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「三つの代物」

 その日に私は皇女に会いに行き三つの代物について情報を聞くことにした。


 エミちゃんの城から出て徒歩五分で着くのでだいぶ楽。


 皇女様の城に向かい中に入ると第一声が馬鹿でかい。


 確か近未来区の大工さんを全て雇って一週間で完成させたって別の世界で聞かされたような。


「久しぶりねユカリちゃん」


 相変わらず規模が馬鹿すぎる豪華な内装に呆気に取られてると皇女様らしき人物がメイドさんと一緒に歩く音が聴こえる。


「皇女様、急な話なんだけど・・・・うわぁぁぁ!?」


 私は柔和な全身を見て変な声で両手で覆う。


「どうしたの?」


「こ、こっちのセリフ!」


 皇女様はお風呂に入っていたのか当たり前のように裸で迎えに来てくれた。


 いやいやおかしいでしょ!?自分に自信があるから裸はヤバいよね!?


「今からお風呂なのに随分とせっかちなのね」


「今から!?その格好で今まで何してたの!?」


 確かによく見たら髪も濡れてないけど、普通裸で迎える!?


「せっかくですのでご一緒いかが?」


「そんな食事に誘うかのように誘わないで!」


「楽しみね♪」


「もしかして一人で会話してらっしゃる?」


 私は何故か一緒にお風呂に入り何故かそのついでに食事もした。意味不明の事に理解が追いつかないまま夕方が過ぎた。


 皇女様にぬいぐるみのような扱いで抱きしめられると漸く本題に入らせてくれた。


「リラックスさせ過ぎで危うく忘れるところだったよ!?」


 私は大慌てで三つの代物のありかについて皇女様に聞いてみるがきっぱり無理と断られた。


「【悪神の体液】、【ドラゴンハート】、【超化学物質∀】・・・どれも私が全て持ってるわ」


 どうやらこの寝てるだけで温泉が湧くみたいなパッパラー皇女様はそれらの情報が出る度に買い占めてるらしい。


 何が怖いって全て一番最高価格で買ってるらしい。その商人と仲を深めてより質の高い物まで買うので自然と信頼関係が築かれ一部の商人から「お得意様」と呼ばれてる。


「因みにいくら?」


 皇女様は問いにメイド長さんが簡潔にすらすら読み始める。


「【悪神の体液】百グラムで一億ベル、一キロで割高になり百億くらいです」


 はいむりー。


「【ドラゴンハート】は一つで五億ベル、質が高いと七十億です」


 ばーか。


「最後の【超科学物質∀】については世界に十個しか存在しませんので一つ一京します♪」


 京?????なにそれ?


「簡単に言うなら働かなくても生きていける額ね」


「わーお」


 流石皇女様〜お金の事なんか何一つ気にしてないよね。


「因みに・・・それ欲しいなって言ったら?」


「貴女の為なら無償よ」


 わーお、やっぱり狂ってる☆その提案はちゃんとやんわり断りました。 

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