放課後ペンネーム3話
放課後ペンネームの3話です。
「放課後のペンネーム」第3話台本
「文化祭の少女漫画体験ブース!?」
シーン1:教室、朝のホームルーム
担任:「さて、来月の文化祭だが、各クラス出し物を決めてくれ」
クラスがざわつく
男子A:「焼きそば屋がいいんじゃね?」
女子A:「メイド喫茶とか…」
蓮:「待て。僕に良い案がある」
颯爽と立ち上がる蓮
蓮:「少女漫画体験ブース…どうだろうか?」
クラス:「…は?」
ひかり(心の声):(何言ってるのこの人…)
蓮:「来場者が少女漫画のヒロインやヒーローになれる。写真撮影、シチュエーション体験…完璧だろう?」
女子生徒たち:「え…なにそれ、面白そう!」
男子生徒たち:「マジで!?」
ひかり(心の声):(なんで盛り上がってるの!?)
担任:「面白いな。じゃあ、それで決定!」
ひかり:「えええええ!?」
シーン2:放課後、作業部屋
ひかり:「陽太くん、聞いた!? 文化祭…!」
陽太:「うん。蓮から聞いた」
ひかり:「なんで止めなかったの!?」
陽太:「…実は、僕も少し興味がある」
ひかり:「え?」
陽太:「読者が僕の作品をどう感じているか…直接見られるチャンスだから」
ひかり(心の声):(陽太くん、珍しく乗り気…)
ドアが開き、紗雪が入ってくる
紗雪:「先生! 文化祭の件、聞きました! 私、ライブドローイングやります!」
ひかり:「ライブドローイング!?」
紗雪:「はい。来場者の似顔絵を少女漫画風に描くんです。先生の作品の普及にもなります!」
ひかり(心の声):(行動力がすごい…)
美月も登場
美月:「私も聞きましたわ! これは絶好の機会! 少女漫画の世界観を完全再現しましょう!」
キラキラした目
ひかり(心の声):(先輩まで…)
シーン3:企画会議
全員が集まる
美月:「まず、会場の装飾。薔薇、レース、シャンデリア…」
蓮:「僕は王子様役として、来場者をエスコートする」
紗雪:「私はライブドローイングコーナーを担当します」
陽太:「シチュエーション体験のシナリオは僕が書く」
全員がひかりを見る
ひかり:「え? 私は…?」
陽太:「水野さんには…ヒロイン役をお願いしたい」
ひかり:「ヒロイン!?」
蓮:「そうだ。僕の相手役として完璧だ」
ひかり:「いや、私そんなガラじゃ…」
美月:「水野さん、あなたこそヒロインに相応しいわ! その素朴な可愛らしさ…!」
ひかり(心の声):(素朴って…褒めてる?)
紗雪:「賛成です。水野さんなら、来場者も共感しやすいと思います」
ひかり:「う…」
陽太:「…嫌だったら、無理しなくていいよ」
ひかり:「…やります」
ひかり(心の声):(陽太くんのためなら…!)
シーン4:準備期間、教室放課後
クラス全員で装飾を作成
女子B:「水野さん、衣装合わせしよ!」
ピンクのドレスを見せる
ひかり:「え、こんな派手なの着るの!?」
女子C:「可愛いよー! 絶対似合う!」
ひかり(心の声):(私、こういうの着たことない…)
陽太が通りかかる
陽太:「…似合うと思う」
ひかり:「陽太くん…!」
顔を赤らめるひかり
ひかり(心の声):(よし、頑張ろう…!)
シーン5:別の準備場所
蓮が鏡の前でポーズの練習
蓮:「王子様のエスコート…手の角度は45度…いや、50度か…」
男子生徒たち:「天道、マジでやってんの…?」
蓮:「当然だ。僕に任された重要な役目だからな」
キラキラ
男子生徒たち:「…すげぇ、本気だ」
ひかり(心の声):(あの人、こういう時だけ真面目…)
シーン6:美月の装飾チェック
美月、装飾を厳しくチェック
美月:「この薔薇の配置、5cm左! シャンデリアの高さ、あと10cm上!」
生徒たち:「は、はい!」
ひかり:「先輩、完璧主義ですね…」
美月:「当然です! 少女漫画の世界観は細部まで美しくあるべきなの! …ところで水野さん」
ひかり:「はい?」
美月:「当日は桜井先生とのカップル写真撮影コーナーも作ります」
ひかり:「ええええ!?」
美月:「運命の二人…素敵じゃない?」
うっとりする美月
ひかり(心の声):(先輩の妄想が暴走してる…!)
