第47話 物語の終わり
「オ前タチノ持ツ全テノ力ヲ出シテコイ。ソレでコソ戦イガイガアルトイウモノダ」
「言われなくとも、そうするつもりだ!」
勇者は剣を振り上げ、バーフィルに向けた。
だが、バーフィルは動じず、ただ静かに羽ばたいているだけ。
「我ハ最強ノ龍。次元移動、空間破壊、ビッくバンヲ引キ起コス。DNAノ破壊。ヨッテ、貴様ニ負ケルコトハ、
無イ!!!!!」
バーフィルが握っていた手を離すと、周りの粒子が、目に見えて、手に吸い込まれていく!
「手加減ハせヌ!食ラエ!
星界崩落!!!!!」
その瞬間、勇者の耳に嫌な音が聞こえた。
まるで、何かが破れたかのような、そんな音だった。
ギュギィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!
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この物語は、終極を迎えました。
空も、大地も、海も、人も。キャラクターも。
全て。
有るのは、
龍。龍である。
「ハハ、ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!
魔力石が揃った!揃ったぞおおおぉぉ!!!!!
画面の前の貴様ら!呑気に我を見ていられるのも今の内だ!!!!!
すぐに我がそちらの世界に戻って、貴様らもろとも銀河、いや、うちゅうごとはかいしつくしてやるわあああああぁぁぁぁぁ!!!!!
ははははははははははははははははははははははははは!!!!!」
「人間界に戻るのはお前一人だと、誰が言った?」
「………?
これは、誰のセリフだ?」
「俺だよ。
勇者だよ」
「なっ!なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!?????」
そこには確かに、空に浮かぶ勇者の姿がくっきりとあった。
「いやー、俺、そういえば太陽と月とお友達になってたんだよねー。
あの衝撃、全部太陽に吸い込んでもらったわ!」
「馬鹿な!!!!!あの攻撃は、太陽といえど、喰らえばこの物語どころか、人間の脳内からも完全に抹消される、切り札だと言うのに!!!!!」
「一つ、思い出したんだよ。
あの攻撃を喰らった時に、一つ。
俺は、英雄だったんだ。
お前を封印した、あの英雄。」
「ははははは!!!!!なにを言い出すかと思えば!そんな事か!
それがお前が生き残れた理由とどう関係ある!!!!!」
「作者は、バーフィルを倒すために、英雄を作った。お前は物語の超根本、『バーフィルは英雄に敗北する。』には抗えなかった。だから体を石に分けて逃げた。
だが!俺は英雄!!!お前を倒すためだけに生まれた使い捨ての英雄!!!!!」
「まさかぁぁぁぁぁ!!!!!」
勇者は言った。
『お前の体に刻み込まれた、敗北は、まだ始まってすらなかったんだよおおおおおおおぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!
つまり!お前に対して俺は!!!
絶対に勝つ!!!!!』
勇者が目にも止まらぬ速さで空を飛び、バーフィルの背後を剣で突き刺した。
「バーフィル。俺の勝ちだ。
物語のキャラとしてここに来たなら、しょうがない。その責務を全うしろ。
あの猿のようにな!」
おまけ
英雄に敗北する、というシナリオだったのに逃げられたバーフィル。
てことはそこではまだ、本来は敗北しなかったってわけだね。




