「フラクチャーの娘」
闇星に訪れて二日目、煉獄騎士団の人達から用意された住居ははっきり言ってみすぼらしい。
家というか宿に近い、木造建築みたいだが今にも壊れそうなくらい支柱がグラグラでドアも本来なら引っ張るタイプのはずだがドアノブ自体が壊れていてドア本体もサイズが変で押しただけで入れてしまった。
安心して寝れるという点において問題が無かったので図太く爆睡してしまいアスカちゃんに起こされるまで気が付かなかかった。
「うぅ、寒い・・・本格的に行動開始するならもう少し時間待とうかな?」
「つってもよ、ここ夜しかねぇから変わんねぇぜ?」
「周囲も暗いし物憂げな星だね」
取り敢えず挨拶しにいこうかな?あれから団長さんに会えてないけど信用を得る為には先ずは向こうの条件を守らないと。
私達は一度拠点に行ってボディーチェックに武器や持ち物検査を行った。
検査を終えて人探しと行こうとしたら団長さんらしき人が声を掛けてきた。
お兄さんは二人の間に確執があるのか来るなりガンを飛ばし武器を構える。
「全く、危ない奴だ・・・過去の事をいつまでも引きずるなんてな」
「あの作戦は無謀だ、それにお前だけが無事無傷で生還とは怪しまない方がおかしいだろ」
「引き際を見定めて逃げただけだ、戦場で魔法爆弾を大量に投げられてみろ・・・簡単に命なんか消える」
「お前はそれを見越してユイを殺しかけた・・・そんな嘘は通用しない」
「あれは殺しに夢中だったからだろ?俺は言ったぞ、逃げろとな!」
「シスターズの偉い奴に指図されて動いたんだろ?仲間を売れば資金が手に入るとな」
「死に損ないの同士達を引き連れて見殺しにしたのは誰だろうな?」
「元々仲間なんかいない、知能の低い闇星くずれが幾らいても滅びるのは当然だ」
バチバチに喧嘩してるところ悪いけど二人の間にを入る。
「二人共喧嘩してる場合じゃないですよ?お二人の関係に何があったのかは分かりませんが私達は約束は守ってますので人探しを行います」
行動を伝えてできるだけ二人を近寄らせないように探索場所を伝えて早速行動開始する。
煉獄騎士全員に不審な見つめられながら探索場所【人骨の森】へ移動する。
外に出たのに何でまだ視線を感じるのか謎だけど取り敢えず二手に別れて向かうことにした。
ちょっと妙なのが団長さんは私にだけ優遇して携帯食料を分けてくれた、留守番のゼーナちゃんやアスカちゃんにも分けてきたから多分大丈夫。
ホットワインもご馳走してくれたけどお兄さんは全部拒否したな。
お兄さんはともかくアスカちゃんも警戒して手を付けなかった、なので私とゼーナちゃんでたらふく飲み干しました。
団長さんも意外と話が上手で良いとかも?特にアスカちゃんとゼーナちゃんについて聞かれてタイプなのかな?と性格だけ話してあげた。
その時間だけはお兄さん以外、和気藹々とした雰囲気で楽しかったな。




