放課後のペンネーム6話
放課後のペンネーム6話です。
「放課後のペンネーム」第6話台本
「アニメ化会議と春の新学期!」
シーン1:4月、新学期の教室
桜が舞う春の朝
ひかり:「新学期か…もう3年生なんだ」
陽太:「早いね。去年の今頃は、まだ水野さんと話したこともなかった」
ひかり:「そうだね…懐かしい」
二人、微笑み合う
担任:「おはよう! 今日から新学期だ。そして、今年は後輩たちの面倒も見てもらうぞ」
ひかり(心の声):(後輩…か)
シーン2:1年生の教室前
新入生たちが緊張している
新入生A:「高校って、こんなに広いんだ…」
新入生B:「先輩たち、怖そう…」
一人の少年が掲示板を見ている
少年:「部活動紹介…漫画研究部…あった!」
キラキラした目
少年(心の声):(この学校、確か桜井陽太先輩がいるはず…!)
シーン3:放課後、作業部屋
美月:「さて! 今日はアニメ化の初回会議ですわ!」
ホワイトボードを準備
陽太:「編集部から資料が届いてる」
蓮:「キャスティングの候補も?」
陽太:「うん。声優さんのリストが…」
紗雪:「わぁ…有名な方ばかり!」
ひかり(心の声):(本当にアニメになるんだ…すごい)
ドアがノックされる
全員:「?」
シーン4:謎の来訪者
ドアを開けると、1年生の少年
少年:「あの、失礼します…桜井陽太先輩は…」
陽太:「僕だけど」
少年:「本当に…! やっと会えました!」
感動している少年
ひかり:「えっと…あなたは?」
少年:「僕、1年の星野 輝です! 桜井先輩の漫画、大ファンなんです!」
全員:「えええ!?」
ひかり(心の声):(ファン!? 陽太くんの正体、知ってるの!?)
シーン5:星野の告白
星野:「実は…桜井先輩が桜姫ゆめの先生だって、知ってます!」
陽太:「…どうやって?」
星野:「僕、ずっと謎を解いてたんです。SNSの投稿時間、この学校の近くで目撃情報、それに編集部の配送先…」
ノートいっぱいの調査記録を見せる
ひかり(心の声):(探偵みたい…!)
紗雪:「すごい調査力ですね…」
星野:「お願いします! 僕もアシスタントにしてください!」
深々と頭を下げる
美月:「あら…熱意がありますわね」
蓮:「だが、陽太の作業は厳しいぞ」
星野:「覚悟してます! 僕、絵もデジタルもできます!」
タブレットでイラストを見せる
陽太:「…上手いね」
星野:「先輩の作品を見て、ずっと練習してきました!」
陽太:「水野さん、どう思う?」
ひかり:「え? 私?」
陽太:「水野さんが最初のアシスタントだから。意見を聞きたい」
ひかり:「…星野くん、本気みたいだし。いいんじゃないかな」
陽太:「分かった。星野、試用期間だけど、やってみる?」
星野:「はい! ありがとうございます!」
シーン6:星野の初仕事
陽太:「じゃあ、まずはベタ塗りから」
星野:「了解です!」
ものすごいスピードで作業する星野
ひかり(心の声):(早い…! 私より全然早い…!)
紗雪:「星野くん、経験者ですか?」
星野:「はい。中学の時、友達の同人誌を手伝ってました」
蓮:「なるほど。即戦力だな」
美月:「これは心強いですわ!」
ひかり(心の声):(私…必要なくなっちゃう…?)
