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未完色の恋

作者: 闇二咲華

あなたと一緒にいる場所

好みの色息づく前

なかったように消しましょう

今ならまだ戻れる?


ねぇ あの日駅の待合室

もしも雨が降らなかったなら

結ばれなかったはずなの

小指に絡む先は

透明なまま見えるはずもなく


あなたは別の誰かといつか

しあわせな未来をゆく

ひとりきりの私だけでいい

押さえこめた心の苦しさと



こんなにずっと想えるひと

はじめてなの、逢えないなら

刹那に燃えては咽ぶ夜

戻れはしないのかな


ねぇ 明日(あす)も普通に逢えるのは

変わらない今日だったから

背伸びをしすぎて時計の

針を故意にすすめた

大人の私、はずれたレプリカ


なにかにおびえ 先にゆけない

あの場所から動けない

立ち止まって振り返るあなた

絡められる視線をほどけない



あの 破れかけのキャンバスに

似合わないの、ハートのイーゼル

描きつづけた未来が

薄くなるほど触れて

堕とす涙で滲ませるまえに


出逢わなければよかったなんて

あきらめかけのこたえに

笑顔になれない私がいる

いつもよりも強めの雨が降る


あなたは別の誰かといつか

しあわせな未来をゆく

ひとりきりの私だけでいい

押さえこめた心が苦しいわ

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