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老馬の智の章 第二章「人肉者」その1

アヤちゃんの件で悲しみを引きずり気晴らしに出掛けようと外に出る、数週間食事なんかする気もなく水も少量で生きて来た。


 すっかり筋肉は衰えてまたお兄さんに指導してもらおう。


 私は前に通っていた商業区の酒場に行くとそこは賑やかで少しだけ心が和らいだ。


「よっ、ユカリちゃん!久し振りだなぁ!」


 久し振りの酒場のオーナーのおじさんに声を掛けられ沢山頼んだ。


 料理も久し振り食べるの美味しく元気が湧いてきた。


 ワインも美味しくデザートもまた美味しい。


 肉盛り沢山のプレートにホットワイン、デザートはシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテを食べた。


 肉盛りに関しては沢山食べたので忘れたけど全部美味しくて安い。


 すっかり元気になった私は外に出ようとした所で奇妙な話し声が聴こえる。


 近くのテーブルの人が二人で食べながら話している。


「人肉主義って知ってる?」


「なんだそれ?」


「風星に極稀にいるんだけど人肉しか食わない女が数人いるらしいけど金が無いから大体奴隷だってさ」


「それで?」


「この星に人肉者がいるのさ!」


「噂では表では普通の人間で肉も食えるが裏では道端にいる死体を貪り食い本性を表すらしいぜ!?」


「何よりスイカズラ冒険者に所属してるって・・・」


「マジかよ!?最近有名になってる奴等だよな?」


「そうそう、あの冒険者ヤバい奴等しかいないって話だろ?」


「人肉者、犯罪者しかいないらしいからな・・・真っ白なのはリーダーだけらしいが・・・」


「そのリーダーは見る目ないだろうな!」


「そうだな!がはは!!」


 私は凄い凄く不快な気持ちになりながらその場を後にした。


 ☆★☆★ ミズガルズ住宅区


 人肉者か・・・誰だろ?皆にこっそり聞いてみようかな?


 私の家付近まで戻ると黒髪の美人さんが誰かを待っているようだ。


 あの軽装な和服は・・・


「ゼーナちゃん?」


 声に出して見るとゼーナちゃんは心配そうな目で私を見つけるとすぐに駆け寄ってきた。


 日本人にっぽんじんみたいな服が似合うとエミちゃんの提案で少しセクシー路線の和服は何度も見ても少し破廉恥で可愛い。


「主様!!お身体はいかがなさいましたでしょうか!?」


「色々変になってるから!ゼーナちゃんはどうしてここに?」


 ゼーナちゃんは私が自暴自棄になってるかもしれないと恐れて家を飛び出てきたらしい。


 他愛もない話をしながら私は沢山励ましてもらい家の外で何時間も話してしまった。

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