シーン7:紗雪の特訓
紗雪、ものすごいスピードで絵を描く練習
紗雪:「3分で一枚…まだ遅い。2分半を目指さないと…」
ひかり:「藤宮さん、すごい練習量…」
紗雪:「これも先生の作品を広めるため。当日は完璧な絵を描きます」
ひかり(心の声):(この人、本当にストイック…)
シーン8:陽太の執筆風景
陽太、真剣にシナリオを書いている
ひかり:「陽太くん、シナリオできた?」
陽太:「うん。見てくれる?」
台本を見せる
ひかり:「『王子様との運命の出会い』『雨の中の告白』『星空の下の誓い』…本格的…」
陽太:「特に『雨の中の告白』は、水野さんとやってみたいシーンなんだ」
ひかり:「え!?」
顔を真っ赤にするひかり
陽太:「あ、いや…その…参考にしたくて」
ひかり(心の声):(どういう意味!? 参考って!?)
シーン9:文化祭前日
全員で最終チェック
美月:「装飾、完璧! 照明、完璧!」
蓮:「僕のエスコート技術も完璧だ」
紗雪:「ライブドローイングの準備も万全です」
陽太:「シナリオも完成した」
全員がひかりを見る
ひかり:「…頑張ります」
ひかり(心の声):(緊張してきた…)
陽太:「水野さん、無理しなくていいから。楽しんで」
ひかり:「…うん」
ひかり(心の声):(陽太くんがそう言うなら…!)
シーン10:文化祭当日、開始前
ひかり、ドレスに着替えて鏡の前
ひかり:「うわぁ…本当に私…?」
女子たち:「水野さん、超可愛い!」
陽太が部屋に入ってくる
陽太:「水野さん…」
固まる陽太
ひかり:「へ、変…?」
陽太:「…いや、すごく綺麗」
ひかり:「…!」
顔を真っ赤にする二人
ひかり(心の声):(陽太くんに褒められた…!)
蓮が王子様風の衣装で登場
蓮:「さあ、開幕の時間だ!」
キラキラエフェクト全開
ひかり(心の声):(この人、衣装めっちゃ似合ってる…)
シーン11:文化祭開始
来場者が続々と入ってくる
来場者A:「わぁ! すごい! 本当に少女漫画の世界みたい!」
蓮:「ようこそ、お姫様。僕がエスコートしよう」
手を差し出す蓮
来場者A:「キャー! かっこいい!」
ひかり(心の声):(あの人、完全に役になりきってる…)
紗雪のコーナーも大盛況
紗雪:「はい、完成です」
来場者B:「すごい! 私、こんなに可愛く描いてもらったの初めて!」
ひかり(心の声):(藤宮さんの絵、本当に上手い…)
シーン12:シチュエーション体験コーナー
女子生徒:「『雨の中の告白』お願いします!」
ひかり:「は、はい…」
セット前に立つひかり
陽太:「じゃあ、スタート」
音響係が雨の音を流す
蓮:「君を…ずっと前から想っていた」
傘を差しかける蓮
女子生徒:「キャー!」
ひかり(心の声):(なんか恥ずかしい…)
何組目かの体験が終わった後
美月:「水野さん、少し休憩したら? 次は桜井先生とのカップル写真コーナーよ」
ひかり:「え、それ本当にやるの!?」
美月:「もちろん! 大好評よ!」
シーン13:カップル写真コーナー
陽太とひかり、撮影セット前に立つ
女子来場者たち:「キャー! お似合い!」
カメラマン役:「じゃあ、もっと近づいて!」
ひかり:「え、えっと…」
陽太、ひかりの肩に手を置く
陽太:「…これでいい?」
ひかり:「う、うん…」
心臓がバクバクのひかり
ひかり(心の声):(近い…陽太くんの顔が近い…!)
