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「哀」

 大きな爆発により酒場は吹き飛びその場にいたノア先輩以外皆亡くなった。私は意識を取り戻したと報告され逐一向かった。


「ノアせんばぁぁいいい!!」


 疲労が溜まってたのか病院の外にあるベンチでぐっすり眠っていた、私は朝になると冷たい風が身体に染み込み一瞬だけ別の世界が見えた。


 私は自我を取り戻すと全身の筋肉が悲鳴を上げている。


 傷だらけの身体に止血し忘れて服に染み込んだ血痕に私は凍えながら昨夜の出来事を思い出してノア先輩を訪ねる。


 物静かな個室に体中包帯だらけの変わり果てた先輩はベッドで外を横目で眺めていた。


 悲鳴にも似た嘆きにいつもならにこやかな笑顔をして怪我しても重症でも変わらなかったのだが・・・


「あっ・・・ユカリちゃん・・・」


 私の知ってるノア先輩は何処にも面影が無く弱々しくまるで会いたくないと拒絶されてるような目で訴えていた。


「ユカリちゃん・・・ごめんなさい・・・今は・・・一人にして貰えますか?」


 最大限に気を遣って本当に申し訳なく拳を握りしめながら笑ってくれた。


 私も勿論笑顔で返した。


「ごめんなさい」


 ノア先輩の目はたった一夜にして変貌してしまった。あの目は私を疑っていた。私のせいだと言わんばかりに、私は・・・もう二度ノア先輩に会いたくないと感じてしまった。


 尊敬してたのに、大好きなのに、ノア先輩のあの拒絶の眼差しに本当の心を映し出した。


 あの瞳には私の事を【厄介者】としか映ってなかった。


☆★☆★ 数日後・・・


 光星のお葬式は質素で院長と私二人だけで行い、それ以外は誰もいない。


 棺桶の中には冷え切った身体に私の好きな花を散りばめて私達が好きな物を入れた。


 火葬は私個人的に嫌で土葬にした。埋葬場所は戦争区にある【慰霊の礎】付近にあるアヤメが沢山咲くように近未来区の人達が投資したらしい。


 そのお陰でお墓の周りには沢山咲いている。


 霊柩馬がもうすぐ来る、私は沢山の思い出を胸の中に膨らませながら思い出を語った。


 棺桶には私が作った旅行にうってつけの場所を選び美味しい物や美しい物を書いていっぱいいっぱい書き記した。


「本当はエッチな物を入れたかったけど生まれ変わってもエロ人間は困るから入れないよ?アヤちゃん、私を救ってくれたこと忘れない・・・ちゃんとお墓参りするから寂しがらないで、私はずっと君の友達だよ・・・今までありがとうございました、アヤさん」


 顔は見なかった、見てしまったらおかしくなりそうで怖くて見れなかった。


 数週間、私は亡くなった人に深い傷を付けられて癒えるのに時間が掛かった。その前の話なんて聞きたくなかった。


 ハルカさんがくれた物は最初のタイムスリップした以降一度も使えてない。


 アリアンロッド様の依頼も謎の依頼も何もかも辛くてそれどころじゃなかった。  

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