「奇襲のシスターズ」その2
暗い世界なのに閃光が見えたのは一体なんだったのか、しかも吹き飛んだし。
「ユカリお姉さんだいじ・・・っ/// 」
リナちゃんは声を掛けてくれたけど何かを見たのか後半口籠った。
「あいたた・・・どうかしたの?」
赤面するリナちゃんの視線を見るとスカートが捲れて見えていた。
「あっ・・・ごめん!」
急いで隠すとリナちゃんは頬を赤らめながら羨ましそうだ。
「可愛い下着ですね・・・」
「自慢の一つだけど自宅には沢山ある・・・」
「う、羨まし限りで・・・」
少し恥ずかしい会話だったけど外から聴こえる声で一気に表情を変わった。
「「これよりシスターズにより星統一クリーン作戦を開始する!生きてる化物は直ちに殺せ!」」
「「了解!!」」
遠くからでも聴こえるとても物騒な声と共に魔法弾を手当たり次第投げ付けて爆発させている。
「ユカリお姉さん、先程の出来事は一旦後にして防衛に協力してくれませんか!?」
爆音が鳴り響く中リナちゃんは事態の緊急さが分かり助けを要望してきた。私はすぐに頷き一緒に外に出ることにした。
牢屋はリナちゃんが持つ鍵によって脱出した。
☆★☆★
「皆っ!」
前線に戻るとそこには光無き場所だったはずが炎によって皮肉にも照らされていた。
施設が燃え盛り外のモンスター達は駆除され辺り一面が火の海と化していた。
私はシスターズの服装をした女の子を見掛けて声を掛けた。
呼び掛けに応じて振り返るとその人は魔道学院の時に知り合ったアンちゃんだった。
「ユカリ・・・ちゃん・・・?」
覚えてくれてたのか目を丸くして近づこうとした。
ただ、リナちゃんを見た瞬間に武器を構えた。
「ユカリちゃん・・・なんで?どうしてそっちの仲間になったの?」
「リナちゃんは人間だよ!ここにいる人達も皆人間だよ!」
「人間・・・?馬鹿言わないでよ、その子は人間だった、でも他は別!ユカリちゃんはどうして化け物の味方するの!?」
「化け物じゃない!!皆――― 」
「ユカリちゃん・・・最近凄く頑張って皆びっくりしてたんだよ?それなのに・・・きっと何か飲まされたんだよね?ユカリちゃんは優しいから・・・今殺してあげるからね?」
言葉が交わせるのに二人して話す方向性が交わらない、アンちゃんは私に対して双剣で突撃してくる。
「ユカリちゃん・・・ごめん」
そしてアンちゃんは機械?を取り出して大声で叫ぶ。
「元魔道学院生徒のユカリちゃんが化け物の味方になりました、駆除します!!」
その声に乗じて全方向から見知った面々が各々武器を取り出して放つ。
「ユカリちゃんを殺害した後、全身をバラバラにして燃やしてください!彼女を闇星から出させないで!」
アンちゃんは私の事をもう知人とは見てくれておらず化物扱いされた。
皆、私を殺しに来る。
皆、皆、皆、みんな・・・シスターズなんか嫌いだ。
何が神聖な騎士団だ、何が街の平和を守る善人集団だ。
綺麗にするために犠牲も厭わないとでも言うのか?
汚い一面も白で塗り潰せば神聖と呼べるとでも?
私は一度も助けられた覚えがない、それでも憧れたんだ。
“普通”じゃないから、シスターズになれるのは光星の人間は光栄なことだって。
ずっと、ずっとずっと信じて生きて来たのに・・・!
「・・・そんなに綺麗な世界が好きなら私がシスターズを白日の下に晒しても許されるよね?」
女神様も酷いしシスターズはもっと酷い。
フォイさんもきっと頭を抱えてるに違いない、こんな汚い集団が正義だと神聖だって言うなら・・・
「光星は終わりだよ・・・ばか」
アンちゃんが近付いてくる、私は殺意と勇気を胸に抱いて迷わず突撃して・・・殺した。




