放課後ペンネーム5話
放課後ペンネーム5話です。
「放課後のペンネーム」第5話台本
「ホワイトデーと編集者の来訪!?」
シーン1:3月上旬、作業部屋
陽太、スマホを見て固まっている
陽太:「…まずい」
ひかり:「どうしたの?」
陽太:「編集長から連絡が来た。来週、学校に来るって」
全員:「えええええ!?」
美月:「な、なぜ学校に!?」
陽太:「新連載の打ち合わせを直接したいらしい。それと…」
紗雪:「それと…?」
陽太:「僕の作業環境を見たいって」
蓮:「つまり、この部屋に編集長が…?」
ひかり(心の声):(大変なことになった…)
美月:「でも待って! 編集長が学校に来たら、桜井先生の正体が…!」
陽太:「それも心配だけど…もう一つ問題がある」
ひかり:「まだあるの!?」
シーン2:陽太の説明
陽太:「実は編集長、僕のことを大学生だと思ってる」
全員:「ええええ!?」
紗雪:「なぜそんなことに…?」
陽太:「デビュー当時、年齢を曖昧にしてて…向こうが勝手に大学生だと…」
ひかり:「それ、完全に誤解させてるよ!」
蓮:「まあ、陽太は落ち着いてるからな。大学生に見えなくもない」
美月:「問題は、高校の制服を着た桜井先生を見られたら一発でバレることですわ!」
陽太:「だから…放課後、私服で会おうと思って」
ひかり(心の声):(でも、学校の中で会うんじゃ…)
シーン3:対策会議
美月:「では、作戦を立てましょう。まず、編集長が来る日は…」
陽太:「来週の木曜日、午後4時」
蓮:「放課後か。なら、この部屋を使えるな」
紗雪:「でも、他の生徒に見られる可能性が…」
美月:「大丈夫! 私が生徒会として、この日は部室棟を閉鎖します!」
ひかり:「そんなことできるの!?」
美月:「理由をつければ! 『設備点検』とか!」
ひかり(心の声):(先輩、やる気満々…)
蓮:「僕は見張りを務めよう。誰かが近づいたら知らせる」
紗雪:「私は資料の準備を完璧にします!」
ひかり:「じゃあ、私は…」
陽太:「水野さんには、一緒にいてほしい」
ひかり:「え…?」
陽太:「緊張するから。水野さんがいてくれたら、落ち着ける」
ひかり:「…分かった!」
ひかり(心の声):(頼られてる…嬉しい!)
シーン4:数日後、教室
女子生徒たちが騒いでいる
女子A:「もうすぐホワイトデーだね!」
女子B:「天道くんからのお返し、期待しちゃう!」
ひかり(心の声):(そういえば、ホワイトデー…陽太くんからのお返し…!)
陽太が近づいてくる
陽太:「水野さん、放課後いい?」
ひかり:「う、うん!」
女子たち:「…!!」
ざわつく教室
ひかり(心の声):(みんなの視線が痛い…)
シーン5:放課後、屋上
陽太とひかり、二人きり
陽太:「これ…ホワイトデーのお返し」
小さな箱を渡す
ひかり:「開けていい?」
陽太:「うん」
箱を開けると、繊細なペンダント
ひかり:「わぁ…綺麗…」
陽太:「ペン先のデザインなんだ。僕たちの始まりを忘れないようにって」
ひかり:「陽太くん…!」
感動するひかり
陽太:「つけてあげる」
ひかりの首にペンダントをつける陽太
ひかり(心の声):(近い…陽太くんの指が首に触れて…)
陽太:「似合ってる」
ひかり:「ありがとう…大切にする」
ひかり(心の声):(この人と付き合えて、本当に幸せだな…)
シーン6:一方、蓮の周辺
ロッカーに大量のお返しが準備されている
蓮:「さて…全員に平等に、心を込めて」
一つ一つ丁寧にラッピングされたクッキー
男子生徒:「天道、マジで全員に返すの?」
蓮:「当然だ。僕にチョコをくれた全ての人に、感謝を伝えないと」
ひかり(心の声):(この人、意外と律儀…)
女子生徒:「天道くん! これ…!」
蓮:「君へのお返しだ。受け取ってくれ」
キラキラ
女子生徒:「キャー!」
ひかり(心の声):(そして相変わらずモテる…)
シーン7:美月の準備
生徒会室で書類作成
美月:「『部室棟設備点検のため、3月14日午後3時より立ち入り禁止』…完璧!」