カメラマン:「はい、チーズ!」
パシャッ
陽太:「お疲れ様。水野さん、頑張ってるね」
ひかり:「陽太くんも…」
ひかり(心の声):(この写真…後でもらえるかな…)
シーン14:昼休憩
疲れた様子のひかり
紗雪:「水野さん、お疲れ様です。お茶どうぞ」
ひかり:「ありがとう…藤宮さんは疲れてない?」
紗雪:「大丈夫です。もう50人描きました」
ひかり:「50人!?」
紗雪:「目標は100人です。先生の作品を一人でも多くの人に知ってもらいたいので」
ひかり(心の声):(この人の情熱、本物だ…)
陽太が近づいてくる
陽太:「二人とも、ありがとう。今日はみんなのおかげで、すごく良いイベントになってる」
紗雪:「先生…!」
感動する紗雪
ひかり(心の声):(陽太くん、珍しく感情的…)
シーン15:午後の部
さらに来場者が増える
来場者C:「『星空の下の誓い』体験したいです!」
蓮:「了解した。こちらへ」
星空のプラネタリウム風セット
蓮:「この星空の下、君に誓おう…永遠に守ると」
来場者C:「素敵…!」
男子来場者:「俺も体験していい?」
ひかり:「え? 男性も?」
男子来場者:「彼女にこういうの言ってみたくて…練習させて!」
ひかり:「あ、そういうことか…」
ひかり(心の声):(意外と真面目な使い方してる人もいるんだ…)
シーン16:トラブル発生
突然、照明が消える
全員:「えっ!?」
美月:「ブレーカーが落ちたみたい!」
来場者たち:「どうしよう…」
陽太:「みんな、落ち着いて。懐中電灯持ってくる」
冷静に指示を出す陽太
ひかり(心の声):(陽太くん、こういう時頼りになる…)
蓮:「心配するな、お姫様たち。僕がいる」
スマホのライトで周りを照らす
ひかり(心の声):(この人も、意外と…)
紗雪:「私、電気系得意です! すぐ直します!」
駆け出す紗雪
ひかり(心の声):(万能すぎる…)
シーン17:暗闇の中
復旧を待つ間、暗い部屋
来場者たち:「これはこれで…雰囲気あるかも」
ひかり:「え?」
来場者D:「暗闇の中の密会シーン、みたい!」
ひかり(心の声):(前向きだな…)
陽太がひかりの隣に来る
陽太:「水野さん、大丈夫?」
ひかり:「うん…陽太くんは?」
陽太:「実は少し…ホッとしてる」
ひかり:「え?」
陽太:「ずっと人前で演技してたから。少し休憩できるって思って」
ひかり:「陽太くんも疲れてたんだ…」
陽太:「でも…楽しかった。みんなが僕の作品の世界を楽しんでくれて」
ひかり:「…良かったね」
陽太:「うん。水野さんのおかげでもある」
ひかり(心の声):(暗闇だから…陽太くんの声がいつもより近く聞こえる…)
シーン18:電気復旧
パッと明かりがつく
全員:「おおおお!」
紗雪:「直りました!」
*拍手が起こる
美月:「藤宮さん、やったわね!」
蓮:「さあ、再開だ!」
イベント再開
ひかり(心の声):(あの暗闇の時間…なんだったんだろう…)
シーン19:クライマックス
最後の体験者
最後の来場者:「私、『雨の中の告白』お願いします! でも…本当の告白の練習なんです」
ひかり:「え?」
来場者:「好きな人に告白したくて…でも勇気が出なくて」
ひかり:「…分かります。その気持ち」
ひかり(心の声):(私も同じだから…)
蓮:「なら、僕が本気でやろう」
真剣な表情の蓮
蓮:「君を…本当に大切に思ってる。この気持ち、伝えたかった」
いつもと違う、心からの演技
来場者:「…ありがとうございます。勇気出ました!」
泣きながら笑う来場者
ひかり(心の声):(天道くん…いい人じゃん…)
シーン20:文化祭終了
片付けをする一同
美月:「大成功でしたわね! 来場者数300人超え!」
紗雪:「私、120人描けました! 新記録です!」
蓮:「僕のエスコートも大好評だったな」
陽太:「みんな、ありがとう」
疲れているが満足そうな表情
ひかり:「お疲れ様でした…」
陽太:「水野さん、今日は本当にありがとう。すごく…綺麗だった」
ひかり:「…!」
顔を赤らめるひかり
ひかり(心の声):(また褒められた…!)
シーン21:夕暮れ、教室
ひかり一人、ドレスを脱いで制服に戻る
ひかり(心の声):(今日は…なんだか特別な一日だったな)
陽太がドアをノック
陽太:「水野さん、これ」
カップル写真を渡す
ひかり:「これ…さっきの写真?」
陽太:「うん。良い写真だったから…もらっておいて」
ひかり:「ありがとう…!」
陽太:「また明日、作業よろしく」
ひかり:「うん!」
去っていく陽太
ひかり(心の声):(この写真…宝物にしよう)
シーン22:エピローグ
次の日、作業部屋
蓮:「昨日は疲れたな…」
紗雪:「でも良い経験でした」
美月:「次の文化祭も少女漫画ブースにしましょう!」
ひかり:「また!?」
陽太:「…いいかもね」
小さく笑う陽太
ひかり(心の声):(陽太くん、最近よく笑うようになった…)
ナレーション:文化祭を経て、少しだけ近づいた気がする。
私たちの関係は…やっとペン入れ完了です。
―第3話 終―
次回予告
ひかり:「次回、『放課後のペンネーム』第4話『バレンタインと恋のプロット!』」
美月:「バレンタインは少女漫画の最重要イベント! チョコは手作りで、告白の言葉も完璧に!」
蓮:「当然、僕へのチョコが一番多いだろうな」
紗雪:「先生へのチョコ、私も作ります!」
ひかり(心の声):(えっ!? ライバル多すぎ!? てか、私のチョコ渡せる!?)
陽太:「チョコ…か」
全員:「お楽しみに!」
読んで頂きありがとうございます。




