押し間違いってひでぇな..
よし頑張る...専門にしようとしてたハイファンタジーよか筆が進むんだが...(´・ω・`)
勇者、という存在がいる。
パツキンのイケメンだったり、聖剣持ってたり、魔王と対する者でありながらぼっちの魔王とはちがってお友達がいっぱいできる...それが勇者だ。(偏見)
魔王、という存在もいる。
尊大不遜、自己中、分かりやすいラスボス、ビビビ..えっ勇者ってめっちゃ友達居るじゃんいいなぁ...ズビビ
ん?変な電波受信したぞ...?
まあともかく、勇者と魔王は敵対するものとして描かれ、大体勇者は魔王に勝つ。理由としては魔王共が舐めプして「フッフッフ..」みたいなことしてる間に覚醒した勇者がオラァァァ→グワァァァァみたいな感じだ。適当だって?いいんだよ。
これは、そんな立派な英雄譚ではない。作者がノリと勢いで構想を練り、プロットや設定などは組まず、その場の勢いでキャラを動かすという作者の楽しい楽しい書きなぐりである。
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暗い通路に足音が響く。
その人物達はどうやら五人居るようだ。
四人は押し黙って、決戦の地へ赴くかのように表情を堅くして歩いている。だが、先頭をあるく者はそのような顔など一切見せずに淡々と歩いている。
「勇者様はどうしてそんなに落ち着いていられるのですか..?」
一行の中で一番歳若いであろう少女がそう問うた。
勇者と呼ばれた先頭をゆく男は振り向き、こう言った。
「ここには...何回も来ているからね..」
はっと息を飲む声が聞こえた。少女はこう考えた。
(勇者様は以前、仲間を全て殺されたらしい..だから、悲しみを負っているんだ..)
うん、まあ、正確には"殺された"ではなくほとんど"殺した"様なものだがまあ追求しないでおこう。一行はついに禍々しい彫刻が施された大扉にたどり着いた。
ギギギギギギ..
大きな音を立てて、大扉がゆっくりと開く。
完全に開ききった時、扉の先の六段の階段の上、全てを見下ろすかのように配置されている王座に魔王と呼ぶべき物が座っていた。頭には天を突くように二本の太い角が生え、黒き衣を見に纏っている。だが、普段はキャラ作りのために頑張って作っている不遜な笑顔は、生来の驚愕の顔に塗りつぶされていた。
「え?」
魔王が呟いた。それに反応したのは勇者ではなく仲間の少女だ。
「魔王め!我々勇者様のパーティーがここまで辿り着いたことに驚きを隠せないようだな!」
勇者一行の少女はそう言ってドヤ顔をかます。
「いや...」
魔王はなにか言おうとする。少女はすぐさま反応した。
「ほらみろ!やはり驚きを隠せていないぞ!やはり我々がたどり着いたことがそんなにおどろk...」
「勇者お前やっと分かってくれたんだな?!」
少女の言葉をさえぎって放たれた言葉は少女には意味がわからなかった。
「今まで...今まで...何回俺の心臓を破壊するかのように扉を蹴破って登場したことか...まさか..それっぽい雰囲気を守るように登場してくれるとは...うぅ..やっと..やっときちんとした英雄譚みたいにできる..ずずっ..やっと..ヒック...」
魔王はいきなり泣き出した。そして少女にとって意味不明な言葉を勇者に吐き出した。
扉を蹴破る?そんなことを、勇者様がなさるわけが..
そう言おうとした矢先、勇者の声が聞こえた。
「まあ今回は味方全員いるし一応雰囲気守ろうかなって。いつも待つ時間めんどいから蹴ってるけど」
「えっっっ?」
少女は真実を知ったようだ。
「ごほん..よく来たな勇者よ...前回も負けたというのにまた吾輩に挑みに来たか..愚かよ..」
「えちょっと待ってそのノリか了解...んっん
魔王め!今日こそはお前をここで倒す!キャリーちゃんのt今まで朽ちて行った味方のためにもっ!」
「え?お前いまさっき娼婦の名前.....んんっ!
フンっ..吾輩に勝てるとでも思っているのか?」
「この人たち凄い切り替え早い...」
「そんなことは関係ないっ!俺は..お前を..倒すっ!」
「その心意気だ!さあ!かかってくるがいい!」
お?魔王と勇者は次こそ真面目に戦うようだ。
「くらえっ!これが..勇者の力だあぁぁぁ!」
「そんなものなど効かんわっ!吾輩には..えっちょっと待て銃火器は聞いてないてか何でミニガン持ってんだよどっから取り出したよそれ!」
「うおおおおおおおおおお!!!」
ズダダダダダダダダダダ!!
