放課後のペンネーム4話
放課後ペンネーム4話です。
「放課後のペンネーム」第4話台本
「バレンタインと恋のプロット!」
シーン1:1月下旬、教室
女子生徒たちがざわついている
女子A:「もうすぐバレンタインだね!」
女子B:「今年こそ本命チョコ渡す!」
ひかり(心の声):(バレンタイン…陽太くんに渡せるかな…)
紗雪が近づいてくる
紗雪:「水野さん、バレンタインは先生にチョコを?」
ひかり:「え、ええっと…」
紗雪:「私は先生への感謝を込めて、特製チョコを作る予定です」
ひかり(心の声):(感謝…私は恋愛感情だけど…)
女子C:「天道くんにもチョコあげたい!」
女子D:「私も! あの王子様感…!」
ひかり(心の声):(文化祭以降、天道くんの人気すごい上がったな…)
シーン2:放課後、作業部屋
美月:「皆さん! 緊急会議です!」
バーンとドアを開ける美月
陽太:「どうしたの、急に」
美月:「バレンタイン特別号の原稿依頼が来ました! 締め切りは2週間後!」
全員:「2週間!?」
美月:「テーマは『運命のバレンタイン告白』。これは…まさに運命!」
キラキラした目
ひかり(心の声):(先輩のテンションがすごい…)
陽太:「2週間か…厳しいな」
蓮:「大丈夫だ、陽太。僕が完璧なモデルを提供しよう」
紗雪:「私も全力でサポートします!」
ひかり:「私も頑張ります!」
陽太:「…みんな、ありがとう」
シーン3:プロット会議
陽太:「バレンタインの告白シーンだけど、どういう展開がいいと思う?」
美月:「屋上! 夕焼けをバックに! 手作りチョコを渡して…!」
蓮:「いや、教室だろう。放課後、二人きりで…」
紗雪:「学校の帰り道という選択肢も…」
ひかり(心の声):(みんな好きなこと言ってる…)
陽太:「水野さんは?」
ひかり:「え? 私…?」
陽太:「水野さんが告白するなら、どこでする?」
ひかり:「わ、私は…その…」
顔を真っ赤にするひかり
ひかり(心の声):(なんでそんなこと聞くの!?)
ひかり:「た、多分…いつもいる場所…かな」
陽太:「いつもいる場所…」
何かを考え込む陽太
陽太:「なるほど。それ、いいな」
ひかり(心の声):(どういう意味…?)
シーン4:数日後、調理実習室
美月主催のチョコ作り講習会
美月:「まず、チョコレートは高品質なものを! 私のおすすめはベルギー産の…」
女子生徒たち:「早坂先輩、本格的…!」
ひかり:「先輩、これって…」
美月:「ええ、バレンタイン特訓よ! 桜井先生への完璧なチョコを作るための!」
ひかり(心の声):(そういうことか…)
紗雪:「私、製菓の本を10冊読んできました」
分厚い本の束を取り出す
ひかり(心の声):(そこまでやる!?)
女子E:「でも、男子ってどんなチョコが好きなんだろう?」
ひかり:「…陽太くんは、何が好きなんだろう」
シーン5:別の場所、男子の会話
男子A:「天道、お前バレンタインどのくらいもらえると思う?」
蓮:「さあな。数えきれないほどだろう」
余裕の表情
男子B:「桜井は? 最近女子の注目度上がってるぞ」
陽太:「…僕は別に」
男子A:「でも、水野さんとよく一緒にいるじゃん。もしかして付き合ってる?」
陽太:「違う。ただの…友達だ」
ひかり:「…」
偶然通りかかり、聞いてしまうひかり
ひかり(心の声):(友達…そっか、やっぱり友達か…)
その場を離れるひかり
シーン6:屋上、一人のひかり
ひかり(心の声):(何期待してたんだろう、私…)
紗雪が現れる
紗雪:「水野さん、どうしたんですか?」
ひかり:「藤宮さん…」
紗雪:「もしかして…先生のこと?」
ひかり:「…バレバレ?」
紗雪:「はい。でも、諦める必要はないと思います」
ひかり:「え?」
紗雪:「先生、水野さんのこと特別に見てますよ。作業中、いつも水野さんを気にかけてる」
ひかり:「本当に…?」
紗雪:「ええ。だから、バレンタインで想いを伝えてみては?」
ひかり:「でも…怖い。もし断られたら、今の関係も…」
紗雪:「水野さんは勇気ある人です。文化祭の時、証明されました」
ひかり:「藤宮さん…」
紗雪:「私は水野さんを応援します。恋のライバルとしてではなく、友達として」
ひかり:「ありがとう…!」
ひかり(心の声):(そうだ、勇気出さなきゃ…!)
