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領主とワトソンと自称姉の名前

「この村の連中は悪ノリがすぎる」


 クウガは変な噂を流されたりなのど村人の悪ノリにうんざりしていた。

 ワトソンもそれに同意する。


「そうですね、でも冗談半分で受け取ってますからすぐ誤解は解けますけどね」


「変に噂を本気で受け付けるのがほとんどいないのは救いだな」


 情報が真実ばかりだと限らない、間違った情報があることをちゃんと教育に取り入れられている。

 それもこの国が商人が成り上がって発展させた国だからだ。

 領主の父は現国王だが元は有能な商人でその知識も教育として取り入れてもいる。


 そのため教育に文字や数学に力も入れていて識字率も高く国の人間のほとんどはこの世界ではすぐに商人として最低限やれるだけの力があったりする。


 2人がテラスで話してると自称姉とランプが乗り込んできた。


「クウガ!!そいつから離れて!!またお尻遊ばれるわ!!」

「お兄様のアナルは私が守りますの!!」


 本気で真に受けるのが現れた。


「誤解ですよ、そんなことしてません」


「そんなことしない!!?あの可愛い尻を見て手を出さないなんてあるわけないでしょ!!」

「あの引き締まってるのにほどよい弾力がある尻に惹かれないなんてありえませんわ!!」


 クウガは頭が痛くなったのかこめかみを抑えてる。


「大変ですね」

「ああ、大変だよ...」


「そもそもワトソン!あなたねぇ!」


「ワトソンじゃないです」


 ランプは疑問に思った。


「ワトソンじゃない?それじゃああなたの名前はなんといいますの?アナル狙いさん」


「アナル狙いじゃないです、僕の名前は」


 そこに領主がやってきた。


「なんか騒がしいと思ったら納得のメンツだな」


「それって俺のことは含まれてないよな?」


「何の話をしてたんだ?」


「弟の尻を狙う不届き者の話です」


「あと僕の名前のことです」


「名前?ワトソンがどうかしたのか?」


「それって本名じゃないのですの?本名はなんですの?知らなければ呪えませんの」


 物が沢山入る魔法の収納ポケットから藁人形を出して言った。


「そのために知りたかったのか...」


「お兄様の穴を狙うのは私だけで十分ですの」


 領主はワトソンの本名と聞いて顔をしかめる。


「本名...、ワトソンの本名?」


「まさか領主様、僕の名前知らないとか言いませんよね?」


「........................」


「領主様!?」


「えっと、なんだ、普段ワトソンと呼んでたから名前がすぐに出てこなくてな...」


「そういえば領主様の名前も知りませんの?」


 それを聞いてクウガ・ワトソン・自称姉は固まった。


「私の名前か、もちろんみんな分かってるよな?」


 領主は自称姉の方を見る。


「恐れ多くて申し上げられません」


「恐れ多い名前ではないぞ、割とよくある名だ。ワトソン分かるよな?」


「ワトソンではありません、僕にとって領主様は領主様という偉大な肩書を上げず呼ぶことは出来ません」


「私の本名は肩書よりも霞むってことか?クウガ?」


「...すまん、普段領主と呼んでるからか覚えていない」


 クウガだけが正直に言った。


「.........嘘だろ?」


「周りも領主と呼んで名前で呼ばないせいか名前がどうも出てこない」


 クウガはなんとか思い出そうとするが何年も頭の中で遡っても領主の名前が出てこない。


「いいか、私の名前は「そういえばあなたの名前も知りませんの」


 ランプは自称姉に言った。


「マジですか?」


「マジですの」


「まさか知らないとは、私の名前は」


 そこに兵士が来た。


「大変です領主様!!」


「何があった?」


「今すぐ地下牢に来て下さい!」


 地下牢で何があったのか、危険なことなら領主を連れて行こうともしないのに何故呼ぶのか、呼んで安全で緊急とと思われる何かがあったようなのでその場の全員で向かった。


「見て下さい!!」


 牢の中にいたのは雪村の部下、イーダとバーバルだ。雪村との件が終わった後も牢に入れたままであった。


「ぼ、ぼくできたよ。お花作れたの」

「ぼくもできるようになった、これなら売り物になる?」


「すごいでしょ!お仕事できるようになったんですよ!えらいぞ~イーダ君バーバル君!」


 5周目の世界ではグリーンとミドリによって心が壊され廃人となったいたがこの6周目では幼児退行で済んでいた。

 そうなったのはこの6周目のグリーンが騒いでも無駄なのを知っていたため大人しかったからだ、それで被害が抑えられ幼児退行で済んだのだ。


 つまりミドリだけで幼児退行に追い込んだのだ。


「...そうかすごいな、で?知らせたいのはそれだけか?」


「はい!これだけです!」


 曇りなき眼で兵士は答えた、あまりに透き通った綺麗な目で言うため文句は何も言えなかった。


「今度何かあったら口頭で伝えてからにしてくれ」


「はい!分かりました!」


「そういえば名前のことだったなわた「私の名前はアンネよ」


 領主の名乗りを遮って自称姉が自分の名前”アンネ”を名乗った。

 何故か自称姉は領主に勝ち誇った顔をしている。


「...私の名前は「大変です!!ミドリが殺されそうです!!」


「ひっ!!みどりぃ!!」

「うえ~~~ん!!こわいよ~~~!!」


 イーダとバーバルは大きな体をガクガクと震わせながら縮こまった。


「よっぽど怖い目にあったんですね」


「なんでそうなったんだ?私が行った方がいいのか?」


「殺そうとしてるのはアルルです!領主様かクウガなら止められると思い!」

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