No.004 パートナー
五分で撒けたは良いがあーゆう輩はしつこいので、しっかり更に10分隠れましょう。
「はあ……はあ……まあ、ここなら安全だろ」
と、そんな事を言いつつ町の外れにある喫茶店の椅子に座りひと息つく。マスターは金髪のいかしたクールガイみたいな人だ。一応名前とかレベルが見えるからプレイヤーなのだろう。
…いやまて、おかしいだろ、なんでこの人店持ってるの?始まったばっかだよね?まだ数人としかあってないけどなんかズルくない?まあ、メニューでも見てみるか。
飲み物
ホットコーヒー 320G
アイスコーヒー 320G
ホットティー 290G
アイスティー 290G
軽食
ホットサンド 340G
アイスサンド 350G
バニラアイス 200G
レアチーズケーキ 410G
アイスケーキ 250G
ホットケーキ 270G
あれれ?ケーキとかアイスって軽食じゃないよね?デザート的なやつだよね、あとホットサンドは分かるけどアイスサンドってなに?冷やしたら美味しくなるの?そうゆうものなの?てか飲み物自分の気のせいか少なくない?もう、突っ込みとかなれてないからやめて欲しいよ。
因みに今の所持金は初期金額の1000 Gだ。お金の払い方は簡単。メニューを開いてデータ上のお金をアイテム化すればいいだけ。ようは500G欲しければメニューを開いてそう操作する (考えるだけでもよい)。そうすると500Gの価値の硬貨が出てくるって感じ。プレイヤーやNPCもそれを見れば分かるので楽チンだ。
まあ、盗賊系とかのスキルで偽装出来るゲームもあったけどな。あれはトレジャーハンターになるゲームだったんだよなあ、懐かしい。
閑話休題
なにも頼まないのは流石にあれなのでちゃんと頼みますとも。
「すみませーん」
「何か?」
「アイスティーをお願いします」
「わかりました、そちらのお客様は?」
「?……あっ……バニラアイスをお願いします」
忘れてた!!
すっかり忘れていた!仕方ないじゃないか!だってずっとだんまりなんだもの!そりゃ居るかどうかわからなくなるだろ!?いや、俺が連れてきておいてなに言ってんだか。反省反省。
それじゃあ、注文待ちながら雑談でもしようかな。最初に何を言えばいんだろうか?ご趣味はなんですか?いや、違う気がする。
「え、えー、本日はお日柄もよく……」
あ、これ駄目なパターンだわ。こんな調子だけどボロボロだからね?会話の引き出しを引き出す気力さえないんだよ。あー、気力さえあれば会話弾むのになー!
「了解、職業スキル【治癒】のスキルを一部使用可能にします。……」
え、この子なんかいきなり喋り始めたんだけど。本当にこの子が俺のパートナーな訳ですか?
「……エラー。マスターと接触済みの為、使用禁止になりました」
うむ、なんか不思議と言いますか変と言いますか。まあ、悪い子では無いから気にしなくていいか。
「えーと、君が俺のパートナーって事で良いのか?」
そう思いきって機械っぽいしゃべりかたをする子に言ってみた。
「はい、私は パートナーアバター type ω です。宜しく、お願い、します」
「うーん、宜しく」
そうらしい。いや、しかし何とも個性的な子だねぇ、皆がみんなこんな感じなのかねえ?ま、ともかく今は名前だな。けっこう悩むものだな、こうゆうの。ペットだったら面白半分でジョナサンとかでいいんだけどなあ。
あ、そうだ目の話しかしてないから全く容姿がわからねぇよな。では説明しよう。眼は紺碧?髪はいかにも外人みたいな金髪だ。もう少し捻れば良いのにな。あとアホ毛ある。そこはポイント高いぞ。身長は150㎝いってないな。うむ、小さい。チビなり。体格差どころじゃねえだろこれ。そんで全体的に細いな、足は見た目的には長めかな?肌は引きこもりの如く真っ白で透き通るような肌!まぁ、俺もそんな感じなんだけど、あっちはきめ細やかな感じだ。んで、顔なんだが、幼さを残してとかじゃなく幼い顔してる、可愛い顔だ。もう、幼女だ。
うーん、グレイト!
