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standing way  作者: エラーズ
1/1

~固定台~

人生に汚点を残したなんて、この口から発せられる訳もなく。

その横一文字に閉ざされた唇が、開くこともなく。

目の前の男は、ひたすらに天井を眺めて、その先の天空をも

見据えてるのだろうか。

『答えなさい! 誰に与えるのか、継がせるのか!』

一族の掟、存命ならば宣言させられるそうだ。

自らの後継者を誰にするのかを。

まぁ特に宣言なく息絶えた時は、一族の総意を獲るであろう立場の者達が無記名投票の末、その地位に治まる訳で。

だから総意を得られないであろう者達は、必死に言わせるのである。

薄い可能性と、自らの身内に賭けて。

『脈拍低下…血圧上昇…』

一切の感情を含まないその声に反応し、更なる声量にて闘う。

『仙郭の名を!』

『弧弓よ!』

息子の為に母親は成れるる、鬼だろうが悪魔だろうか。

勿論、天使にだって。

考えてみたら一番の理解者…まぁその記憶の無い自分には、

縁も所縁も無い話なのだが。

その時、天しか見つめなかった老人の両目が、

顔ごとこちらへとシフトしく…目が合う?

俺を見ているのか、じいさん?

『継がすのは怜樹…貴様だ…』

…冗談を聞いてる余裕、こっちにはあってもアンタには

無いだろうが…




standing way


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