表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/20

一仕事終えた系勇者

「うーぃ、仕事終わったぜここの神様さんよっ」



老ぼれ白髪老爺が自身の髭を触りながらホホホッと笑いながら頭を下げてきた



「助かりましたぞ!全界の神徒の名は伊達ではありませんなっタタエ様!!」



ジャージ姿の少年はこの老爺に頭を下げられながらニハハと笑う



「神様が人間に頭さげんなよ、それより」


少年は老爺に手を差し出す


「?」


はて?


「最初はてきとーそうな今時神様かと思ったが......あんた、結構頑張ってたんだな、この世界の運行.....」



少年は老爺の手を握り自身の右手と合わせて握手をした


「魔王のレベルレートはあのレベル代までリークを鍛えて完璧な王に、人類の保全にかかった.....魔王領土はあんたの運行作業だったんだな、しかし」


「そうですとも、5年の間に魔王は気づいつしまったのです.....魔王領土という世界法則が消え去っていたことを」



5年前、世界全ての神が自身の世界に干渉できなくなった


神の世界干渉とは自身の世界の物理法則やら世界法則など様々なものを執り行うもの



運行には自動運行できるようにするものや手動でなければ運行できないものなど色々あるのだが、基本的には自動運行で神はさほど大変をしないようにする神が多い



そのため、例えば自動運行を多用している世界だと基本的に世界の中の人類がその世界の細部まで読み取ろうとしてしまうと物理法則などの事に矛盾を発見してしまい、その世界の人類の維持が不安定になってしまう



なので、これは例だが、魔法やら魔物やら魔王やらの出現などによって人類の進化を妨げ、世界運行をできるだけ自動運行にする神がとても多い



読者の皆さんがいる世界は神様が手動運行で頑張っている世界だ



力があり人類を本気で大切にしている神様は手動運行で矛盾のない世界を作り上げることがある、その中で戦争など、わざと試練を与え、人類の文明や思想などを成長させ、その世界の人類全体の寿命を伸ばす者



それこそが、世界の運行者兼人類の守護者が神という存在だった



しかし



そんな神様たちが突然自身の世界に干渉できなくなった


これは世界の手動運行ができなくなってしまったという事を指す


これにより、手動運行によってされていた世界運行のバランスが崩れてしまい、その世界の人類が滅んでしまう可能性がある


今回の世界を例にいうと


この世界の神様は手動運行によって魔王領土の範囲という概念を働かせていた、しかし手動運行ができなくなった事によって魔王領土が消え人類の最終砦であった王国にまで魔王が城を動かす事ができるようになってしまった


もとより、この世界の神様が現在定めていたこの世界の主人公であった王国の騎士、リークが完璧な王になるための資質を磨き魔王を討伐して王になりこの人類の繁栄を促進する予定であった


しかし手動運行がきかなくなってしまったため予定より随分と早くリークと魔王が対峙する運命となってしまったのだ


あのままリークが死んでいたらこの世界の人類は今すぐでなくても滅亡していただろう



そして人類の滅亡が世界にとってどんな影響を及ぼすか



それは



「タタエ様に来ていただいて私も消失を免れました、本当に感謝しております」


老爺が少年の手を強く握る



世界とは、人類の歩むためのものだ、それを守るのが神様


その人類がいなくなってしまった世界はもう世界ではなくなり、神も役目を終え消失してしまう


つまり、神が干渉できなくなってしまったという事象は



全異世界の人類と神の消失に大きく関わる出来事なのだ



「いいって、そんなことよりここの神様、俺の握手の意味....わかるか?」



「いえ....わかりませぬ」



「ふっ、これだけ人類の為に運行してきた神様だ....ニハハッ我が信仰する八主神が一角.....うちの神さんと異世界交....してくれないかっつーための握手だ」




唐突の提案に老爺は度肝を抜かれた。


言葉を理解するまでに一瞬ほど時間がかかったが、神さまははっはっはっと大いに笑った



「こんな老いぼれにそんな大層な役目はつとまらんよ、あっはっはっはぁー!!」



「ふっ、そうさな、あんたには神としての力が欠けてる、だから自動運行の多めの世界にここはなってる.....なんせ、魔王以外は神様がなにもしてなくても問題なく世界が回ってるんだ、でもな......」



握手していた手を両手でにぎり、老爺に訴えかけた



「今のご時世....あんたみたいないい神様が必要なんだ.....人類と神様の為に.....」













「タタエ.....帰りが遅いな」



白黒のゴスロリ衣装で輝く長い金髪の9歳位に見える少女が、顎に手を当てながらトテトテとリビングを行ったり来たりしていた



「うん....今日は2日で仕事を片付けてくる予定だったはずなのだが......」



ガシャーン


っと扉が開く音



「神さん!!たっだいまー!!!」



称江は幸せそうに玄関から急いで靴を脱ぎながらリビングに向かった

ちょっと、説明回になってしまいました。


飽きずに読んでくれたら嬉しいです!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