No.000 プロローグ3
前の妖精の台詞だと、ボーナスポイントでゲームバランスの崩壊も夢じゃないので訂正。
ボーナスポイントは今後のゲームライフを大きく支えることになるだろう。そう、遊び半分では決めてはいけないのだ。ここはじっくり考えなければな。
幸い時間は無駄にある。三時間だろうと五時間だろうと考え抜いて見せる!
「おし、決めたぞ」
「お、はやいですねー」
そんな妖精の声を傍らに、ポイントを振り込んでいく。
HP:15
MP:10
SP:5
STR:2
VIT:2
AGI:2 →102
DEX:2
INT:2
MND:2
そしてこれでよろしいでしょうか?Y/N
と表示された。俺は迷わずYesを押す。
「え!?え!あぁ~……もう、どうするんですか~」
いや、とくにどうもしないぞ。それにさ、ただ俺は敵に言いたかっただけなんだよ
『速さがたりない』ってね
しかし妖精が恐ろしいことを口にした。
「ステータスは一定の数値しか増えないんですよ!最初のアドバンテージになるものなのに!」
いや、特に恐ろしくはなかった。
「最低でもステータスは一定の値はふえるんだろ?なら特に問題ないじゃん」
そう言うと妖精はため息を吐いてしまった。なんだよ、何が不満なんだ、良いじゃん極振り。巷では大人気じゃん。
「本人がそう言うなら私は構わないですけどね。それじゃあスキルを選んでください」
妖精がそう言うと目の前に膨大な数のスキルが表れた。
それじゃあスキルを説明しようと思う。ここら辺は他のゲームと違うこともあるだろうしな。
スキルは全部で6つ。
凡庸スキル
戦闘スキル
専用スキル
固有スキル
特殊スキル
職業スキル
凡庸スキルは誰にでも持っている、アイテムのクールタイムの短縮など基本的に役立つスキルが多い。ジャンプ力UPや持久力UPなどまあまあ使える。
戦闘スキルは単純に戦闘に活用できるスキル。体術や投石、防御・改などもこれに含まれる基本的に武器適正やステータスUPもこれに含まれる。
専用スキルは武具などにに付加されているスキルがそれになる。その武器の熟練度をMAXにするとプレイヤーにも習得出来るようになる。例えばHPを吸収するソウルイーター等が含まれる。
固有スキルは種族などによって覚えるスキル。ヒューマンだと特出したものはない。獣人だと獣化、龍人だと龍化だったりする。
特殊スキルは主に釣りなど別名趣味スキルとも言われるスキル。暇なときとかに役に立つ様なそんなスキルが数多い。
職業スキルはその名も通り職業でしか習得できないスキルである。たまに被る。剣士だったら剣特化の技、盗賊だったら短剣など攻撃スキルも豊富。
そして、説明したは良いが問題が発生した。
調教を選択
ブブッ!
エラー!習得できません。
料理を選択
ブブッ!
エラー!習得できません。
「おい、これはどうゆう事なんだ」
怒ってはないが軽く口調もこうなるであろう。俺は妖精に事情を聞く。大抵のゲームは最初のスキルは一部を除き、習得条件関係なしに習得出来る筈なんだ。それを俺が妖精に伝えたら驚いた顔をした。
「いえ、そんな筈はありません。他のプレイヤーさんは習得できました!」
俺の頭の上をクルクル回っていた妖精はそんなことを言って俺のウィンドウを見てそして黙りこんでしまった。
「……」
暫しの間沈黙が訪れて不思議と俺のせいな気がして罪悪感が出てきた、そしてそろそろ謝ろうかなと考えていたら、うんうん唸っていた妖精から口を開いた。
「……すみません。原因がわかりませんでした。申し訳無いですがいま取得可能なスキルでなんとかできませんかね……」
妖精が申し訳なさそうに言ってきた。どうなんだろうな、俺が選ばれし勇者やら話は別なんだが、そうゆうわけでもなく、ただスキルが習得出来ないのは結構痛手の筈なんだがな。バグか?意味わからん。
でも俺以外のプレイヤーは問題なかったらしいし、俺側の問題か?ソフトもハードも新品なんだけどなぁ。
まあ、それはさておき縛りプレイは頂けないぞ。やっぱスキルは大事だからな……よし、かわりに何か優遇させてもらおう。
選べるスキルは5つ。モンスターの個別種に1個しかドロップしないレアアイテム{スキル原石}を使うしかない。
しかも先着一名様だけである。なんともケチな運営だ。爪切ったときに深爪しやがれ。
つまり全てのモンスターは1個は落とすが最初にドロップした人がそれを取ればもうそれをドロップしたモンスターはドロップしないのだ。
争奪戦では血の雨が降るぞ……きっと運営はその醜い人間どもの争いを神様気取りで笑うに違いない。なんて野郎だ。
でもたしかこれはPKありの一部インモラルなもの以外は大体犯罪系は許されてる。エロは許されないその心意気は認めよう。だがそれだけだ。
つくづく恐ろしいなと思うよ。たかがゲームじゃないんだよ、されどゲームなんですよ。
練習でやらないやつは本番出来ないと言われるみたいに、VRMMOみたいなリアリティー溢れる世界でやるやつは現実でもいつか絶対にやるって、偉い人が言ってた……筈。
「ま、ノンビリやる俺には関係無いか」
小さく呟き、いま取得出来るスキルをピックアップする。これで一個もなかったら取り合えずクーリングオフだな。
該当件数……5件
うわ、ギリギリじゃん。えぇと。なになに?
