たくあんとご飯が食べたい系勇者
「ククク、はは....はぁーっ、はっはっはぁっ!!!!、勇者よ、貴様は愚かだ、パーティー1人連れて来ないでこの大魔王、レーテル様に勝とうというのかァ!!!!」
ここの魔王城最深部
そこに魔王と名乗る、20階建ての高層ビルくらいの大きさで骸骨のマスクと赤いフードが被った、いかにも最強なラスボス感だだ漏れな奴ともう1人
「あんさ、俺早くお前倒してかみさんのとこ戻って、かみさんに膝枕してもらいながらごはんとたくあん食べてーんだわ.....そういうの聞き飽きたからちゃっちゃっと倒させてもらってもいーですかぃ.....?」
この場にはいかにも不自然な、どこかの学校の指定ジャージを着てそのポケットに両手を突っ込んだ、黒髪の少年
「.....我を愚弄するか」
ビキッと血管が切れる盛大な音
とてつもないがたいな為か、音はもはや血管とかのレベルではなく、そこらの大きめな橋が真っ二つになる様な音がした
「死ね」
ドッカーンッッッッっっ!!!!
と、魔王が両手を組んで少年のいる所に思いっきり拳を叩き落とした
スケールがでかすぎる拳なため、人間1人がいくら横に逃げようとも、ものすごいでかさの拳が音速で床を滅多打ちにしたのだ
普通ならどう考えても避けられるはずのない一撃だった
だが
「まー、かみさんっ、つっても俺の妻とかそういうのじゃねーんだよ....いやっ、本当に俺の妻になってくれたら最高なんだけど、かみさんっつーのわだな」
今の一撃で粉々になったはずのジャージの少年が、飛び上がり魔王の瞳の前にいた
「なっ、!?」
「神様だからかみさんなわけ、とりあえず膝枕とご飯が俺を待ってるから....」
パチンッと少年が指パッチンを決めるとその頭上に巨大な鎌が現れる
それを空中で掴みブンブンと振り回し、見事な芸を見せた後、それを構えながらもう一度指ぱっちんを決めると
「死ね....オーバーキラー....」
ブンッ
っと、鎌を一閃魔王に斬りつける
すると
「ぐ...ぅ....う、があ..あぁあああぁああああッッッ!!!!!!」
断末魔の叫びを上げながらブシューっと斬られた所から血が噴き出る
少年は鎌を空中にぶん投げた後、華麗になんとか先ほどの殴りで消えなかった床に着地し、ジャージをポンポンっと払う
「あー、.....また洗ってもらわねーとな」
ジャージについた大量の魔王の血を見ながら、魔王に背を向け出口に向かって歩き出す
その背後で、先ほど床を殴ってできた穴に倒れ込み、魔王の亡骸は落ちていった
魔王城入り口にて
「リーク、待たせたな!!」
門を開いて外に出ると武装した何人もの王国の兵達が
馬に乗りながら敬礼していた
「いえ、我々騎士はまだ7分しか待っておりません.....それより勇者様....魔王は、、?」
騎兵隊の中央にいる、1人だけ白馬に乗った騎士が、代表して尋ねる
「あー、魔王城結構広くてさ、魔王見つけるのにちったー時間かかっちまったけど、なんとかワンパンしたぞ」
騎兵隊達が一斉に静まりかえった
しばらくすると、ざわざわと声がし出したが.....
「えっ、えーっと....とりあえずと言いますか、.....お手数ですが一度王国に戻られてから国王から直々にお話があるのでご同行お願い申し上げます」
なんとか場の空気を白馬の男が仕切り直し、話を進めてきた
「足は?、また馬車か、?、あれ尻いてーから別ので頼む」
「では私の後ろにお乗りください」
「おお!、なら行くわ」
ラッキー!!乗馬体験してみたかったんだ!!!!
っということで、少々話は遡り王国にて
「これより魔王討伐部隊の出発式を執り行う、リーク、前へ」
城門の入り口にて整列する騎馬隊の中央の騎士が一礼した後国王の前にでて跪く
「この我、国王は討伐戦に参加した精鋭達全員に名誉とその家族が一生を裕福に暮らせるだけの報酬を与えるとここに誓おう」
バッ!!
っと後ろの騎士達が一斉に敬礼をし、リークと呼ばれた騎士が国王の手を握り
「では、私魔王討伐騎兵隊隊長のリークが代表し、必ずや魔王を倒すと誓いましy「ちょいまちな」
その場にいた全員が声がした方向に驚きながらバッと一斉に向いた
「なっ、.....なんだ貴様....!?」
「んー、天から舞い降りた勇者って言ったら伝わるって聞いたんだがぁ......?」
高校指定ジャージの少年が、突然横から割り込んできた
「てっ、天から舞い降りし.....勇者..だと....!?」
なにっ、!?、魔王との戦闘時に突然現れるという、....あの伝説の!?
っとかいう声が騎兵隊の方から聞こえる....
あー、めんどくさっ
「とりま、魔王とかいうの片付けてくるからそこの騎兵隊さん達、ちったーここで待っててくれねーか....勇者からのお願い」
先ほどリークと呼ばれた騎士が慌てて前にでは
「待ってください、いえまて!!お前が勇者様だという証拠はどこだっ!!貴様が魔王の手下という可能性もある.....それを準備のできた騎兵隊を置いて魔王城に向かうとは何事かっ!!!、もしも貴様がスパイだった場合こちらの状況が筒抜けではないか!!」
っ...ち、こいつできる奴だったか.....
「ぬっ、....確かにそうだな....お主勇者様だという証拠があるのか」
まずい.....国王にまで疑問を抱かれちまったか......ここはひとつなにか能力を使っておくかぁ.....?困ったな.....
「んー、....ねーけど......じゃーあ、騎兵隊と一緒に行くんでぇー、それで勘弁してください、こっちも面倒なんです!!」
「なっ、、貴様国王様に向かってなんて口「リークまたぬか」
しかしというリークを遮りながら国王が告げる
「わかった.....そこの、リークがともにいるのであれば安心だ.....故にお主の魔王討伐戦動向を認める、お主が勇者であるという証拠は、魔王の首で示すが良い」
ふーん、国王もやり手か.....この世界ちょっと気に入ったな、あの神様もあれで結構やるな
「ふっ.....わかりました.....時にお伺いしますが、......魔王城はどれ位で着くのですか?」
だけど俺には時間はねーし、魔王城が遠いようならなんとかしちまおうか.....
「ぬ?たった10km先だが?」
ちかっ!?
やっぱあのジジイ手抜きかっ!?
えー、、なんだ、、適当にがんばりまゆゆ