No.000 プロローグ2
感想を頂き、容量を増やしました。
なお、レベルと経験値を書き足しました。
俺は戦慄した。
俺の家ってこんな高価なゲームを買えるほど裕福だったっけ?しかもさっき説明した18万はヘッドギアを含んでいない、あれはめっちゃ高い。俺は友人から古いやつを割り引いて貰って7万位だった。
新品、しかも今話題沸騰中の《PCO》だと30万くらいはするらしい。しかも在庫が薄くかなり並ばなければ手に入らない。物を売るってレベルじゃない代物である。
それをなんで母ちゃんが購入出来たのか、が不思議でならない。もしかしたら水商売でも……なんて不安が襲ってまらずに発狂するところだったが、素数を数えそれを聞いてみたところ
「えっとね、秋夜が頑張ってるからお母さんも一肌脱ごうかなって、頑張っちゃったよ」
と言っている。やっぱりそうなのか?そんな、でもそれは父ちゃんが許さないはず!
そうなれば答えはひとつ、父ちゃんに頼んだのだろうな。そういえば父ちゃんはなんの仕事してんだろう。環境土木の部類らしいが物を作ったりもしてるらしい。あのひとは日曜大工も好きだからな。ものを作るとは世界を創ると同じなんだとか言ってたときは笑いすぎて涙が出てきた。
そのあとに人の仕事を笑う前に働け。そしたら文句は受け付けてやるよ。と言われて夜ベットで泣いた。泣き叫んだ。号哭だ。そしたら更に母ちゃんにも遠回しに煩いと言われた。更に泣いた。
閑話休題
たしか建築や力仕事は儲かるって聞いたことあるしきっと大丈夫だろう。トンネルを発破するのも儲かるらしいし。まあどうせクレーンの玉掛け作業だろう。悪くないが、玉掛作業は詳しく知らない。
「母ちゃん、ありがとう大事に使うよ、それと今まで迷惑かけてごめん明日からちゃんとバイトとか本気だして頑張るよ」
そうお礼とお詫びを言うと母ちゃんはニッコリと笑顔で
「お母さんはね、秋夜とお父さんが元気ならそれで良いの。だからあたりまえの事なのよ?」
と言ってくれた。こう言うときだけ母ちゃんはお母さんになるから勝てないよな。この人は優しすぎるのかもな。だけどありがたい。俺は「ありがとう、お母さん」と言うと走って自室に逃げた。階段で滑って1階に落ちたのは秘密な。
俺的にはお母さんと呼びたいけどなんか恥ずかしいから母ちゃんと呼んでいる事は父ちゃんにバレているから母ちゃんにもバレているだろう。夫婦の絆恐い。
取り合えず、今日は暫く部屋から出ないことを俺は誓った。さっきのことは忘れてゲームしようゲーム。
お楽しみの正式サービス開始は明日の午前9時からだ。基本設定なら今から出来るらしい。
俺はさっきまでやってたゲームをログアウトしてヘッドギアを頭に装着、電源を繋ぎパソコンにも繋ぐ。パソコンに繋ぐとヘッドギアだけじゃなくパソコンも情報処理を手伝ってくれるらしい。
まあ、快適になるならその方がいい。そしてベットに寝転がり電源を入れる。
すると目の前が一瞬で真っ暗になり、そして光が広がった。
Welcome To Partner Customize Online
そんな文字と音声が発生して見えたのはSFチックな部屋に椅子が1つだった。
「説明もないし、座れってか?」
座ってみる、すると小さな妖精が現れた。
「ようこそ! Partner Customize Online へ!えーと、VRMMOは初めての方ですか?」
「やったことはあるぞ」
一応極めたと言っても過言では無いぐらいやりこんでるがそんなことは言えない。俺は廃人じゃないと信じたい。別に10000人のヒロインを攻略とかはしてないしルートも覚えてない。
まあ、魔王とか竜王とか吸血鬼の王なら腐るほど倒したけど。
「そうですか!なら軽い説明で済ませますね!」
そうして、妖精が説明することは大したことない事だったから割愛。運動神経とかも本人次第とか言われたが聞き流した。
「次にアバターはどうしますか?」
顔とかを設定出来るらしい。しかし残念ながらこう言うリアルに作られたゲームでは顔を弄ると違和感がでて来るからなにもしない方がいい。これ基本、知らなかったら馬鹿にされる。他のVRMMOの時に弄ったら友人N君に馬鹿にされた。
「そのままでいいぞ」
「はい、分かりました。では次にボーナスポイントを割り振ってくださいね、割り振らなくても良いですよ。でも後から変更出来ないので覚悟はしていてくださいね!」
ステータスはこんな感じだ。まあなんとなく分かるだろうが説明させてもらおう。
ネーム: プレイヤーの名前
クラス:職業、これによってステータスの伸びが変わる
タイトル: 称号、ステータスには表示されないがステータスが上がったりと見えない効果もある。
LV. :レベル、これが上がると全体的なステータスが向上する
EXP :経験値、これが一定値に達するとレベルが上がる
HP:生命力、これが0になると戦闘不能になる
MP:魔力、これが0になると魔法等がつかえなくなる
SP:技力、これが0になると特殊スキルがつかえなくなる
STR:力、主に攻撃力、他に防御力に少し影響する
VIT:体力、主に防御力、他に攻撃力に少し影響する
AGI:素早さ、主に回避力、他に持久力に少し影響する
DEX:技術力、主に命中力、他に集中力に少し影響する。
INT:知力、主に魔法攻撃力、他に魔法防御力に少し影響する
MND:精神力、主に魔力、他に常態異常抵抗力に影響する
LUC:運、主に確率力に影響する。隠しステータス
CAM:魅力、主に全てに影響する。隠しステータス
レベル、ステータスともに上限値は無し。
このゲームだけでのは現在はたしか……1568542までだったかな?なんかやり過ぎ系RPG思い出すな。ペンギンみたいなのが好きだ。
やりこみ系だったら一番好きなのはアキバが舞台の吸血鬼を脱衣で倒すゲームだな。服全部集めんの大変だった。メイドポイントで挑戦権とか極意とか最初気が付かなかったわ。
まあ、そこまで極めるやつなんて居ないだろうし、居るんだったらそいつは絶対に廃人だな。