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Partner Customize Online   作者: 心太EX
1/9

No.000 プロローグ

感想を頂き、容量を増やしました。

でもまだ足りない気がするのです、少しずつ修正致しますのでご容赦ください。


流行りのVRMMORPGに新たなソフトが開発された。


その名も{ Partner Customize Online } これは異例のゲームだった。


なんと今現在ゲーム会のトップに君臨する《テキトー社》が他のゲーム業者に交渉をして全32社のゲーム業者達と共に共同開発。


アイテム レベル スキル マップ キャラクター モンスター イベント クエスト 称号 クラス マップ NPC ジョブ ダンジョン 等々、そのほかにも盛りだくさんな要素が詰め込まれているのだ。


他にも33社がそれぞれに作った都市やダンジョン、マップがあり、スキルやアイテム、モンスター等も全てのゲームから取り入れられており、まさに夢の共演。


更に一番の目玉はこれ、《パートナーカスタマイズシステム》


ゲームを始めるときに本人の意思半分、本人の深層心理半分に自分だけのパートナーが作られる。さらにそのパートナーはプレイヤーと同じ原理なため、スキル等を自由に習得できる!


そしてそのパートナーはあなたの育て方次第で強力な相棒にも残念な足手まといにもなる。



プレイヤー最大の敵は魔王や邪神や神竜ではない。



あなた自信のパートナーだ!!!



────────



「うわ、なにこの広告、長ったらしいな。チラシの裏にでも書いてろよ」


そんなパソコンのディスプレイにある広告を一蹴する。


俺はゲームは好きだ、大好きだ。だが金がない。定価が18万って高校中退の元ニートなめんなよ。高過ぎるんだよ、アホか。


え?元って何って?いや、それを聞いちゃう?え?まじで?嫌だな、お兄さん困っちゃうなー。それじゃあ言っちゃうよ?


な ん と バイトを始めちゃったんですよー!俺ったら!


何を隠そう、俺は先月にバイトの面接をして、採用させてもらったのだ!


コンビニの深夜だが徹夜には慣れてるし友人も数多くはないが一応居るから会話にはなれている。笑顔もばっちりだ。



まあ、絶望するほどの不細工だが……気にしないようにしよう。


ぶっちゃけ物理整形されてしまっただけなんだが。そこはおいおい話して行くとしよう。いや、話したくない。これ保留な?


でも言い訳するぞ、元は普通に普通の顔だったんだよ信じてくれ。醜男1歩手前だったんだよ!え?なに?俺の妄想だろって?やだなー、本当だぜ……?


そ、そうだ!話を戻そう。バイトは明後日からで制服も貰い、後は心得みたいなものを読んでのんびりするだけだ。勿論就職ではないが2年引きこもっていたので、お母さ……母ちゃんは大喜びだった。


給料入ったら寿司食いに行く約束もした、もちろん回転する寿司屋だ。母の日や誕生日にはプレゼントも用意してやりたい。いままで色々お世話になったからな。これぐらいはしてやりたい。父ちゃんは、まあ適当に酒でもあげれば良いだろう。


学力はぶっちゃけ悪くはない。別に不真面目で学校に行かなくなったわけではない。軽いいじめと軽く記憶がとぶのが理由だ。


いじめはまあ、学校全てが敵に回っていたと言っておこう。タコ殴リンクだ、まいったね。奴等のすぐ群がる習性は今だ理解出来ないよ。


友達は小学校からの友達と中学の友人だから大いに助かった。いじめの相談はしてないが、話していると笑わせてくれるから元気を貰える。


そして謎の記憶がとぶというのは、実は良く分からないんだ。


ふと目をつぶったら違う場所に居て、時間も経過していて、挙げ句俺に出来ないことをやっているのだ。


この前なんてトランプタワーとかやってて驚きだ。テストのときには的外れな解答を記入していたし一体なんなんだろうか、もしかしたら夢遊病かも知れないな。


そんで親が心配して病院行ってみても「精神的なストレスなどで~」……とか言われて二重人格もどきと認定されるし。


全く、病院は地獄だぜ!


さて、そんなことを愚痴っていると下の階に居る母ちゃんが降りてきなさいと言ってきた。何だろう、怒られることもしてないし心当たりがない。



「まあ、考えるだけ無駄だろうな」


そう言って俺は階段を降りて居間に入ってみた。家のスペックは一軒家。はいそれだけ。だって建築とかよくわからん。俺の部屋は2階にあり、大事な物の隠し場所は押し入れの天井を外し、壁を取っ払い手を伸ばせばそこにある。


でも何故か何処に隠しても母ちゃんに見付けられるからな、謎は深まるばかりだ。じきにそこも見付かるだろう、しかし触手とか調教などは流石に見せられないからな、何としても守り抜かなきゃ。


「へい、母ちゃん、どうしたの?」


固くそう決意しながら、ソファーに座っている母ちゃんにそう言うと、母ちゃんは笑いを隠しながら (隠しきれてなくてニヤニヤしてるが) 後ろに箱を持っている。


母ちゃんは39歳なのに見た目20代前半のお姉さんという良く分からない人だ。きっと永遠の23歳とか言うのだろう。色々おかしい気がする。


なんでもご近所では有名な奥様らしい、父ちゃんが言ってた。


ニートという穀潰しが居ることはバレてますよ。本当にありがとうございます。ある意味有名だ、やったね!


母ちゃんて言うより姉さんみたいだが母ちゃんがお母さんって呼んでというから仕方無く母ちゃんと呼んだのは何年前だったか?


とりあえず、母ちゃんは普通に綺麗だと思う。多分。別に好みじゃないが。好みだったらそれで問題だが、それはそれこれはこれ、母親としては嫌いじゃない。


まあ、だからと言って特に何も無いんだが。感謝はしている。


それに比べて俺と言えば、目が覚めるようなブサイクで、髪は癖っ毛でピョンピョン跳ねてるし、性格はひねくれてるしし……


「えへへ、えっとね、秋夜さ、こないだバイト始めたって言ってたでしょ?だからねお祝いしようかなって!プレゼント買ったんだよ!」


なんか母ちゃんが照れながらそんなことを言っている。


この人の血をもう少し色濃く受け継いでいたら、こんなことにならなかったのかもしれないな。


それにしても彼女みたいなこと言うな、たまにこんな彼女欲しいな、なんて思ったりもする。でもマザコンではない。ここテストに出るぞ。


でもお祝いか、そうゆうの最近なんもやってないからたまにはいいかもな。でも一方的な施しは脱ニートの俺からすれば頂けない。クリスマスにもなんかプレゼントあげよう。


「プレゼントか、なんか悪いな、いつかお返しするよ」


今は6月で母ちゃんの誕生日は12月だからそこそこ良いものは買えるだろう。そうだなバレンタインでチョコあげよっかな。



「うん、楽しみにしてるね!はい、じゃあこれ。秋夜ってゲーム好きだったでしょ?だから買ってみたの。でもやり過ぎちゃダメだからね?一時間越えたら没収するからね?」




といって受け取ったのは新型VRMMO《PCO》用のハードと《PCO》本体だった。

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