「殺すか殺されるか」その2
爆風により視界が煙で塞がれいつの間にか壁に叩きつけられて血を吐いていた。
思わぬ横やりに対応できず背中を強く打ったのか呼吸が苦しい、どうにか動こうにも身体の言うことが聞かず一気に形勢が逆転してしまった。
相手的には絶好の機会、逃す訳なんか無い。
だが何故だろ?何時まで経っても襲ってこない??
目を凝らして薄暗い部屋を見回してもリナちゃんは襲って来ない。
煙が徐々に薄くなり見るとリナちゃんも吹き飛んで倒れていた。
「な、仲間ごと!?」
ゆっくり起き上がりリナちゃんの方へ向かうと悲痛を叫びながら起き上がりふらふらしながら私目掛けて血の魔法を使う。
「ディメンション・グロウ!!」
触れればその部位は最初から無かったかのように消し去る私にとって起死回生の一撃、私は立っているだけで倒れそうになる身体の背後に回り膝を蹴って両腕を拘束して無力化させる。
「っ!??」
血の魔法は代償が自信の血液、本来なら仲間達が血を流す度に血が沸騰して本領発揮できるってお兄さんから言われたけど今のリナちゃんにそれは使いこなせなかったみたい。
血が目から口から鼻からも吹き出て止まらないままリナちゃんを無力化に成功した。
「折角手に入れたのに・・・」
「使いこなすの難しいんだよね・・・戦闘以外役に立たないし限定的だし」
獣の力は獣限定だし何より狂う病と同じだから制御出来るか私ですら微妙だ。
「ずっとこうしてきたの?」
戦意が消失したことにより私は抱き抱えて安全な場所まで移動した。
「私は闇星でしか生きられないから・・・殺すつもりなんか・・・」
苦虫を噛み潰したような顔でスカートの裾をぎゅっと握った。
「もしかして・・・助けてくれたの?」
私は先程の爆発で身体を強く打ったけど火傷程度で済んでいる。
よく見るとリナちゃんの背中が焼け爛れて血が流れている。
「んひ!?」
私は容赦なく回復液をかけて最後の包帯を使ってリナちゃんを手当てした。
「私は元々フラクチャーさんを探しに来た、手を貸してくれるよね?」
予想外の状況にリナちゃんは固まった。
「えっ、なんで・・・」
私はまだ彼女に聞きたいことがある。
「手を貸して」
手を引いてフラクチャーさんについて心当たりはないかと伝えるとリナちゃんは私達の目的を初めて知り拘束を解いて一緒にフラクチャーさんを探すことにした。
場所はこの施設の最奥、最早闇と変わらない暗さに疲弊をひしひしと感じながらリナちゃんを逃さないように私は力の限り走った。




