で打ち切り展開何て、長期連載物ではありえないわよ。」

「でも、この作者の場合はやりかねないじゃん。」

「話のテンポが悪いわね。そろそろ、昌幸。話しなさいよ。」

「確かにそうだな。心して聞けよ。信幸、お前に許嫁ができた。」


 はい?許嫁?………婚約者できたの、俺。いつの間に。結婚の約束をした記憶もないし、そもそもこのギャンブルカスの父さんがそんな良縁を持ってくるはずない。


「………父さん。」

「何だ、そんなぁ疑り深く俺のことを見やがって。」

「大体、こういう時の父さんは碌なものを持ってきたことがあるか?」

「ないな!!」

「その自覚があるだけで、俺がぶん殴ることが無くなってよかったよ。」

「おま、実の親を殴るってのか!?」

「今までやってきた所業を手に胸を当てて聞いてみなよ。納得するから。」


 ああいえば、こういう形になり、喧嘩が続きそうになった所を母さんが止めてくれる。あぁ、そう言えば父さんは真田昌幸さなだまさゆき母さんが真田舞さなだまいって名前になってるけど、二人とも名前呼びだし、紹介するとこが無かったのでここらへんで。


「ごめんね、信幸。実は許嫁の件なんだけど………。」

「どうしたの、母さん。珍しく項垂れちゃって。いつもの元気どっかに捨ててきたの。最近も父さんと運動回してたって幸村に聞いたよ?」

「あの子ったら///後で、磔ね。」

「ここ、戦国時代だっけ?……それで、許嫁の件がなんだって?」

「あぁ、そのことなのよ。実はね、信幸の許嫁ちゃんは1人じゃないのよ。」


 頭の仲がパンクした音がする。婚約者って普通1人じゃないのか?えっ、この世界どうなってるの?オレのいる世界の憲法では一夫一妻って日本では決まっていたんだけどな。やっぱここ、戦国時代なのか(錯乱。)


「ごめん、1人じゃないって何?複数の候補がいるってこと?」

「それについてね、説明してくれる人がいるから、ちょっと呼んでくるわ。」

「は~い。」


 そう言って母さんは居間を離れて、客室の方へ向かっていった。ちなみに俺の家はまぁまぁ大きなお屋敷だったりする。ご先祖万歳。まぁ何回か手放しかけたけど。父さんのせいで。話せる内容がギャンブルなんだけど、勝って負けてを繰り返して胃痛が止まなかった。


----------------------------

 そこから、数分して母さんと同時に、3人の女性が入ってきた。まぁ、既視感たっぷりなんですけどね。そりゃあ、何年も一緒にいますから。


「は~い!!おはよ!信幸ぃ~。」

「おう、わかば。おはよう。」

「こっちもいるぞっ!!信!!」

「茜音か。久しぶりだな~。高校同じだからよろしくな。」

「おう!!」

「それと……よっ、涼音。」

「……えぇ、信幸。」


 相変わらず冷たい。まぁ、いつものこといつものこと。この三人は所謂腐れ縁だ。片倉わかば、伊達涼音だてすずね最上茜音もがみあかねの三人は幼馴染だ。まぁ、学校に関しては違うんだよね。俺だけ片田舎の町いるしね。山の麓だし。


「それで、母さん。何でこの三人がいるの?」

「あぁ、それに付いては、わかばちゃんたちが説明してくれるわ。」

「あっ、そうなの。じゃあ、聞くよ。わかば、許嫁の件なんだけど。」

「………信幸、心してボクの話を聞くんだよ。」

「分かった。覚悟はいつでもできてる。」

「そっか、じゃあ言うね。」


 鍔を飲むと同時に、目線を彼女たちに合わせる。そうするとわかばが話始めた。


「実はね、信幸の許嫁は………ね。」

「許嫁は?」

「10人いるの。」

「はぇ?」

「どしたの?鳩に豆鉄砲喰らったみたいな表情しちゃって。」

「するわっ!!わかばお前、自分で何言ってんのか分かってんのか!?」

「分かってるよ。ただ単に、信幸の婚約者が10人いるってことだよ!!」

「「そうだそうだ!!」」


 もう、訳分かんない。俺、もうここから逃げたい。そう思えるくらい意味の分からない事案が目の前にやってきたことに俺は絶望と混乱で頭がいっぱいだった。

次回は2時間後に。

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