ミニガンの銃身が回転を始め、すぐさま弾丸が撃ち出される。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
魔王はとっさに魔法障壁を張って防ごうとするがさすがに自分の身を守るので精一杯で部屋の中までは守れない。
ちなみに魔王の広間には魔王が厳選した武具や美術品などが多数置かれており、金額にすると国が三つ四つ買えるほどはある。
中には古代の出土品などの「これもう世界遺産みたいなもんだろ」みたいなものもある。
しかもそれを広間に置いているのだ。バカか?
さて、部屋の中までは守れない魔王はミニガンの猛威からは逃れられた。しかし、調度品や、美術品たちはそうはいかなかったようだ。
銃火器という化学兵器がふぁんたじーしょうせつぱぅわぁで出現してしまったせいでこのような悲しい事件が起きてしまったのだ。
「お、お、俺が..せ、せっかく集めた..貴重な品々がががががががが..」
魔王は考えることを放棄したのか白目を向いている。さもありなん。
「お前...コイツを防ぎ切るとは..やるな?」
「『防ぎ切るとは..』じゃねえよっ!おい!どうしてくれんだ!普通の戦闘だと思ってたよ!なんでそんなモン所有してんだよ!腰の剣はなんだよ!飾りかよ!」
「えっ....だって遠距離武器をとりあえずばらまいた方がよくね?剣で近距離戦とかアホだろ?」
「いや..まあそんなやつはいないだろうけどさ!魔法ぐらいだろそこは!なんだよミニガンって!なんで持ってんだよ!」
「だから語り手も言ってただろ?ふぁんたじーしょうせつぱぅわぁだって」
「え?マジ?お前語り手の声聞こえてんの?俺前話(詳しくは第二話参照)以来聞こえねぇのに!」
「ふっ..だから君は坊やなのさっ」
「やかましいわっ!」
さあ漫才を繰り広げている勇者と魔王だが読者の皆さんは覚えているだろうか。勇者と共に来た者達を。
「「「「.......」」」」
そう、現在は空気となってしまっている戦士、魔術師、弓使い、そして神官の少女の四人が所在なさげに立ち尽くしているのだ。
無理もない。勇者と魔王の戦いが始まり、それに合わせて自分たちも動こうと思っていたのに、
見たことない武器を勇者がとりだし、その見たことない武器が火を吹きながら破壊力抜群の小さな飛翔体を撃ち出すとか恐怖でしかない。
そしてぎゃーぎゃーがみがみと言い争っている勇者と魔王に付き合える気がしない。
「「「「...帰るか」」」」
四人は顔を見合わせ、同時に呟くと開いたままの門から帰ろうとした。だが、
「あーもういい!ファンタジーを守れ!一旦仕切り直しだ!」
ポチッ
「あっ..押すボタン間違えた。」
ガシャン、ギィイィィィィィン(開いていた扉が高速で閉まる音。)
ボグッ、(勇者の仲間たちが閉まる扉に弾かれた音)
「「「「ウアアァァァァァァァ....」」」」
「.....勇者よ..吾輩と戦うというのか..」
「いや無かったことにすんなよ!神官はともかく他の三人はセリフすらねぇじゃねぇか!可愛そうすぎるだろ!」
「...前々回で仲間犠牲にした口がよく回るな..」
「...お前も四天王を捨て駒扱い..」
「「......」」
「勇者よ...」
「どうした魔王..」
「無かったことにしようぜ」
「「そうしよう!」」
恐ろしく汚い物を見た気分である。
「「うっせうっせ!語り手は黙ってろばーか」」
小学生並の悪口しか出ないのかこいつらは
こ っ か ら ど う 展 開 し よ
う By作者
「「「えっ...?」」」
「あ、語り手顕現してるし」
「黙れ魔王」
「お前当たり強くない?」
「....プロットは?」
ね ぇ よ 出 オ チ 感 満 載 の や ら れ 役
「..てめぇごら出て来いや..」
「ま、まあ落ち着け勇者。これは全年齢対象...あれR15だったか..?まあいい、とりあえずお前の893的なやり取りは慎むべきだ。これ以上勇者のイメージが崩れるとこれからに差支えが..」
「大丈夫だ魔王。既に手遅れだ!」
「デスヨネエ!」
うん。カオスに突入してきたので一旦仕切り直そうか。
今日の分量は少ない可能性もあるが気にしないでいただきたい。
というわけで...
「ん?勇者、語り手どこいった?」
「ん?本当だな魔王...」
「...後ろだ」
「「ハッ!」」
"ゴリッ"
ふっ..私の手刀が決まったようだ..ん?鳴った音がシャレにならないって?大丈夫。あいつら頑丈だから。あと私は筆者の指示には..従うしか...
さあ、雑な終わり方になるがこれも、筆者が終わりを書くのがめんどくさくなったからだそうだ。
許 し てBy筆者
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「ハッ!...なんだ...俺の屋敷か..」
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「ハッ!...なんだ...王座で寝てしまっていた..」
「「夢オチとか...まじか...」」
楽しく書く(´・ω・`)自由に...気ままに..