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「犯人の目星」その1

 何だか頭痛が痛い、頭もすっきりしない、洗顔をして顔を洗いたい。


 頭の中のモヤモヤが中から取り出せない。


 もうよくわかんない、取り敢えず頭痛い!ユイちゃんも・・・なんでさっきからユイちゃんが頭に過ぎる。


 でも私自身何も覚えてない・・・?


 もしかして私・・・アリアンロッド様に何かされた?


 女神様だからなんか凄い能力の力を出したに違いない。


 洗脳されても私は・・・ユイちゃんをまだ忘れてない。


 私は頭に痛みを抱えながらエミちゃんのお城に行くとやはり私の行動がおかしかったらしい。


 お兄さんはいち早くそれに気付きユイちゃんに発信機を体内に薬と混ぜて飲ませたらしい。


 ユーゴ君から買った器材の一つでお兄さん血を混ぜたからお兄さん以外誰も発見出来ない加工にしたみたい。


 その時の私の会話をアスカちゃんが記録し私では無い別の私がまるで私かのように振る舞い、ユイちゃんを連れて行った。


「すぐに取り返す?」


 キリちゃんの提案に私は首を横に振った。


「ううん、洗脳されてたからかもしれないけど・・・女神様からは悪意は感じなかった、それどころか愛情すら感じた・・・まだ預けておいても大丈夫だと思う・・・それに・・・」

 

 私の意思にキリエミちゃんは反論しようとしたけど最後の言葉に黙ってしまった。


「少し、辛いの・・・ユイちゃんに会うと思うと胸が苦しいんだ」


 私達は黙って了承しもし危ないとお兄さんが察知したらその都度決めることにした。


 話題が変わると私の胸の痛みは安らぎ話に集中出来た。


 また、逃げてごめんなさい。でも・・・今は現実から逃がして、私・・・言葉に出来ない。


 哀しいのに悲しいが分からない、寂しいのに淋したが分からない。


 もっと大人になりたい、もっと優しい人間になりたい。


☆★☆★ ユカリの出来事を伝えた


「無差別殺人か・・・エインデのお兄ちゃん、アンタならなんか解らない?」


 この中で一番殺人に詳しいお兄さんに全員が注目する。


「リーダーの話なら恐らくメッセージだな」


 予想外の言葉に皆驚く、アスカちゃんだけは冷静だって。


「メッセージ?」


「この犯人は自分を刻む為に思い出してもらう為に残虐的で目に焼き付けかせる為に作ったのだろう」


 そんな人、私に知る人に存在しない。そんな怖いこと出来る人は見たことがない。


「だがこれは警告でもある、思い出せないのなら・・・犯人は“近くにいる”ことになる」


 ゾッと背筋が凍る何かを感じ私は窓を見るも誰もいない。


 エミちゃんは髪の毛が逆立ってキョロキョロ見回す、サナエさんはお気に入りクッションを抱いて気持ちを落ち着かせる。


「全員気を付けろ、犯人は必ずリーダーに近寄って来る、それがよく知る人物なら尚更だ」


 皆はその瞬間に私から遠ざけた、酷すぎません?明らかに私から逃げようとする姿勢に咄嗟に守ろうとする二人に感謝する。


「リーダー、少しの間ゼーナを付けるべきだな」


「う、うん・・・お願いね」


 はい!とゼーナちゃんは相も変わらず私に尽くしてくれる、本来なら【クラフト】さんが護衛してくれたら心強い、でも彼女はもういない。皆は話題出さないけど本当は皆も辛いよね。


 私はその日の夜に家に帰ることにした。


 あのお兄さんでさえ真剣な眼差しで気を付けろと言われて誰も通らない道を通っていたその時、前方から誰かいる。


「ユカリちゃん、みいつけた♪」


 それは私の知るピンク色の短髪をした血塗れのハルカさんだった。

 

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