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天才美少女錬金術師の末路 第二章「見たくない現実」その1

騒ぎが起こったとされる近未来区へ向うと近くの露店に行くと既に争いは起きてるみたい。


「だから〜!!アンタ達は錬金術師を何も理解してないからあんな事件が起きて濡れ衣着せられたお母さんは他方から殴られて耐えられずに死を選んだの!!」


「錬金術師は忌むべき力だ、お前の母は極悪な力で加担し人々を恐怖に陥れたのだろう?まるで被害者面だな・・・()()()の娘!」


 激しい言い合いにヒートアップをし続けて互いについには暴力に発展したので間に入って阻止する。


「スト〜ップ!!」


 だが間が悪かったのか二人の振り上げた拳は仲裁に来た私を殴り飛ばしてまた言い争いを続けた。


「ちょ、ちょっと・・・女の子が殴られて鼻血出してるのに助けようと思わないのか〜!!」


 一人ずつ背負投げして漸く収まった。


 キリちゃんと喧嘩していた青い髪をした男性は近未来区の【自警団】で活動している人間みたいでどうやら二人には確執があるみたいで・・・


 話を聞くとどうやらこの男の子は親を錬金術師の爆弾に亡くしその犯人がキリちゃんのお母さんと言うらしい。


 遅れて来たノア先輩によると十年ぐらい前に【シスターズ拠点爆破事件】が実際に起こり周囲の建物は全焼し、千人を超える人達が亡くなった恐ろしい事件らしい。


 その首謀者はとある村の村長でキリちゃんのお母さんには内密に計画を練っていたらしく、当時の近未来区は私達の住む場所と大差が無かったが技術の発展により淘汰された人々が起こした大事件のさなかに巻き込まれたのがキリちゃんのお母さん。


 優しくして助けるのが大好きな純粋で頑張り屋さんのお母さんはその計画を知らされず錬金術を悪用され人々に恐怖を抱かせてしまった。


 皆はお母さんを共犯者と誹謗して積み上げてきた信頼を溝に捨てられお母さんが目標にしていた【皆が幸せになる錬金術師】は【皆を死に招く忌むべき錬金術師】と貶され娘の為に泥を啜っても生きていこうしたが・・・ついにお母さんは精神を病んで大好きな錬金術が怖くなりキリちゃんを置いて自殺した。

 

 皮肉な事にその毒は高度な錬金術によって作られており即効性があったもののキリちゃんに飲ませる時には少ししか残らず死ぬことは無かったらしい。


 ノア先輩がすらすら話す時にキリちゃんは物凄く不快な目で睨んでいたのを忘れない。


「報告書はこんなところですね」 

 

 あまりにも軽い気持ちにキリちゃんは棘のある言い方を口走った。


「流石元殺し屋さん・・・何でも分かるんだ」


「事実を並べただけですよ?それはキリちゃんが一番ご存知では?」


 全く気にしてないノア先輩の鋼の心にキリちゃんは項垂れた。


「ふん、犯罪者同士なのかよ・・・錬金術師のお仲間は碌なやつがいないな」


 男の子は呆れた顔で鼻で笑うもノア先輩の眼力にビビって距離を置いた。


「クソガキが舐めた口聞かないでください、貴方の親はしょうもない商売して金に溺れて火事場泥棒をしたら吹き飛んで死んだのは知ってますからね?」


 たまに出る怖いノア先輩の叱責に男の人はビビって逃げちゃった。 

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