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放課後のペンネーム 1話 と登場人物紹介

クラスで地味な男の子を好きな主人公の女の子が彼の絵を見た事で始まるストーリーです。

登場人物

桜井(さくらい) 陽太(ようた) - 高校2年生。地味で無口。実は人気少女漫画家「桜姫ゆめの」

∙水野 ひかり(みずの ひかり) - 高校2年生。陽太に片思い中。常識人でツッコミ体質

天道(てんどう) (れん) - 陽太の親友。超ナルシスト。自分が少女漫画のモデルと信じている

早坂(はやさか) 美月(みつき) - 生徒会長。完璧主義だが極度のロマンチスト


シーン1:放課後の教室

ナレーション:ここは県立花咲高校。私、水野ひかりには密かに想いを寄せる人がいる。それは――

ひかり、窓際で本を読んでいる陽太を見つめる

ひかり(心の声):桜井陽太くん。クラスで一番地味で、休み時間もずっと何か書いてる…でもその真面目な横顔が素敵で――

陽太が消しゴムを落とす。ひかりが拾って渡す

ひかり:「あの、桜井くん。これ…」

陽太:「…ありがとう」

陽太、受け取る際にノートがひかりの目に入る。そこには少女漫画のような美しいイラストが

ひかり:「えっ!? この絵…すごく上手…!」

陽太:「…!」

陽太、慌ててノートを隠す

ひかり(心の声):(何今の反応!? まるで秘密を見られたような…)

シーン2:翌日の昼休み

ひかり、図書室で偶然「月刊ドリーム」という少女漫画雑誌を手に取る

ひかり:「『君だけのプリンス』作者:桜姫ゆめの…あれ? この絵、昨日見たのと似てる…」

そこへ天道蓮が颯爽と登場

蓮:「やぁ、水野さん。その漫画を読んでいるとは…やはり君も僕の美しさに気づいたか」

ひかり(心の声):(誰この人…!?)

蓮:「僕は天道蓮。陽太の親友にして、彼の作品のインスピレーション源さ」

髪をかき上げながらキラキラエフェクト

ひかり:「陽太…くんの、作品…?」

蓮:「おっと、言い過ぎたかな」

ウィンクして去っていく

ひかり(心の声):(何なのこの人…でも今、重要な情報を…!)

シーン3:放課後、陽太の家の前

ひかり、勇気を出して呼び鈴を押す

陽太:「…水野さん? なぜここに」

ひかり:「あの…桜井くんって、もしかして『桜姫ゆめの』先生、ですか…?」

陽太、固まる

陽太:「…どうして」

ひかり:「絵のタッチと、天道くんの言葉と…それに『桜井』と『桜姫』…」

陽太:「…鋭いな。そうだ、僕が桜姫ゆめのだ」

ひかり:「わ、私、あの漫画大好きなんです! 特に最新話の告白シーンとか…」

陽太、少し嬉しそう

陽太:「…そうか。実は今、次回作の締め切りが近くて人手が足りなくて…」

ひかり:「私、手伝えます! 絵は下手だけど、ベタ塗りとか背景とか…!」

陽太:「…本当に?」

ひかり(心の声):(これは陽太くんと一緒にいられるチャンス…!)

ひかり:「はい! よろしくお願いします!」

シーン4:陽太の作業部屋

漫画の資料や原稿が整然と並ぶ部屋

陽太:「じゃあまず、このシーンの背景のトーンを…」

そこへ突然、窓からロープで侵入する人影

蓮:「陽太! 今日もモデルの仕事に来たぞ!」

ひかり:「えっ!? 窓から!?」

蓮:「やぁ、水野さんも来ていたのか。良いだろう、僕の美しさを二人で堪能してくれ」

ポーズを取り始める蓮

ひかり(心の声):(普通に玄関から来ればいいのに…てか、なんでロープ持ってるの!?)

陽太:「蓮、今日はプリンスが悩むシーンだから、もう少し憂いを含んだ表情を…」

蓮:「憂い? 僕に憂いなど似合わないが…こうか?」

超笑顔

ひかり(心の声):(全然憂いてない…むしろ最高の笑顔…)

陽太:「…まぁ、いいか」

ひかり(心の声):(諦めるの早い!)

シーン5:作業中

ひかり、真剣にトーンを貼る

ひかり:「この辺りでいいですか?」

陽太:「…うん、完璧だ。水野さん、センスがいいな」

ひかり、顔を赤らめる

ひかり(心の声):(褒められた…! 陽太くんに…!)

ドアがノックされる

美月:「失礼します。桜井先生、次回作の打ち合わせの資料を…あら?」

制服姿の美月が登場

ひかり:「早坂先輩!?」

美月:「水野さん…まさか、あなたも先生のアシスタントに?」

陽太:「美月は編集部とのやり取りを手伝ってくれてるんだ」

美月:「そう…でもね桜井先生、次回作のヒロインですが、もっと情熱的な告白シーンを入れるべきだと思うんです! 例えば、満月の夜、海辺で…」

キラキラした目で妄想モード突入

ひかり(心の声):(生徒会長って、学校であんなに真面目なのに…!)

陽太:「それは…少し考えてみる」

美月:「ぜひ! 運命の出会いというのはね、もっと劇的であるべきなの!」

ひかり(心の声):(そして止まらない…このギャップ、すごい…)

シーン6:深夜の作業部屋

三人で黙々と作業

ひかり:「ふぅ…あと少し…」

陽太:「水野さん、無理しなくていいよ」

ひかり:「大丈夫です! これ、楽しいから」

陽太:「…そう言ってくれて、嬉しい」

小さく微笑む陽太

ひかり(心の声):(今、笑った…! 陽太くん、笑ったよ…!)

蓮:「おい陽太、次のシーンの王子様だが、もっと僕に似せた方が良くないか?」

陽太:「十分似てる」

蓮:「そうか! やはり僕は生まれながらの王子様…!」

ひかり(心の声):(そういう意味じゃないと思うけど…)

美月が紅茶を淹れて持ってくる

美月:「はい、みなさん。夜食ですよ。ちなみにこのカップとソーサーは、私の祖母がパリで…」

ひかり(心の声):(普通に麦茶でいいのに…でもありがとう、先輩…)

シーン7:原稿完成

陽太:「…できた」

全員:「おおおお!」

ハイタッチする一同

陽太:「みんな、ありがとう。特に水野さん、初めてなのに本当に助かった」

ひかり:「いえ…私こそ、貴重な体験させてもらって…」

陽太:「これからも、手伝ってくれる?」

ひかり:「はい! 喜んで!」

ひかり(心の声):(これで陽太くんと一緒にいる理由ができた…!)

蓮:「ならば僕も引き続きモデルを務めよう!」

美月:「私も編集サポート、続けますわ。次回作ではぜひ、雨の中の抱擁シーンを…!」

ひかり(心の声):(これから、この個性的すぎる人達とも付き合っていくのか…)

陽太:「じゃあ、これからもよろしく」

ひかり:「はい!」

ひかり(心の声):(普通の恋愛にはならなそうだけど…これはこれで、楽しいかも)

ナレーション:こうして私の、少し変わった放課後生活が始まった。

恋の行方は…まだ下書き段階です。

―第1話 終―

次回予告

ひかり:「次回、『放課後のペンネーム』第2話『初めての背景作画と、謎の転校生』! 陽太くん、この背景資料って…え? 私の家…!?」

陽太:「参考にさせてもらった」

ひかり(心の声):(それってストーカー…!?)

全員:「お楽しみに!」


読んで頂きありがとうございます。

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