表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/64

第九章 慎太郎暗殺 五

「じょんならん」

 様々な思いが去来する。

 気を紛らわせるために、見回りをし緊張感をたもとうとしたが。なかなかうまくいかない。

「中岡慎太郎は、おれが斬るはずやったんや」

 どうにか見回りを終えて、自室に戻った勘吾だが。見回りを終えた安堵感からか気が抜け。大声を出したい衝動抑えきれず。

「じょんならんッ!」

 天井に向かい、あらん限りの声で故郷の讃岐言葉でしゃれにならないという旨の言葉を吐き出した。

 

 それから、伊藤甲子太郎を局中法度にのっとって成敗して(油小路の戦い)。

 またそれから、龍馬とひと悶着あったということで紀州藩が疑われて。陸奥宗光をはじめとする龍馬の同志たちが紀州藩の要人を襲撃した事件があった(天満屋事件)。

 そこで、勘吾も仲間たちとともに紀州藩の要人の護衛についていた。

(中岡慎太郎を、なんで守れんかったんや!)

 襲撃は失敗に終わり、陸奥宗光らは逃げて。勘吾はその背中に向かって、そう吠えたい気持ちで胸がいっぱいだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