陽太がひかりの様子に気づく
陽太:「水野さん、ちょっと」
シーン7:廊下で二人きり
陽太:「不安そうだね」
ひかり:「…ばれた?」
陽太:「水野さんの表情、すぐ分かるよ」
ひかり:「星野くん、すごく上手で…私、もう必要ないのかなって」
陽太:「そんなわけない」
ひかりの肩に手を置く
陽太:「水野さんは僕にとって特別。技術じゃなくて…一緒にいてほしいから」
ひかり:「陽太くん…」
陽太:「それに、水野さんのセンスは誰にも真似できない」
ひかり:「…ありがとう」
ひかり(心の声):(やっぱり、陽太くんは優しい)
シーン8:アニメ化会議
全員が揃って会議
美月:「では、キャスティングについて。王子様役は…」
蓮:「もちろん、僕が声を…」
陽太:「蓮、声優は専門の人に頼むから」
蓮:「なぜだ! 僕がモデルなのに!」
紗雪:「でも、演技経験は…」
蓮:「…ぐっ」
ひかり(心の声):(珍しく、天道くんが反論できてない)
星野:「あの、王子様役なんですけど、神谷さんとか小野さんとか…」
有名声優の名前を次々と
美月:「詳しいわね!」
星野:「はい! アニメも大好きで!」
ひかり(心の声):(この子、本当にオタクなんだ…)
シーン9:キャラクターデザインの相談
陽太:「アニメのキャラデザイン、原作通りでいいって言われてるけど…」
紗雪:「アニメーション映えする調整は必要かもしれませんね」
星野:「僕、動画研究してきました! こういう線の簡略化とか…」
スケッチを見せる
陽太:「…いいね。これ、使えそう」
星野:「本当ですか!?」
ひかり(心の声):(星野くん、本当に優秀…)
陽太:「水野さんは、ヒロインの衣装デザイン、お願いできる?」
ひかり:「え? 私が?」
陽太:「水野さんのセンス、信頼してるから」
ひかり:「…頑張る!」
ひかり(心の声):(やっぱり、私にしかできないこともある!)
シーン10:数日後、美術室
ひかり、衣装デザインに苦戦
ひかり:「うーん…これじゃない…」
何度も描き直している
星野:「水野先輩、悩んでますね」
ひかり:「あ、星野くん…」
星野:「僕も最初、なかなか上手くいかなくて。でも、桜井先輩の作品を何度も読み返したら、ヒントが見えてきました」
ひかり:「ヒント…?」
星野:「先輩の作品、細部まで愛情が込められてるんです。きっと、水野先輩なら分かるはず」
ひかり:「…ありがとう、星野くん」
星野:「それと…水野先輩が最初のアシスタントで、良かったです」
ひかり:「え?」
星野:「桜井先輩、水野先輩のこと話す時、すごく嬉しそうなんです」
ひかり:「…!」
顔を赤らめるひかり
星野:「僕も、そういう関係になりたいです。先輩たちみたいに」
ひかり(心の声):(この子…いい子だな)
シーン11:完成した衣装デザイン
作業部屋で発表
ひかり:「これ…どうかな」
繊細で温かみのあるデザイン
陽太:「…完璧だ」
美月:「素敵! まさに理想のヒロイン!」
紗雪:「色使いも計算されてますね」
星野:「さすが水野先輩!」
蓮:「うむ。僕も認める」
ひかり:「みんな、ありがとう…」
陽太:「やっぱり、水野さんにしか描けない」
ひかり(心の声):(陽太くん…!)
シーン12:アニメ会社との打ち合わせ
週末、アニメーション制作会社
プロデューサー:「桜姫先生、そしてスタッフの皆さん。お集まりいただきありがとうございます」
陽太:「こちらこそ、よろしくお願いします」
監督:「原作、何度も読ませていただきました。素晴らしい作品です」
美月:「まぁ! 光栄ですわ!」
ひかり(心の声):(先輩、なんで興奮してるの…)
監督:「この衣装デザイン、どなたが?」
陽太:「こちらのアシスタントが」
ひかりを紹介
監督:「素晴らしい! このまま使わせていただきます」
ひかり:「え、本当ですか!?」
プロデューサー:「ええ。原作の温かみを完璧に表現されてます」
ひかり(心の声):(私のデザインが…アニメに…!)
シーン13:打ち合わせ後
帰り道、みんなで歩く
美月:「やりましたわね! 順調にスタート!」
蓮:「当然の結果だ。僕たちのチームだからな」
紗雪:「これから忙しくなりますね」
星野:「僕、全力でサポートします!」
陽太:「みんな、ありがとう」
ひかりの手を握る陽太
ひかり:「…!」
ひかり(心の声):(みんなの前で…!)
