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えーっと……何故に?

えーっと…何故にこのフラグが立ったの?

作者: 黒ユリ

今、流行りの転生ものを書いてみました!!

読むのは勿論、書くのも楽しい(≧∇≦)

私は死んでしまったようです。

なんでって?


いやー、海に行きたくなって海に行ったんですが、滑って海に落ちて、岩に思いっきり頭を打ちつけてしまいまして。苦しまずに即死。

即死で良かった!








と思った矢先…………

あれ?

わーお!美人さんに抱っこされてるー!!力持ちですねって……私の身体、小さくないですか?


『あの…』

「おぎゃ…」


んっ?おぎゃー?もしかして私、赤ちゃん?




ちょっと待って!! 

美人さんの背中に翼!?真っ白な立派な翼が付いてますよ?あれ?メイドさんもクリーム色ですが羽根が付いています。

ひょっとして此処は…


『地球ではない!?』

「おぎゃあ!?」


やはりちゃんと喋れませんでした。


「あら。ミリアの翼は貴方に似て黒色なのね。」


「ああ。でも俺は暗黒だがこの子は漆黒だ。魔力が俺より高いよ」


えっ!!魔力だってー!

この世界には魔法があるってことだよね!?


翼の色は漆黒…ドピンクとかじゃなくて良かった!だって私がドピンクの翼とか似合わないよね!!キモイね!!

漆黒の翼のミリア……。聞いたことがある。

きっと、いや、絶対前世でだけれど。


《白銀の翼》


ふと浮かんだ言葉。

 

前世の私の好きな本。


漆黒の翼のミリア…悪役だったよね?

ミリアの最期はヒーローに殺されるんだよね。

殺される?

殺される…。

嫌だぁぁ!!


───いや、私ミリアだけれど、《白銀の翼》のミリアじゃないかもしれないし。

てか、お話の登場人物になるなんてことはありえないよねー。

……前世の記憶を持つこともありえないけれど。


え。どうしよう。

いやいや、たぶん違うだろう!!






***********



今日は小学校の入学式です。

 

あれ?なんか輝かしいオーラの少年がいるわー。

お。イケメーン!翼の色は白銀。

あらー。この人も魔力が高いのねー。

お名前は何かしら?

レイルさん。

《白銀の翼》のヒーローの名前もレイルだったわよねー。

わー凄い偶然だわー!




─────なんてはずもなく、はい。《白銀の翼》のヒーローがいました。



つまり、私は漆黒の翼のミリアでした。

死亡フラグをなんとしても回避しなくては!!


張り出された紙には

ミリア・アルコニー  1ー4


レイル・イグニー 1ー4



は?同じクラスだぁぁぁああ!?

…最悪。なるべく接触したくなかったのに。


教室に入り、指定の席に座る。


カタンッ


「お隣は君なんだね。よろしくね。えーっと」


しかも、隣の席かよ


「ミリアよ」


握手をする。

宜しくしたくなかったので宜しくは言わなかった。


「ごめん。教科書忘れてしまったんだ。見せてくれないかな?」


そう。入学式当日からもう授業があるの。さすが進学校。


「ん。」


勿論最低限の言葉(?)を発する。

無意識の内に言った言葉で嫌われたら死亡フラグに繋がるから。


「有り難う」


にっこりと微笑んだ。他の人には見せない笑顔で。それはそれは良い笑顔。


授業中はずっとガン見されているから集中なんてできない。

止めてという意味を込めてレイルを軽く睨む。

すると目があったことに驚いた表情をした後、頬を紅潮させた。そしてさっと前を向き目を逸らした。

また私は正面を向くと、またレイルは私をジーッと見る。


レイルファンの女の子の睨みが怖いからもう私の方を見ないで下さい。お願い。前、向いて。レイルさん…



気づかない内に好感度がぐんぐんと上がっている。なんで?あんまり喋ってないのになぁ?


死亡フラグは折れた。


しかし、別のフラグが立ってしまった?










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[一言] そっけない態度にドキドキするソフトMさんだったのか...
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