シーン7:作業部屋、深夜
バレンタイン特別号の作業が佳境
陽太:「告白シーンだけど…主人公が渡す場所、作業部屋にした」
美月:「作業部屋!? なぜ!?」
陽太:「二人が一番時間を過ごした場所。そこで告白するのが、一番自然だと思って」
蓮:「なるほど…確かに説得力がある」
紗雪:「素敵です。日常の中の特別…」
ひかり:「…」
ひかり(心の声):(作業部屋…つまり、ここ…?)
陽太:「水野さん、どう思う?」
ひかり:「い、いいと思います! すごく…」
ひかり(心の声):(ドキドキする…)
シーン8:チョコ作り当日
ひかりの家のキッチン
ひかり:「よし…頑張ろう」
チョコレートを湯煎で溶かす
ひかり(心の声):(陽太くんの好きそうな味…ビターがいいかな)
電話が鳴る
美月(電話):「水野さん! 順調!?」
ひかり:「先輩…今チョコ溶かしてるところです」
美月:「完璧! 温度管理は重要よ! あと、ラッピングも気を抜かないで!」
ひかり:「は、はい…」
電話を切ると、また鳴る
紗雪(電話):「水野さん、応援してます! きっと大丈夫!」
ひかり:「ありがとう、藤宮さん…」
ひかり(心の声):(みんな、優しいな…)
シーン9:2月14日、朝の教室
女子生徒たちがそわそわしている
女子A:「緊張する…!」
女子B:「私、5個作ってきた!」
ひかり(心の声):(陽太くんへのチョコ…カバンに入ってる。渡せるかな…)
陽太が登校してくる
女子たち:「桜井くん!」
数人の女子がチョコを渡そうとする
陽太:「あ、ありがとう…」
困惑する陽太
ひかり(心の声):(陽太くん、こういうの苦手そう…)
シーン10:蓮のロッカー前
大量のチョコが詰め込まれているロッカー
蓮:「ふむ…予想通りだな」
男子生徒たち:「すげぇ…!」
蓮:「だが、僕が本当に欲しいのは…」
遠くを見る蓮
蓮:「心からのチョコレートだけだ」
男子生徒:「天道…急にかっこいいこと言うな…」
ひかり(心の声):(この人、こういう時だけ詩人みたいになる…)
シーン11:昼休み、図書室
ひかり、一人でいる
ひかり(心の声):(放課後、作業部屋で渡そう。それまで心の準備を…)
陽太が現れる
陽太:「水野さん、ここにいたんだ」
ひかり:「陽太くん!」
陽太:「今日、チョコたくさんもらって…正直困ってる」
ひかり:「そ、そうなんだ…」
陽太:「でも、水野さんのは…欲しいな」
ひかり:「え…?」
陽太:「いつも手伝ってくれてるから。お礼に」
ひかり(心の声):(お礼…義理チョコとしてってこと…?)
ひかり:「…分かった。放課後、作業部屋で」
陽太:「うん、待ってる」
去っていく陽太
ひかり(心の声):(これって…告白のチャンス…?)
シーン12:放課後前、女子トイレ
ひかり、鏡の前で深呼吸
ひかり:「大丈夫…落ち着いて…」
美月が入ってくる
美月:「水野さん! 準備はいい!?」
ひかり:「先輩…緊張してきました…」
美月:「大丈夫! あなたなら絶対できるわ!」
ひかりの肩を掴む
美月:「これは運命の瞬間よ! 少女漫画のヒロインになった気持ちで!」
ひかり:「は、はい…!」
ひかり(心の声):(先輩の熱量がすごい…)
シーン13:作業部屋前
ひかり、ドアの前で立ち尽くす
ひかり(心の声):(もう後戻りできない…行こう!)
