「闇星に行く準備」その2
「皇女様に仕事を押し付けられたから闇星に行く準備と連れて行く人を決めるよ!」
皆をエミちゃん家に集めて作戦会議!と強気で言いたいけど今回は場所も場所なだけであって全員乗り気が無いと言うか少し無気力。
「リーダー、闇星は俺が知る限りだが危険の度を越している、先程皇女から依頼を受けて報酬もリーダーにとって重要な物なのは分かっている、仲間選びは慎重にな」
お兄さん本人から言われるとは今回は戦闘向けの仲間を連れて行こう。
☆★☆★
「お兄さん、アスカちゃん、ゼーナちゃん、少ない人数だけど必ず皆で生きて帰ろうね!」
戦闘に長けた人物とそれを管理する人、もし人間がいたら協力出来ないか交渉する人まで全部集めた結果がこの人達。
他の皆はお留守番となりその間のいざこざはノア先輩を含めた信頼できる人達を雇うことにした・・・いや、正確には雇おうとしたら勝手に鎮座した方が正しい。
「ノア先輩、もしこれが終わったら必ず酒場を建て直すから気を落とさないで!」
「あはは・・・私は大丈夫ですよ?職を失った人達にお金を払い懐が寒くなっているだけなのでお構い無く」
既に萎れてしまったためノア先輩は一緒に住むことになったのに凄く凄い元気がない。
ミュちゃんも一旦私等の仕事をお手伝いとして来てくれるから少し安心かな?
「キリちゃんもエミちゃんもそれでいいかな?」
二人にも言葉を掛けるも小さく頷いてくれるだけだった。
どうして二人はこんなに落ち込むことになってしまったのか今になって疑問を抱く、普通だったら何かしら落ち込む兆しがあるのにその日の前は普通に元気だった。
もしかしたら誰かに吹き込まれた?それともトラウマを掘り返される事態になったとか??
二人に詳細を聞きたいけど今は難しそう、無理矢理詰め寄られても関係性が悪化しかねない、これを機に少しだけ痛みを和らいでくれるといいのだけど。
「準備期間は二日後だな?」
「うん、それまで各々準備するなり武器や防具の整備を忘れないように!今回は一週間、つまり七日でフラクチャーさんの娘を探しに行こう、依頼の結果は皇女様に知らせてくれればいいみたいだから頑張ろうね!」
目標を決めてお留守番の仕事をサナエさんに丸投げしてきた任せるとユイちゃんが縫いぐるみを抱えながらにぱっと笑った。
「ユカリちゃん!お仕事頑張って!」
朗らかな笑顔が胸に刺さる、渡して来た縫いぐるみは私の苦手な小動物。
私はそれを受け取り頭を撫でる。
「ありがとう〜大事にするね♪」
うん!っと屈託の無い笑顔で私の心臓は苦しくなりすぐにその場を離れた。
拒絶反応すら起きる彼女に私は私の好きな人の影はもう何処にも存在しないことを結びつけていた。
もう、会いたいなんて思えないなんて残酷な運命だよ。




