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真の名は

サブタイトル?思いつかなかった!

もしかしたら変えるかも。いいのかこんなのでの3話!

勇者様が王宮の蔵書庫に入ってみたいというので、今回は引率。

当然ですが一般国民なんて入れませんとも。

王室に繫がる研究機関とかでもない限り許可を取ることすらできません。

かくいう私も初めて入ります。ちょっとわくわくしますね。


あ、もちろん勇者様と図書館デート!とか

はしゃいでいるわけじゃないですよ。

・・・心の中で言いわけしてどうするんだ私・・・。


そんなことが頭の中でぐるぐるしている私など眼中になく、

彼はスキップでもしそうな勢いであっちへこっちへと。

と思ったら突然立ち止まり、目の前の本を

がっしと掴んでページをすごい勢いでめくり始めました!

 「伝承の通りだ・・・読める!読めるぞ!」

また何か始めましたよこの人。

こういう場では静かにするもの、というのは

彼が元いた世界では常識ではなかったのでしょうか。

 「読めて当然でしょう。

 そのためにちゃんと古来の魔道言語まで対応している

 解読指輪をわざわざ借りてきているんですし。

 それに、伝承の通りとかさっき言ってましたけど

 いつの間にこの世界の民俗学など学習を?」

たぶん何かを期待しているんだろう、というのは表情でわかります。

しかしあえて無視します。

安易ななれ合いはこの人のためになりません。


 「あなたは・・・一体・・・とか突っ込んでくださいよ

 一人でボケても寒いだけでしょうに」

物凄い残念そうな顔してますが、異世界の常識を別世界の住人に

要求しないでいただきたい。

まあ今に始まったことではないのですけど。

ふう、とため息をつく私。

 「あいつならもうね、打てば響くように返ってくると思うのよね。

 それはもう、こう来たら、こう!みたいな」

 「ああ、また例のご友人の話ですか」

彼の変なポーズでのアピールは見なかったことにして、

以前研究室でお茶(彼は相変わらず黒い変な泡立つ液体でしたが)を

飲んでいた時の会話を思い出す・・・。


 「ねぇ、勇者ってもう一人呼べたりしないの?」

 「何でですか?一人でも大変なのにこんなのがもう一人・・・

  げほんげほん、いやすみません今のは失言でしたお忘れください」

ああお茶が気管に入った。

淑女の所作ではないわね今のは。

お茶会のマナーとかちゃんと勉強したことはないけれど。

 「つまりは、人手が足りないので成果が出せないと

 そうおっしゃりたいわけでしょうか勇者様?」

変な魔道器作る情熱をもっとまっとうな研究に充ててくれれば

もう少し勇者としての評価も上がるんでしょうに。

ホント、残念な人だよなぁ・・・。

 「いや、人手の問題じゃなくてですね。

 やはり優秀な相方があってこそ生かされるものがあるというか。

 プラスとマイナス、火と油、棚からぼた餅!」

いや最後のは何ですか。また知らない単語を。

あと火と油って一緒にしちゃいけないって例じゃなかったですっけ。

 「そんな優秀な相方さんにお心当たりが?」

ダメだ、嫌な予感しかしない。

しかしここで聞きなおさないとやっぱりまた

いつもの捨てられた子犬のような目で見つめられるのだろう。

勇者補佐官ではなくて、拾って来た犬をしつけている飼い主になった

気分です・・・。

 「うん、怪しいこと始めたら俺に並ぶ、と評価が高い」

ほら来たわ。予感的中したじゃないのやっぱり。

 「俺がボケたら、奴がつっこむ!

 奴がボケたら、俺がつっこむ!

 お笑いの永久機関やで~!」

ちょっと待って?今って翻訳魔道器で意思疎通してるのよね?

なにか昔行ったことのある南方の国の言語に変換されたのだけれど。

 「とにかく!もう一人は呼べませんし

 もし出来たとしても、絶対に!呼びたくありません」


異世界というのは精神に問題がある人ばかりなのかしら。

気を取り直したのか、真面目に本探しに没頭しているらしい

彼の背中を見つめながら思う。

平気な顔はしているけど、やっぱり同族がいる世界の方が

彼にとっては暮らしやすいんだろうなあやっぱり。

いつか帰っていく日が来る。

勇者様の補佐官になったときからわかってはいたことだけれど

まだ現実としては意識できないのよねえ・・・。

最初の台詞書くためにラピュタのDVD引っ張り出しました・・・。

新発明?入れる場所がなくなった!

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