「ハーメルンを笛を吹く男」その5
声を辿るとそこには薄暗いけど猫目になってきたのかユーゴ君が薄っすら見えた、お兄さんと団長さんらしき人物が私を見下ろしていた。
「身体に異常は無いんだな?」
私の奇行により団長さんは私を凝視したが何故かそこまで警戒していない。
シスターズにやられた仲間達も何故か生き返ったかのように生活している。
いないのはアスカちゃんとゼーナちゃんだけ。
謎だらけのリナちゃんは私に精神剤の注射を打ってくれると目眩が一瞬だけしたけど少し経てば覚醒したように生き返った。
「さて、大事には至らなかったことだシスターズが闇星を潰す前に地下に行こう」
「リーダーを盾にしないのか?」
重なる疑問に団長さんは必要がなくなったと少し微笑んだ。
「・・・っ」
・・・頭がふわふわする。最近禄に寝れてなくて睡眠不足かも、私の精神が異常になるくらいの出来事も起きた。
早く帰って休まないとヤバいかも。
皆の重荷にならないようにふらつく身体を堪えて荷物を纏めて地下室に向かう。
その場所は夢で来たことある大きな鉄扉。
団長さんは中に入ると皆ぞろぞろ中に入る。
私は恐る恐る警戒しながらふらふら歩く。
頭痛が酷い、吐き気もある。目眩が度々起きてる。
おかしい、私の身体は血と獣の血で混ざって病気にならないはずなのに。
・・・あれ。
たまに語り掛けてくる“私”の声も聴こえない。
早くお家に帰りたい、ユイちゃん・・・会いたいよ。