生徒会メンバー:「会長、本当に設備点検するんですか?」
美月:「もちろん…形だけでも! これは重要な任務なの!」
キラキラした目
生徒会メンバー:「はぁ…」
ひかり(心の声):(先輩、暴走してる…)
シーン8:紗雪の準備
資料を完璧に整理する紗雪
紗雪:「原稿のファイリング、完了。過去作品の資料、完了。新連載のプロット…」
チェックリストを確認
紗雪:「先生の経歴を聞かれた時のための対策も…」
台本を作成している
ひかり:「藤宮さん、そこまでやるの…?」
紗雪:「当然です! 先生の大事な打ち合わせですから!」
ひかり(心の声):(この人の熱意、本物だ…)
シーン9:運命の木曜日、午後3時
作業部屋の準備
美月:「部室棟、完全封鎖完了!」
蓮:「僕は入口で見張る。誰も近づけさせない」
紗雪:「資料も完璧です!」
陽太:「みんな、ありがとう」
緊張している陽太
ひかり:「陽太くん、大丈夫?」
陽太:「うん…水野さんがいるから」
ひかりの手を握る
ひかり:「…!」
ひかり(心の声):(人前で…! でも、嬉しい)
シーン10:午後4時、編集長到着
校門に高級車が停まる
蓮(無線):「来たぞ! 黒いベンツだ!」
美月(無線):「了解! 桜井先生、準備を!」
車から降りてくる女性
編集長:「こちらが花咲高校…随分と立派な校舎ね」
ひかり(心の声):(すごく綺麗な人…雑誌で見た人だ!)
編集長:「あら、こんにちは。桜姫先生をお迎えに…」
蓮が颯爽と現れる
蓮:「ようこそ。ご案内します」
編集長:「まぁ…なんて素敵な方」
蓮を見てうっとり
ひかり(心の声):(編集長、完全に天道くんに見惚れてる…)
シーン11:作業部屋へ
編集長を案内する蓮
編集長:「あなたは桜姫先生の…?」
蓮:「友人であり、モデルです」
編集長:「モデル! なるほど、作品の王子様はあなたが…納得だわ」
蓮:「光栄です」
完璧な笑顔
ひかり(心の声):(天道くん、今すごく役に立ってる…)
作業部屋到着
陽太:「お待ちしていました」
私服姿の陽太
編集長:「桜姫先生! やっとお会いできましたわ!」
シーン12:打ち合わせ開始
編集長:「こちらが作業場所…思ったより質素ですね」
陽太:「大学のサークル棟を借りてるんです」
ひかり(心の声):(嘘ついてる…!)
編集長:「そちらの方は…?」
ひかり:「あ、私はアシスタントの…」
陽太:「彼女です」
編集長:「え!?」
ひかり:「え!?」
ひかり(心の声):(なんで今言うの!?)
編集長:「まぁ! 素敵! やはり実体験を基にされてるのね!」
キラキラした目
ひかり(心の声):(編集長も少女漫画脳…)
シーン13:新連載の打ち合わせ
編集長:「では、新連載のプロットを拝見…」
資料を見る
編集長:「『秘密の漫画家と彼女の日常』…素晴らしいわ! リアリティがある!」
陽太:「実際の経験を基にしてるので」
編集長:「キャラクターも魅力的。この王子様キャラは…」
蓮を見る
蓮:「僕がモデルです」
編集長:「やはり! 完璧だわ!」
その時、ドアが開く
紗雪:「資料をお持ちしました!」
編集長:「あら、あなたも?」
紗雪:「はい、アシスタントの藤宮です」
編集長:「絵を見せていただける?」
紗雪のスケッチを見る
編集長:「…素晴らしい才能ね。あなた、プロになる気はない?」
紗雪:「え!?」
シーン14:トラブル発生
突然、ドアがバンと開く
教師:「おい、ここは立ち入り禁止だぞ!」
全員:「…!」
ひかり(心の声):(まずい…先生だ!)
美月:「あ、先生! 実は…」
慌てて現れる美月
美月:「こちら、学校の取材で来られた方で…」
教師:「取材? 聞いてないぞ」
編集長:「申し訳ございません。私、『月刊ドリーム』の編集長をしております」
名刺を渡す
教師:「月刊ドリーム…あの有名な雑誌の!?」
編集長:「はい。こちらの学校の生徒さんが、実は私どもの人気作家でして…」
教師:「え? 生徒が作家?」
ひかり(心の声):(バレる…!)
