「殺害」その2
「ゆ、ユカリお姉さん・・・!?」
「主様・・・!?」
二人は意気消沈し同時に私の姿に怯えていた。
これは夢?それとも現実?私の手は生温かく両腕が何かを突き刺している。
私はその方向を直視するとここは私の部屋でベッドからすぐの所だ。
そして私の目の前には・・・心臓をナイフで突き刺して絶命している親友の変わり果てた姿に目を奪われた。
ドクドクと両腕から流れる血液とアスカちゃんの眼は完全に濁って涙を流しながら死んでいる。
よく見ると争った形跡がありアスカちゃんの首元は私が握り締めた痕がくっきり残っており犯人は私に絞られる。
「あ、あぁぁ・・・」
誰かが皆を呼び出したのかその凄惨な光景を見て私を化け物でも見るかのような眼差しが送られる。
「わ、私じゃない・・・!さっきまで変な場所で・・・いや違う!あれは夢・・・なら今は!?何で私はアスカちゃんを!????」
分からない、覚えがない。こんなの知らない。私がアスカちゃんを殺す理由なんか無い、だって親友なんだよ?まるで他人同士の殺し合いみたいじゃん。
仲良しで持ちつ持たれつの関係とは言えないけどいつも一緒で再会した後もずっと傍にいてくれて・・・これが終わったら話してくれるって・・・何で?何でこうなった?誰が悪い誰が殺した?
私??私なの??私しかいない??私が???私私私私私私私私私私私??????私は私?私が私で私は私なの?分からない・・・誰か・・・助けて。
アスカちゃんの心臓に刺したナイフは深く深く深く押し込まれて執念深く殺した。
近くに割れた鏡が私を照らした、血塗れの私が映っている。
全員が私を警戒している。
今の私に弁明なんかできっこない、寝言は寝て言えと言われておしまいだ。
結局あの夢は何だったのか・・・本当にあの場所が闇星にあるのか、今はもうどうでもよくなった。




