「支援するから居候させて!」その1
「皆さん沢山ありますので慌てないでゆっくり召し上がってください〜!」
一つにつき三回移動できる便利アイテム【ポケットワープ】七回消費してできる限り支援を送り少しでも警戒を解いてもらいたいのが本音だけど中々そうはいかないのが現実。
あの子達は久し振りの食事で夢中だし誰かに話し掛けようかな?
私は丁度近くにいたアスカちゃんに声を掛けた。
「警戒心が少し和がないかな?」
「無理かな、たった一回程度で減るなら私達に殺意剥き出しで襲いかかることなんかしないもん」
至極まともな正論を言われて言い返せない。そうこうしてる間に食事が終わると皆はバラバラに行動を始め、リナちゃんだけは私達を監視している。
「アスカちゃん、皆を集めてこの区域から一旦退かない?」
聞き取れるように丁寧に言葉を使うとリナちゃんはやっぱり武器を取り出している。
「やっぱり侵略者なんですか?」
ここから離れたら殺すと言わんばかりに殺意に満ちた目で睨まれている、当分は逃がしてもらえなそうだ。
「紛らわしい事言ってごめんね、私達人探ししてるんだ。」
警戒心の強さは最初と変わらない、何かきっかけで仲良くなれないだろうか?
私はフラクチャーさんの名前は出さず依頼で娘を探しに来たと話した。
「娘を助けてほしい・・・その人の容姿とか分かれば探せるかもしれませんがそれ以外の情報がないのであれば協力は難しいです」
「住む場所さえあれば数日で撤収する予定だから君達の迷惑にはならないようにするから拠点から出てもいい?」
「外は物凄く危険ですよ?もしよろしければ使ってない拠点がありますのでそちらを使ってみては?」
どうも私達を逃してはくれないみたい、腹の探り合いは凄く嫌い。嘘も方便って誰かが言ってたけど人を騙していい理由にはならないよ、でも皆の安全を選ぶなら嫌嫌動くしかないのが窮屈だ。
「君達の邪魔にならなければそこで活動してもいいかな?」
「はい、その代わり毎日ボディチェックに活動記録、武器の確認はさせてください」
「ありがとう、それなら皆も納得させられる」
まだ幼いのとてもしっかりとしていて何だか胸が痛い、此処にいる人達は闇星から出ようとは考えたことはないのかな?極寒の地で極貧の生活で必死に生きてるのに何か意味があるのだろうか?
私は一旦施設の外に出ようと歩くがリナちゃんはずっと私達を見つめていた。




