「ハーメルンの笛を吹く男」その1
拠点に戻り、皆集まっていた作戦会議室に向かった、生きていたのは団長さん、エインデお兄さん、ユーゴ君、私、リナちゃんだけだった。
「他の子は?」
「どうやら爆弾や魔法に蹂躙されて死んだみたいだな」
こんな状況なのに男の子達は皆冷静だ、私はリナちゃんに傷のの手当てを受けて暫く休まないと倒れると診断された。
医務室から作戦会議室は壁一枚に隔てていて声が聴こえる
☆★☆★
「奴等の作戦はいつ開始された?」
団長らしき人が声を掛けた。
「俺が知るわけないだろ?情報屋、お前は?」
「俺かぁ?公に出てねぇって事は秘密裏で動いてんじゃね?例えば・・・その日だけ人が少ないとか管理体制が緩いとかよ」
(・・・・ん?なんか既視感ある、でも何処だろう?)
「それに見たかあの人数」
「五千は超えてるな、それに上の奴等も来てたな」
「マジで闇星潰しに来たんじゃね?」
「だろうな、こんな何もない無価値なゴミ溜めがあるせいで狂い病や黒死病なんかも蔓延ってるからな」
「だが俺達に移民できる居場所なんか無いぞ?更に言うならリナは外を知らない、そんなガキが突然陽の光を当てられてみろ、一瞬にしておかしくなるぞ」
「俺的からすれば闇星なんか消えても文句はないが・・・何故今更?」
「知るかよ、アリアンロッドのクソ女神からの指示だろ?」
「だがアイツは危篤だと聞いた、そんな死に損ないが尊大な行いするとは思わないな」
「そういやユカリがキリにそれを治す調合頼んでなかったか?」
「だがあれは現水星の皇帝レヴィアサンによる取引成功したら受け取れる報酬だだから俺達はリーダーと共にここに調査しにきたんだろ?」
(・・・それならフォイさんが?彼女なら殲滅作戦ぐらいしそうだけど・・・)
「それだけじゃない、奴等は生きてる俺達全員の抹殺だというのにやり方では徹底的に物を破壊しまくっている、まるで巣の中にいる虫を追い出そうしてるみたいだな」
「誰かを探しているのか?」
(・・・もしかしてリナちゃんとか?皆から特別扱いされてるし治療を受けた時にリナちゃんから回復魔法を受けた、依頼主のフラクチャーさんが書いてあったのはもしかしてこうなることが分かってて書いたとか?或いはリナちゃんが別の意味で特別とか)
「話が纏まらない、一度地下室に休憩を取らないか?」
その言葉に私は耳を澄ませる。
「地下室?」
「そうだ、ここには地下室がある、そこからまだ安全だ」
「だが安全確保の為に誰か残る羽目になるだろ?」
「そんなの簡単だユカリにしよう」
(・・・・え?)
何故か私の指名されて驚いているとその内容はあまりにも残酷だった。