戦闘スキル:【スキル硬直軽減】
スキル後の硬直を軽減する。
特殊スキル:【ダストシュート】
ゴミはゴミ箱に、ダスト・トゥ・ダスト☆
職業スキル:【MP使用節約】
無駄な消費電力はいけませんよ♪
職業スキル:【識別変化】
掴んだもの、触ったものの、識別を一定時間詐称する。
?????:【????】
閲覧できません。
「……うん、まあ、大丈夫だろ」
最後があからさまにイカれてるのは分かるがこれしかないものは仕方ない。もしかしたらアイテムみたいに未識別スキルとかあるのかもしれない。きっと仕様なんだよ!
これでよろしいでしょうか?Y/N
現れたウィンドウにYesを一思いに押して、スキル取得を終了する。あー、さっきの謎スキルが悪いスキルだったらどうしよう。めっちゃ怖いんだが。
さて、次はなんかあったか?もう驚かないぜ。
「あの……それで、あの……」
なんか妖精がしどろもどろ?になってるけど、どうしたものかね。ぶっちゃけたところ会話は平気だが、如何せんボキャブラリが少ないのです。と言うわけで罵ってくれ、幼女に限るが俺はとても喜びます。
「まあ、気にするな。気にしたら負けってよく言うだろ?そんなもんだよ。世界はきっと理不尽に出来てるんだよ。うん」
とフォローなのか良く分からない事を言っておく。内容も自分で言っておいてよくわからないな。俺、本当はコミュ症じゃないか?
「うぅ……でも、折角のVRMMOなのに……自由なのが売りなのに……こんな不具合初めてですよ……意味が分からないです」
涙目でそんなことを言ってるぞ、可愛いな~と思ったら自然と撫でてしまった。しまった、不細工指数53万の俺が妖精の頭なんて撫でたら訴えられても文句は言えないぞ。賠償金は再来月の給料で払える程度で頼む。
失礼だな、と考えてやっと出たのが「悪い」と言うなんとも情けない声。はい、終わりました。お母様、息子の先立つ不幸をお許しください。
「いえ、慰めてくれてありがとうございます」
しかし、妖精の言葉は罵詈雑言出はなくてお礼の言葉だった。よかった命は助かった様だ、心のそこから安堵する。
俺の人生は終わって無かったよ!
まったく危ないな、何処に罠があるかわかったものじゃない。次からは気を付けなくてはな。
「それじゃあ最後にパートナーアバターをつくってもらいます。それじゃあ目をつむってくださいね」
言われた通りに目をつむる、すると……特に何もなかった。なんの意図が?こうゆうのってその人の真相心理の深いところの願いをどうのこうのって言うもんだと思ってたよ。
「はい!では目を開けてくださいね」
これも言われた通りに目を開ける、すると……やっぱり何もなかった。なんだろう、これ。せめて驚かせてよ。
「最後に、好みのタイプは?」
え、好みのタイプ?
う~む、そうだな。色々あるがやっぱりここは下から二番目辺りが良いだろう。日本人、謙虚が1番!
なんか昔のエロい人が言うには、一番に好きな人より二番目に好きなひとの方が長続きするって言うなあ。いや、別にどうもしないけどさ。
それはともかく、頭のなかに理想の女性を思い浮かべながら一つ一つ言葉に出していく。
「うーん、年下がいいよな……あとは少しでも家庭的で性格は明るめ。普段ちゃんとしてるけどたまにミスるのも良いよな、そして黒髪ロングのストレートはロマンだろ、あとメイド服来ていたら素晴らしいよな」
おっと最後に欲望がw……ゲフンゲフン!
いや、メイド良いじゃん、何が駄目なの?許さないよ?普段温厚な俺でもメイド馬鹿にするやつはワンパンだぜ?俺の拳が砕けそうだけどな。
「はい、それでは明日の正式サービス開始の際に完成しますので。なおパートナーさんのスキルはあとで決めてくださいね。ではサヨーナラー」
そして妖精が手を降っているのをうっすらと見えながらもブラックアウトした。てか明日もなんだ。大変そうだね。そうゆう係の人って。どうでも良いけどギルドの受付も面倒くさそうだよな。
「 (あ、名前決めてないや……) 」
どうでも良いことばかり考えていた結果、名前を疎かにしてしまった。反省。でも多分あの妖精のせいだと思う。
明日はちゃんと伝えようと思う。