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あめでとうアルル

 アルルの体から射出された2つの束ねたツタ、武器は持たせず熊に向かわせる。だが熊そんなのを気にせずアルルに突撃する。


 熊が目の前まで迫る、熊に向かわせたツタは当たらなかった。

 いや、熊が狙いではなかった。


 ツタは熊を誘い出すためのフェイント、ツタは地面に放たれておりそのツタがアルルの体を持ち上げ宙に浮かしたのだ。


 突然獲物が宙に浮いて熊の視線がアルルに向く、月明かりに照らされたアルルがよく見える。目立つほどに、そらがいけなかった。


 熊の頭に別の方向から衝撃が襲う。

 

 ミドリに覆いかぶさった熊の後頭部の斧はアルルの体のツタと繋がったままだ。ミドリの熊から抜かれた斧が熊の視界の外から襲った。


 だが浅い、勢いよく振りかぶって勢いを付けたものでないとこの熊には決定打にならない。


 アルルはツタで木から木へ移動する、その最中照明弾を空に向かって撃った。興奮をました熊はがむしゃらにアルルを追いかける。アルルは熊の目で追える速度で動く。巨大な熊はアルルが乗った木をその怪力で破壊し落とそうとする、一撃でも貰えば終わりだろう。


 そして一度乗った壊されてない木の太い木の枝に乗った、熊はその木も破壊しようとする。


 だが突然熊はその木に抱きついた、いや、抱きつかされた。


 破壊されなかったその木には体から切り離したツタを仕掛けてあった。近づいた獲物を木ごと捕まえるように。熊は攻撃しようとしたため突然の木ごと体を縛られるのに抵抗できなかった。


 だが熊には強力な怪力とヒヅメがある、ツタは簡単に壊されるだろう。興奮した熊がそのことに気づいてツタを破壊しにかかる。


 つまり遅すぎるということだ。


 その場からまともに動けない的の頭にツタで握られた斧が勢いよく叩きつけられる。だが巨大熊の頭蓋骨がよっぽど分厚く硬いのか死には至らなかった。


 熊がツタをヒヅメで引きちぎった、だがアルルに再び襲いかからず逃げていった。


 アルルは木の上から熊が離れていくのを見送った後、周囲を警戒した。



 仲間達が来ると簀巻きにされたミドリが姿を見せる、口もツタで喋れなくされてある。神父の肩に担がれているグリーンは逃げようとして暴れ疲れぐったりしてる。


 アルルは巨大な手負いの熊がいることを報告した。


「エルフ達が警戒してたやつだな、森が荒れてるせいで暴れまわってる危険なやつらしい。で、そいつも荒れてるみたいだがどうしたんだ?」


 ミドリは異常なまでの暴れっぷりだ、鼻息も荒い。


 アルルはミドリが媚薬で興奮して熊とヤろうしてたことを話した。


「ギャハハハハハハハ!!ミドリ!あんたその熊とヤろうとしてたの!ウヒィ!イーーヒヒヒィ!ブフゥ!ベアーファッカー!アハハハハハハ!!」


 ぐったりしてたグリーンは元気になった。


「黙れグリーン、息が荒いようだが猿ぐつわ外した方がいいんじゃないか?」


「外さないほうがいいです、ものすごい欲情してるせいで卑猥な言葉ばかり叫ぶんで」


 猿ぐつわされる前のミドリはそれはとても酷いものだった。R-18になるような言葉で性欲の発散を求めてきた。ドギツイ薄い本でしか聞かない言葉が盛り沢山だった。


 今も下半身をもじもじさせながら潤んだ目で男達の股間を見ている。


 そしてグリーンとミドリを村に連れ帰ることに成功した。


 エルフ達の村に戻ったミドリは媚薬が抜けきるまで猿ぐつわをされ両手両足をベットに拘束された。そしてベットをぎしぎしならし声にならない声を叫んでいた。


 食事は女性のエルフが食べさせていたが食欲よりも性欲が勝っており女性エルフに体を強要したそうだ。もう女でも構わないと思ったようだ。


 媚薬が抜けきりミドリがやっと静かになったが今度はグリーンが煩くなった。


「あんた!熊とヤれなくて残念だったわね!!ブフィ!あひゃひゃ!くまwクマw熊wクマーーーw!!アーハハハハハッ!!」


「ンギィィィィィィ!!」


 ミドリがグリーンに掴みかかった、このやり取りはピーコロ村に帰るまで行われた。



    *    *     *



 エルフの村での手伝いが終わったアルルは神父と2人と、運びやすいよう加工した木材を運ぶ馬車と一緒にピーコロ村へ向かった。


 ピーコロ村から来たエルフはピーコロ村に帰ることを選んだ、エルフの村での生活は退屈だかららしい。


 アルルは加工された木材の上で外の景色を楽しみながら左手の機械で兄に通信を始めた。


「兄さん、今馬車で村に向かってるよ」


「そうかわかった......なあアルル、いつの間に俺の仲間と連絡とってたんだ?連絡とったらお前の話題上げるやつばかりなんだが」


「兄さんに通信何度も送って怒られた日」


「初日じゃねえか!なんでそうなった!」


「もっと確かめたくなって気づいたら登録してあった兄さんの仲間に、いい人達だよね。毎日やり取りしてるよ」


「だからお前宛のプレゼントまで来てるのか...とりあえず変なことはこれ以上やめてくれよ」


 そしてアルル達はピーコロ村に着いた。


 馬車から降り、グリーンとミドリは仮修道院に連れて行かれた。


 向かう途中通行人が驚きと呆れた目で見る。


 神父の両脇に簀巻きになったグリーンとミドリが抱えられている。ああ、またなんかやったやもしかして同じようなのが増えたのか?と思ったからのようだ。


 簀巻きにされたのは馬車の中で領主に突撃をかまそうと企んでいたためだ。猿ぐつわもされているがそれは馬車で尻が痛いだの狭いだのこいつが気に食わないだのずっと煩いからだ。


 アルルは自警団に仕事の報告をする前にパン屋に向かった、身体からピザが切れて乾ききってるのだ。


 帰ってきた時間帯が良かったのだろうピザが3枚も売っていたのだ。自販機で買ったコーラと一緒に3枚のピザを殆ど食べた。


 村にある自動販売機はアルルが小さい頃に突然村に現れたものである。


 他の国でも突然自販機が現れる現象があり異世界人が異能で出したことが他の異世界人から明らかになった。


 こんなに食べてアルルは太らないのかだって?アルルは沢山食べれるがあまり太らない。


 アルラウネとしての植物操作能力で、身体にエネルギーを圧縮して蓄えられるのだ。その圧縮にも限度があるが基本的に能力を使うため太らないのだ。


 自警団に向かったアルルはピザ狂いの2人に出会いピザを分け



 るわけない。


 目の前で残りを食ってやった。


 ブチギレられたが2人も同じ状況だったら同じことをするので問題ない。


 自警団屯所に報告に行ったら領主が用が有ることを告げられ屋敷に向かい領主のいる執務室に通された。


「村長就任おめでとうアルル」


「はい?」


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