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「ハーメルンを笛を吹く男」その4

☆★☆★ 深夜


 今は何時何時だろ、暗くて寒くて陰鬱な空模様で空気は湿って外も内も寒くて暗い、最早悪夢すら感じる劣悪な環境に慣れたくてもたまに香る腐乱臭に咽返る。


 ちくりと首を何か刺されたような痛みを感じる、下半身にも痛みを感じる。


「誰っ!?」


 私は何か気配を察知して半信を起こす、いつもより寒い部屋だからこそ異変を感じた。


 おかしい、ミニスカートだから寒いのは分かってるけど下半身全体、いや・・・何だか全身が凍える寒さを感じてる。


 暗いから触診で確かめてみる、手で触れただけで素肌だと分かる。


「は、裸!?」


 服を盗まれた!?早く取り戻さないと咄嗟に動こうにも左手に冷たい金属が触れる。


「嘘っ・・・手錠!?」


 こんな寒空で裸は恥ずかしさ以上に生命の危機を感じる。


 うんともすんとも言わないベッドに固定された私は必死に動こうにも仰向けの上体では身体をばたつかせることしか出来ず、目の前にあるのはテーブルに置かれた護身用ナイフを見つけた。


 私は、それを使い・・・手を切り落とした。


「はぁっ!!はぁっ!!!」


 私は落ちた手を持たずドアをタックルで押し出して外に向かう、恥じらいなんかどうでもいい。


 冷たさが刺さるように痛む、私は無我夢中で走った・・・だが突然誰かに背中を斬られて私は噴水のように血を流して死んだ。


☆★ ??


「うあぁぁ!!!はぁ!!!はぁ!!!!っ!!!」


 起きた、そしたら全身を手錠され誰か分からないけど目の前に巨大なハンマーが私の顔面を潰して即死した。


☆★☆★ ??


「っはぁ!!!ひっ!?」


 今度はなに!??モンスターに囲まれてる!??意味わかんない、何で??私は生きてるの?分からない、誰もいない。


 モンスターを倒して先に進む。


 モンスターなんて本当にいるのかな?実は人でしたなんて無いよね?


 もう何が何だか分からなくなってきた、此処に来てから何が本当で何が嘘なのか私の足りない脳じゃ処理しきれない。


「・・・斬っても斬ってもきりがない!本当に現実なの!?」


 多勢にふぜい?で一旦引こうにも施設内は見回った時に確認済み、ほぼ一方通行で窓無し、目の前のモンスター達を倒してから押し通らない限り外に出れない。


 仮に外に逃げても他の人達に迷惑を掛けてしまう。されどこのまま継続したら私が殺られる方が関の山。


「・・・い!!・・・カリ!!」 


 何処から聴こえる馴染みある声、私はその声すら狂気に捕らえて狂ったように剣を振り回した。

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