美月:「あら〜♪」
星野:「あ…やっぱり付き合ってるんですね」
ひかり:「え、ええっと…」
陽太:「うん。付き合ってる」
堂々と言う陽太
全員:「おおおお!」
ひかり(心の声):(陽太くん、変わったな…前はこんなこと言えなかったのに)
シーン14:夜、ひかりの家
ひかり、部屋でペンダントを触る
ひかり(心の声):(今日は良い一日だった。私のデザインが採用されて…陽太くんも公言してくれて…)
スマホに陽太からメッセージ
陽太:「今日はありがとう。水野さんのおかげで、いい打ち合わせになった」
ひかり:「こちらこそ。陽太くんのおかげで、自信持てた」
陽太:「これからも、一緒に頑張ろうね」
ひかり:「うん!」
ひかり(心の声):(幸せだな…)
シーン15:翌週、作業部屋
アニメ化準備で大忙し
星野:「背景資料、揃えました!」
紗雪:「キャラクター表も完成です!」
美月:「スケジュール管理、完璧!」
蓮:「僕は…何をすれば?」
陽太:「蓮は、引き続きモデルで」
蓮:「了解した!」
ポーズを取る
ひかり(心の声):(みんな、本当に良いチーム)
シーン16:新たな課題
陽太:「実は…アニメのエンディング曲、歌詞を書いてほしいって依頼が」
美月:「歌詞!? 誰が書くんですか!?」
陽太:「みんなで考えようと思って」
星野:「僕、音楽も好きです! 協力します!」
紗雪:「テーマは何でしょう?」
陽太:「『始まりの場所』。二人が出会った場所への想い」
ひかり:「…それって」
陽太:「うん。僕たちの物語でもある」
ひかりを見る陽太
ひかり(心の声):(また、私たちのこと…嬉しい)
シーン17:歌詞制作
みんなでアイデアを出し合う
美月:「出会いの瞬間の輝き…!」
蓮:「運命の必然性…」
紗雪:「日常の中の特別さ…」
星野:「未来への希望…」
陽太:「水野さんは?」
ひかり:「私は…ただ、あなたと一緒にいられることへの感謝、かな」
静かに答えるひかり
陽太:「…それだ」
全員:「え?」
陽太:「水野さんの言葉が、一番核心をついてる」
シーン18:完成した歌詞
数日後
陽太:「完成した。みんなの想いを込めて」
歌詞を読み上げる
『君がいる場所』
出会った日から 変わり始めた
何気ない日々が 輝き出した
君と過ごす時間 特別な宝物
この場所で 君と笑えることが
何より幸せなんだ
美月:「素敵…! 泣けますわ!」
蓮:「なかなかだな」
紗雪:「先生の想いが伝わります」
星野:「これ、絶対名曲になりますよ!」
ひかり:「…私の言葉も、入ってる」
陽太:「当然。水野さんがいなかったら、この歌詞は書けなかった」
ひかり(心の声):(陽太くん…ありがとう)
シーン19:音楽スタジオ
歌手が歌詞を歌う様子を見学
歌手:「素敵な歌詞ですね。想いが伝わってきます」
陽太:「ありがとうございます」
レコーディング開始
♪君がいる場所〜♪
美しい歌声が響く
ひかり(心の声):(私たちの想いが…歌になった)
美月:「感動…!」
涙ぐむ美月
蓮:「…いい曲だ」
紗雪:「先生、おめでとうございます」
星野:「すごい…本物のレコーディングだ…」
みんな、感動している
シーン20:エピローグ
ナレーション:新しい仲間を迎えて、新しい挑戦が始まった。
アニメ化というプロジェクト。
歌詞に込めた想い。
すべてが、私たちの宝物。
夕暮れの作業部屋
陽太:「今日も一日、お疲れ様」
全員:「お疲れ様でした!」
星野:「先輩たち、これからもよろしくお願いします!」
美月:「もちろんよ!」
蓮:「我々のチーム、最強だからな」
紗雪:「みんなで頑張りましょう」
ひかり:「うん!」
陽太とひかり、視線を交わす
ひかり(心の声):(この場所で、この仲間と、陽太くんと…これからもずっと)
陽太(小声):「愛してる」
ひかり:「…私も」
ナレーション:始まりの場所から、未来へ。
私たちの物語は、まだまだ続く。
―第6話 終―
次回予告
ひかり:「次回、『放課後のペンネーム』第7話『アニメ放送開始と波乱の文化祭!』」
美月:「ついにアニメが放送開始! 学校中が大騒ぎですわ!」
星野:「桜井先輩の正体、バレそうで怖いです…」
蓮:「文化祭で上映会をするらしいな」
紗雪:「でも、マスコミが取材に…!」
ひかり(心の声):(陽太くんの秘密、守れる!?)
陽太:「覚悟は決めてる」
全員:「お楽しみに!」
読んで頂きありがとうございます。




