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Partner Customize Online   作者: 心太EX
5/9

No.001 迷子?

すいません。

風邪でぶっとんでたんです。

反省はしています。


内容を水増ししました。

目をさましたらオープニングムービーが始まっていた。むしろオープニングあったんだな、と笑いが込み上げる。


目にするのは、無限に広がる大宇宙……とかではなく草原や洞窟、火山や氷山と定番で主人公格らしき人物が仲間と共に強大な敵を倒すみたいな映像だ。つまらん。しかし、映像はかなり綺麗だ。


そして協力会社がスタッフロールの如く結構な早さで流れて行く。


お、最初は《やわらか洗社》か。

ダンジョン系がこの会社の売りでさっきやってた{カカオの鬼畜な迷宮}が看板娘ぐらいの役割だ。それにしても最初から知ってる会社とは幸先いいな。


嬉しくね?違うゲームで知ってるものが出てくるの


あ、次は《大盛天丼》か。

{ブラコンピュイーター}という名のハードが大ヒットしたのを現代っ子は覚えついるのだろうか。そしてその後継機が何故か{シースコンピュイター}という名前だったのだが。思いの外大人気だったのはもはや20代はおろか30代は追憶の彼方なのだろう。主に家族で楽しむ為のソフトが多かったからな。案外生活系やサバイバル系のスキルは必須だな。キャンプとか大事、超大事。


最近動画でゲーム機の歴史を戦車で学ぶとかでしっただけだからな。{ピュ~ッと太郎}なんてもはや誰も知らないハードだろうな。因みにシスコンとブラコンの生誕の地でもある。


む、次も知っているぞ《パンダジョームズ》だ。

これは有名だぞ、いまだ人気の{トロロ オブ ドラグゥーン}は屈指の神作としてまだまだ現役だとか。世界観としては色々あってだな基本剣と魔法でたまに歌が魔法になったりする。しかも歌が下手なやつだったら発動しないんだぜ?まあ、俺も少なくとも上手くはないと思うぞ。



あ、これも



え、これもだよ



いやはや、これもかい



なんか、知ってるのばっかだ



「オープニングくそなげぇぇぇえぇぇえ!!」



結局全部の会社が流れ終えたのは25分後ぐらいだった。

ちょっと操作すればスキップ出来たのを知るのはそう遠くない未来。そして全部知ってる会社だったのもここだけの話。



─────────────────



──────────



───


「ふ~ やっと終わったか……長い、長い戦いだった」


エンディングが長いのは少し分かるがオープニングが長いのは許容範囲外だ。プレイするまえから疲れたくない。でもまあ、少しばかり楽しみにしていたし見逃そう。


なんやかんやあって、オープニング後の視界真っ黒状態からどんどん明るくなっていき……


ザザァ…ン


秋夜は海の見える草原にいた。そして夜である。


草木が茂る素晴らしきこの平原!

全ての罪を許すかのようなあの大空!

排気ガスとか無くてもう最っ高!!

そして闇夜を穏やかな光で照らす美しき月!

そしてその月を鏡のように映し、波でゆらゆらと儚げな、しかしとても綺麗な演出をしてくれる海!


まるでこの世界が俺の為だけに祝福しているかのような…………



「まあ、んなわけねぇわな、そうだったら何様よ俺。てかここどこよ」


全く説明を受けていなかった少年、リンドウ シュウヤ。独りになる。


「あれ?パートナーアバターは?目の前に現れるって言ってたよな。現れないじゃないか」


もしかしたら、時間差で現れるのかもしれない。


「……」



~~10分経過~~



「こない……だと……!?」


え?何処に居んの!?もしかしたら連れ去られた!?たしか女性だって言ってたし、もしかしたらあまりにも可愛すぎて連れ去られたか!?


いかん!いかんぞ!運営はどうしたんだ!ちゃんと仕事をしているのか!!!流石にこれは仕様じゃすまされないぞ!


喰らえ!必殺!GMコール!


内容


ログインしたは良いが、パートナーアバターが居ない。そして草原に居るんだが。至急なんとかしてほしい。


送信っと。


ピピピピッ


あ、返信速い。流石だな。


内容


大変申し訳ございません。シュンヤ様の転送に不具合が生じました。原因はシュンヤ様のデータの容量が一定以上の為と判明致しました。念の為、メニューをご覧になって、なにか不具合がありましたら改めてご連絡下さい。

尚、パートナーアバターは始まりの街に転送が完了しております。



GM



いや、俺も送ってくれよ。なんだよ容量が一定以上ってデブって言ってんのか?喧嘩売ってんの?それとも馬鹿にしてんの?


腹立つわ……こんにゃろう。覚えてろよGMバカ野郎コノヤロウ。


それはそうとメニューを開こう。確認はとても大事。


メニューを開くには頭のなかで考えるだけで表示される様だ。そんで項目は……


○アイテム

○装備

○スキル

○ステータス

○ヘルプ

○掲示板

○フレンド

○次のページへ


こんな感じである。次のページは特にめぼしいものもなかったし割愛な。


じゃあアイテムでも確認するか、とアイテム欄を開く。



開いたら、アイテムがたっぷり入っていた。約50個!


初心者ポーションとか初期装備とかで15個。


え?残り?トロフィーですけど何か?さっきの《やわらかトロフィー》も含まれてるけど。要らないな、これのせいで処理が遅れてこうなった訳だろ?馬鹿にしてんの?最初から許容範囲増やしておけよ。


てかさ、こうゆうのって対策しておくべきだよね、トロフィーとったらこうなるのはわかってたことだろ?ちょっと欠陥多すぎじゃねーの?このゲーム。


まあでも最初だからな、念には念を入れても間違うときだってあるさ、人間だもの。ここは目の前の海のような広い心で見逃そう。むしろ見逃さなければやってられん。


よし、それじゃあ気を取り直してステータス見てみるか。



ネーム : シュンヤ

クラス :

タイトル : トロフィーコンプリーター


Lv : 1


EXP:0


HP:15/15

MP : 10/10

SP: 5/5


STR:2

VIT: 2

AGI:102

DEX:2

INT : 2

MND:2

LUC: 0

CAM:0



低いっっ!!てか運と魅力が皆無!!畜生っ!運営とはその内話し合わなければいけないらしいな!!!


いや、むしろ逆説的に運がゼロだからこんなったのかもしれない。どちらにせよムカつくことにはかわりないのだが……


くそっ!まあいい、早くパートナーアバターを迎えに行かなくては行けない!取り合えず装備とかは保留ということで!



「そうだ。せっかくのパートナーだ、名前考えておかないとな」


性別は男じゃないから悩み甲斐があるな……


「とりあえず合流しなくては」


幸先が良いのか悪いのか、なにはともあれ走ることになったシュウヤであった。



「俺の物語は始まったばかりだぁ!!」



いやはや、ここまで読んでくださった方々、ありがとーございます。


ここまで長かったですねぇ……


これからも読んでいただけたら幸いです。

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