え?おれ?うーん、3点かな。性格に色を着けさせて貰いました。
そして、そう、名前だよ。何にしようかね……花の名前が良いよな、すごく個人的に。
金盞花で……カティフェス……カティでいいか。
「よし、お前の名前カティにしようと思うんだけど、どう? 」
「同意します、良い名かと」
おう、そうかそうか、分かってくれるかやっぱりフィーリングって大事だよな。よしよし、今日の俺は機嫌がいいからなんでもしゃべっちゃる。
金盞花はね、花言葉は、なんだっけ?色々あるけど、失望、悲嘆、別れの悲しみ、慈愛、静かな思い、用心深い、乙女の美しい姿。
なんてのがあってだな秋に咲く個人的に好きな花んだよね、なんか伝説?神話?言い伝えみたいなのがあってだな。
太陽神アポロンに、水の妖精クリティが恋をしました。
とはいえ、すでにアポロンには、レウトコエ王女という恋人がいたんだよ、これが。
二人の仲に嫉妬したクリティは王女の父親である王様に、二人の情事を密告するんだよ。
王様はぶちギレて、なんとレウトコエを生き埋めにするんだよ……
これにはクリティも驚き、告げ口したことを後悔します。
そしてアポロンを、ただ遠くから見つめることしかできなくなり、そのうちキンセンカになってしまった。みたいな。
「別れの悲しみ」「失望」「悲嘆」という花言葉はこの伝説から生まれたものって何処かの電子大先生が教えてくれた。
しかし王様恐いな、ぶちギレて生き埋めとか。
そんで キンセンカが 太陽とともに花を開き、太陽が沈む頃には花を閉じるのはそのためなんだとか。
んで、俺の名前は秋の夜と書いて秋夜です。なんか言葉にできないけど良くない?よくわかんないけど、なんかこう、皮肉……みたいな?
まあ、ちょうど金髪だ。これでいいだろ。決定。
「まあ、何はともあれ宜しくな」
「はい、宜しくお願いします」
そんでよくよくテーブル見てみればいつのにかアイスティーとバニラアイスがおいてあった。は、速い。
じゃなくてちゃんと言ってよ。ご注文届けたよーって。無駄なところで腹立ちながらも紅茶を飲む。あ、うまい。
ふとカティを見てみたらバニラアイスは完食済みだった。そしてジーっとこっちをみている。
甘党なのかな。と思いつつその視線を無視しながら紅茶をまた一口。うむ、うまい。
結局カティの視線に負けバニラアイスをもう1個あげたのはまた別の話。
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ネーム : シュンヤ
クラス :
タイトル : トロフィーコレクター
Lv : 1
EXP:0
HP:15/15
MP : 10/10
SP: 5/5
STR:2
VIT: 2
AGI:102
DEX:2
INT : 2
MND:2
LUC: 0
CAM:0
スキル: 【スキル硬直軽減】【ダストシュート】【MP使用節約】【識別変化】【????】
状態:金欠
所持金:310G
ネーム : カティ
クラス : パートナーアバター
タイトル :
Lv : 1
EXP:0
HP:15/15
MP : 10/10
SP: 5/5
STR:2
VIT: 2
AGI:2
DEX:2
INT : 2
MND:2
LUC: 10
CAM:98
スキル: 未設定あと5つ
状態:
喫茶店のお金の問題はシュウヤがもってるトロフィー関係です。まあ、トロフィーはシュウヤしか持ってないですけどね。
因みに若かりし頃のトレジャーハンターシュウヤの最終ステータスです。標識は《PCO》に合わせました。
ネーム : シュウヤ
クラス : 暗殺之王
タイトル : 刹那
Lv : 250
EXP:MAX
HP:238000/238000
MP : 19960/19960
SP: 9500/9500
STR:17457
VIT: 8423
AGI: 97258
DEX:38452
INT : 6847
MND: 7418
LUC: 19751
CAM: 3
スキル: 【属性剣】【破戒印】【特性剣】【採掘術】【会心の業】【天運の御業】【破壊の心得】【小手先の技術者】【居合い・剛】【隼の舞】【如意の功】【封印】【爆風避】【痛分】【傷防】【生命の印】【識別眼】【受流】【投擲の心】【休息の陣】【紙一重】【御褒美】【精神の源】【神運の咲】【死神】【影潜】【視覚過敏】【呪術返】【無当】【魔封】【罠抜】【罠術】【毒技】【魔神之魂】【弟切】【硬化術】【催眠】【転移】【転位】【術符】【幻術】【鬼神】【透】【偽装】【偽造】【変化】【暗夜剣】【宵闇】【煌剣】【執行斧】【蛇剣】【覇王風化】【封竜神滅】【流刃崩壊】【羅刹剣・獅子突】【雪月花】【花鳥風月】【御祓の礼】【白狐・神憑】【乱鬼戦滅】【霞露之霹靂】【百鬼夜行・常闇】【逢魔・虚空】【幻獣喚】【黒風・邪気】
状態:
こんな感じです。ほとんど攻撃系のスキルですね。まあ、暗殺之王とか完全にトレジャーハンター目指す気無いですよね。まあ、裏ボス倒してトロフィー貰ったんですけどね。