シーン15:機転
蓮:「先生、誤解されています。取材対象は僕です」
教師:「天道…お前?」
蓮:「はい。モデルとして協力しているだけですが」
編集長:「ええ、彼の美しさは作品に欠かせないんです」
キラキラした目で蓮を見る
教師:「そ、そうか…ならいいが」
ひかり(心の声):(助かった…天道くん、ナイス!)
教師:「でも、ちゃんと許可取ってからにしろよ」
美月:「申し訳ございません!」
教師が去る
全員:「ふぅ…」
シーン16:打ち合わせ再開
編集長:「では、連載の詳細ですが…」
真剣な表情
編集長:「桜姫先生、実は新しい企画があります」
陽太:「企画…?」
編集長:「アニメ化のオファーが来ています」
全員:「えええええ!?」
ひかり(心の声):(アニメ化!?)
陽太:「本当ですか…?」
編集長:「ええ。『君だけのプリンス』が大ヒット中ですから」
紗雪:「先生…すごいです!」
美月:「これは…運命ですわ!」
陽太:「…考えさせてください」
シーン17:編集長の帰り際
編集長:「では、お返事お待ちしていますわ」
立ち去ろうとする
編集長:「それと…桜姫先生」
陽太:「はい?」
編集長:「高校生だって、知ってましたわよ」
全員:「えええええ!?」
編集長:「編集長ですもの。作家の素性は調べます。でも、才能があるから気にしてなかっただけ」
陽太:「それなら、なぜ…」
編集長:「あなたが正直に言うのを待っていたんです。でも、今日のみなさんの必死な姿を見て…素敵なチームだと思いました」
優しく微笑む
編集長:「これからも、このチームで頑張ってくださいね」
ひかり(心の声):(良い人だった…)
シーン18:編集長が去った後
陽太:「みんな…ありがとう」
蓮:「まあ、僕の活躍が大きかったがな」
美月:「でも、アニメ化って…!」
紗雪:「先生、受けるんですか?」
陽太:「まだ分からない。でも…」
ひかりを見る
陽太:「みんながいれば、どんな挑戦もできる気がする」
ひかり:「陽太くん…」
美月:「きゃー! 素敵!」
蓮:「さすが陽太だ」
紗雪:「応援します!」
ひかり(心の声):(この仲間たちと一緒なら、きっと大丈夫)
シーン19:夕暮れ、二人きり
片付け後、陽太とひかり
ひかり:「今日は大変だったね」
陽太:「うん。でも、水野さんがいてくれて助かった」
ひかり:「私、何もしてないよ」
陽太:「そばにいてくれるだけで、十分だった」
ひかりの手を握る
ひかり:「…陽太くん」
陽太:「アニメ化、受けようと思う。みんなと一緒なら」
ひかり:「私も、全力で手伝う!」
陽太:「ありがとう。これからもよろしく」
ひかり:「こちらこそ」
二人、微笑み合う
シーン20:エピローグ
ナレーション:編集長の来訪を乗り越えて、新たな挑戦が始まる。
アニメ化という大きなプロジェクト。
でも、この仲間たちとなら、きっと大丈夫。
翌日の作業部屋
美月:「アニメ化記念に、みんなでお祝いしましょう!」
蓮:「いいな。僕が場所を手配しよう」
紗雪:「私、料理作ります!」
ひかり:「じゃあ、私も手伝う!」
陽太:「みんな…ありがとう」
温かい雰囲気の部屋
ひかり(心の声):(この場所で、この仲間と…これからもずっと)
ナレーション:私たちの物語は、まだまだ続く。
次のページを開くのが、楽しみで仕方ない。
―第5話 終―
次回予告
ひかり:「次回、『放課後のペンネーム』第6話『アニメ化会議と春の新学期!』」
美月:「アニメのキャスティング会議! 私も参加できるんですか!?」
蓮:「当然、王子様役の声は僕が…」
陽太:「それは無理だと思う」
紗雪:「新入生が作業部屋に興味を持ってるみたいです…」
ひかり(心の声):(新入生!? また仲間が増えるの!?)
謎の少年:「僕、桜井先輩の漫画、大ファンなんです!」
全員:「お楽しみに!」
読んで頂きありがとうございます。




