火垂るの墓
今、ジブリの火垂るの墓を観ていて、涙が止まらない。
前に観た時は、ただただ戦争は怖いとしか思えなかった。
その時、涙はなかった。
今は何で泣いているか、わからない。
戦争はとてつもない何かを奪っていく。
そして、無になる。
真っ黒な世界しか残らない。
戦争が終わって70年が経つ。
本当の戦争を知っている人がだんだんといなくなる。
身近な人で戦争を知る者は少なく、歴史の教科書だけで、戦争を学ぶ人が多いだろう。
時は止めどなく流れる。
私が思う歴史…上手く表現出来ないので数学のグラフにしてみる。今まで全ての人間が生きてきた時間と比例して、歴史も増えていく。現在進行形だ。右肩上がりの線がどこまでも永遠に続くイメージ。この終わらないグラフが歴史。歴史の教科書はどこまで分厚くなっていくのだろうか。学生は莫大な量の歴史を学ぶのか。
1000年後、2000年後、歴史はどのように伝えられていくのだろうか。
戦争が終わって140年が経つ。
人間が生きられるのは、長生きしても120歳が限度らしい。
本当の戦争を知る人は今ここには、存在しない。書物や写真や博物館…戦争に関するものが沢山残されている。
だけど、本当の戦争を知る人はいない。
歴史は次から次へと繰り返される。
繰り返されてはいけない過去。
本当の戦争を知らない私だけど、この過去を未来へ引き継ぎしないと、同じ過ちは繰り返してはいけないと思うが、私にできることは何だろうか。
夜、暗いニュースを見ながらこの文を残す。
これが私にできること最大限のことだと思う。
今、思ったことを残すことしかできないが、平和を願う。