ドアを開ける
陽太:「水野さん、来たんだ」
いつもの作業机で待っている陽太
ひかり:「う、うん…」
部屋には二人きり
ひかり(心の声):(二人きり…これって漫画のシーンと同じ…)
シーン14:チョコを渡す前
陽太:「実は今日、原稿が仕上がったんだ」
完成原稿を見せる
ひかり:「バレンタイン特別号…!」
陽太:「最後の告白シーン、見てくれる?」
ページを開く陽太
ひかり:「これ…」
そこには作業部屋でヒロインがチョコを渡すシーン
原稿の台詞:「ずっと、あなたと一緒にいられて幸せでした。だから…この気持ち、伝えたい」
ひかり(心の声):(これって…まるで…)
陽太:「水野さんから、インスピレーションもらったんだ」
ひかり:「え…?」
シーン15:告白
陽太:「水野さんがいつもここで頑張ってる姿を見て…気づいたことがある」
ひかり:「何を…?」
陽太:「僕、水野さんのこと…」
ひかりを真っ直ぐ見る陽太
陽太:「好きだ」
ひかり:「…えっ?」
固まるひかり
陽太:「最初は友達だと思ってた。でも、一緒に作業してるうち、気づいたんだ」
ひかり:「でも、昨日…友達って…」
陽太:「あれは…照れ隠しだった。ごめん」
頭を掻く陽太
ひかり(心の声):(嘘…夢じゃない…?)
陽太:「だから、もし良かったら…水野さんのチョコ、本命として受け取りたい」
ひかり:「陽太くん…!」
涙目になるひかり
ひかり:「私も…私も陽太くんのこと、ずっと好きでした!」
チョコの箱を差し出す
陽太:「…ありがとう」
優しく微笑む陽太
シーン16:その後
二人、照れくさそうに座っている
ひかり:「あの…これからどうなるの…?」
陽太:「とりあえず…付き合ってくれる?」
ひかり:「はい…!」
嬉しそうに頷くひかり
陽太:「でも、秘密にしてほしい。漫画家としての立場もあるから」
ひかり:「分かった。私たちだけの秘密」
ひかり(心の声):(秘密の恋…なんかドキドキする)
突然ドアが開く
美月:「どうでしたか!?」
蓮:「結果報告を」
紗雪:「気になって…!」
三人が一斉に入ってくる
ひかり:「え、ええっと…」
陽太:「…聞いてたの?」
美月:「いいえ! でも雰囲気で分かりますわ! おめでとう!」
蓮:「ふむ、陽太がついに…」
紗雪:「水野さん、良かったですね!」
ひかり(心の声):(秘密、早速バレてる…)
シーン17:帰り道
陽太とひかり、二人で帰る
ひかり:「今日は…夢みたい」
陽太:「僕も。まさか水野さんが僕のこと…」
ひかり:「ずっと前からだよ。最初に教室で絵を見た時から」
陽太:「そんなに前から…」
手を繋ぐ二人
ひかり(心の声):(陽太くんの手…温かい…)
陽太:「これから、もっと一緒にいられるね」
ひかり:「うん…!」
シーン18:翌日、作業部屋
いつものメンバーが集合
美月:「それでは、新連載の会議を始めましょう!」
蓮:「次のテーマは?」
陽太:「実は…実体験を基にした恋愛ものにしようと思って」
紗雪:「実体験!?」
陽太:「うん。地味な男子と、彼を支える女の子の話」
ひかりを見る陽太
ひかり:「…!」
顔を赤らめるひかり
美月:「素敵! リアリティがあって最高ですわ!」
蓮:「もちろん、王子様キャラも出すんだろう?」
陽太:「当然。個性的な仲間たちも」
紗雪:「楽しみです! 全力でサポートします!」
ひかり(心の声):(これからも、みんなと一緒に…)
シーン19:エピローグ、夕暮れの作業部屋
作業を終えて、二人きり
陽太:「水野さん、今日のチョコも美味しかった」
ひかり:「毎日作ってくるって言ってないよ!」
陽太:「でも、嬉しい」
微笑む陽太
ひかり:「…もう。陽太くんって、こういうこと言うの上手いよね」
陽太:「漫画家だから」
ひかり:「それ、ずるい」
笑い合う二人
ひかり(心の声):(これからも、この場所で陽太くんと一緒に…)
ナレーション:バレンタインを経て、私たちの関係は新しいページへ。
この恋の物語…やっとペン入れからトーン作業に入りました。
完成まで、まだまだ続きます。
―第4話 終―
次回予告
ひかり:「次回、『放課後のペンネーム』第5話『ホワイトデーと編集者の来訪!?』」
美月:「ホワイトデーは男性からの愛の返事! 桜井先生、準備は万全ですか!?」
陽太:「実は、編集者が学校に来るって…」
蓮:「編集者!? まさか僕のモデル業が認められて…」
紗雪:「これは大変なことに…!」
ひかり(心の声):(え!? 陽太くんの正体がバレる!?)
謎の女性:「桜姫ゆめの先生、やっと会えましたわ」
全員:「お楽しみに!」
読んで頂きありがとうございます。




