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沙代称江は煽り属性持ち系勇者

「なっ、なんだ貴様」



長々と説明してた魔導師リーシルに話しかけているのだが、周りの別の奴がまっさきに反応してきた。



「いーから答えろ半端まどーし」



ジリッとリーシルの眼前まで迫ってちょっと脅迫気味に問いただす。



異世界召喚術式、これは神様達の間では違法行為に値するものだ。



その理由は簡単、基本的に異世界からの召喚を行う場合、世界の選択や人物の選択をするということをするにはとてつもなくその世界の魔法の純度、技術が高くなければこれはできない。



しかし世界も人物もランダムで呼び出す場合はとても簡単にできてしまうのだ、これにより、例えば我々の世界から三国時代に中国の蜀という国から、赤壁の戦いの前に劉備玄徳が突然異世界召喚されてしまったら、


フランスの100年戦争末期にオルレアンの聖処女ジャンヌダルクが突然異世界に召喚されてしまったら、



きっとその世界の決定していた未来がグチャグチャになりその世界の人類の寿命は大幅に減ってしまうだろう。



しかもこのランダム異世界召喚のタチの悪い所は、人物を持って行かれた世界側の神様からすると、突然人物が消えるというだけで、どこの世界に行ったかは、調べる術がないというところだ、もちろん持って行った側の世界の神様もどこからその人物が来たかもわからない。



しかも、5年以降前の神がまだ自身の世界に干渉できる時代でも、その召喚した人物には干渉できなかった、そのため召喚した人物を元の世界に帰すには、



召喚された側の世界が、その世界に出向いてその人物を連れ帰るか、召喚された側の世界の住民がその人物を再度召喚するかしか戻す手段がないのだ。



こういったことがあるので、数多の世界の神様達のルールで「自身の世界の異世界召喚概念を撤廃する」という義務があった。





しかし



この世界には異世界召喚の概念がまだ残っているのだ。



5年前ならまだしも、今の時代は神が干渉できないので今から直しても後の祭りだが、この異世界召喚はもはや、消すことができない。





「半端.....だと......? 」



今まで黙っていたリーシルが突然声色を変えて呟く。



「.....良くぞおっしゃいました勇者様.....では異世界から来たあなたが私より優れた魔導師だとおっしゃるのですね.....」



丁寧な言葉はなんとか保っているものの、口調が少し荒いでいる、手も物凄く震えているご様子。



プライド高い人なんだな、多分この世界では1番の魔導師とかそのあたりなんだろう、でもそんな奴のプライドをへし折るのは



物凄くたのしい。



「落ち着いてくださいリーシル様」



ルーリアがリーシルをなだめるために前に出る。





「....っ、....だまれっ!!!! 」



リーシルが前に出たルーリアを投げ飛ばす、



「きゃっ!!?! 」



ドサッと、ルーリアが尻餅をつき、「うぐっ」と声を上げる、そして、尻餅をついたときルーリアのフードが頭から外れた。



フードから出てきたのは、中学生くらいの青い髪の女の子、しかも結構可愛い。



「なっ....!? 」



あいつこんな可愛い子を投げ飛ばしやがった。




この瞬間、称江ロリコンの逆鱗にリーシルは触れてしまった。



「....二....ハハッ.....おい半端まどーし.....」



異世界召喚の術式とみられるでかい魔法陣の手を触れる。



「貴様...ッ...「まぁ聞けよ、半端まどーし、この術式はただの異世界召喚術式にしては、作り込み過ぎだ......無駄が多すぎる、しかし.......これはただ異世界から8人を召喚するためだけの術式じゃないよなー.....ん? 」



「うっ....」



半端魔導師が唸る。



称江はありとあらゆる世界の魔法やスキルなどを見てきたり習得したり、理論の学習などをしてきている。



世界によって魔法などは定理や理論などが違うなどのこともあるが、もうここの魔法程度のものなら、熟知している、



そのため、魔法陣を見た瞬間にこれがどういったものなのか把握していた。



「なぁ、てめーのその口から説明してみろよ、さっき見たいに長々しくよぉ」



「黙れッ....貴様などに語ることなどないっ!!! 」



ふーん、そうきたか、



では、悪いけど......




プライドブレイクさせてもらいますかね。




「じゃあ、こうしよう半端まどーし、」



「....ッ...? 」



「俺と魔法の決闘をしよーじゃねーか、お前が勝ったら俺はお前の言うことをなんでも、いくらでもきーてやるよ、ただ....お前がまけたら、俺の質問に全て.....」



「お前の口から」



「みんなの前で」



「洗いざらい答えてもらうぜ」




称江の脅迫的な鋭い目線に、リーシルは少し後ずさった。



しかし、やはり魔法には自信があるのだろう、



「貴様ごとき.....一撃で消し去ってヤるッ....!!!!」



乗ってきやがった、、、残念な野郎だな。



リーシルが大きな杖を称江に向ける。







「またぬか」




デブ2号が突然言葉だけで割って入る。




「リーシル.....私はそなたの行動を認めておらぬぞ.....勝手な行動は控えよっ!!!! 」




「.....すみません...取り乱しました、お許しくださいませ」



リーシルが跪く。




チッ、色々証言を取らねーといけねーのに....とんだ邪魔がはいったな、




「よい.....時にそこの勇者よ、私の見たところ自身の力に相当な自信があるようだ.....」






「どれ.....そこまで言うのであれば1人でドラゴンを屠っくるがよい」

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